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鴻上 彰尋
は深緑のオーバーオール姿でキャットロードを歩いていた。前方が人で混雑している。右斜めに脇道があった。
彰尋は通行の邪魔にならないように道の端に寄る。ポケットから折り畳まれた紙を取り出し、その場で広げた。細々とした食材や調味料が書かれていた。
本当は直進した方が店に近いのだけど。この状態だと脇道に逸れた方が早いか。それなら野菜の安いスーパーを選んでもいいかな。少し遠くなるんだよなぁ。
考えに耽る彰尋の肩に手が置かれた。驚いて後ろを振り返ると
八神 修
が顔を突き出してきた。細いフレームの奥の眼がぎらついている。
「鴻上、何をしていた?」
「買い物の途中なんだけど、人が多くて」
「まさに人混みだな。ゴミなら無残に蹴散らせばいい。そうだろ、鴻上?」
冗談のような内容を修は口にした。その表情は本気にも見える。彰尋は曖昧に笑って脇道に目を向けた。
「そんな訳にもいかないから」
目にした脇道に彰尋が歩き出す。修は軽やかな身のこなしで横に並んだ。
「どこまで行くつもりだ?」
「新鮮野菜が売りのスーパーだけど、八神さんは知らないかな」
「クッ、クク、だから付き合う気になったのか。俺様の貪欲な知識欲にも困ったもんだぜ」
犬歯を覗かせて笑う。彰尋は横目で怪訝な表情を浮かべていた。
脇道は両側の建物のせいで仄暗い。二人は構わずに先を行く。その半ば、ほぼ同時に一本の電信柱に目を向けた。
最初に修が口にした。
「黒い物が動いたのか?」
「影かな。何もないけど」
二人の興味は持続しなかった。さっさと抜けて明るい通りに出た。
急に彰尋の足取りが重くなる。不機嫌な顔で気怠そうな態度を取った。
「面倒だな。なんか腹も減ったし」
「あそこに庶民の食い物があるぜ」
修が顎先で示した先にワンボックスカーが停まっていた。側面を開いてホットドッグの屋台として営業している。
彰尋は軽く息を吸って吐いた。
「庶民の食い物の美味さを俺が教えてやるよ」
「代金は気にするな。俺様が上流階級の振る舞いを教えてやるぜ」
凄まじい睨み合いを経て、二人は移動した。
「粗末な物を二本くれ。これが代金だ」
修の横柄な態度に若い店主は笑顔で目を剥く。差し出された紙幣は一万円札であった。
店主が口を開こうとした瞬間、ないぞ、と修は言い切った。相手の不満を涼しい顔で受け流す。
結果、修は大量の千円札を受け取った。面倒だな、と口にして財布に収める。その様子に店主は顔を背けて震えていた。
二人は歩きながらホットドッグを食べる。彰尋は口の端に付いたマヨネーズを舌で舐めた。
「甘酸っぱいトマトソースが中々だな」
「添加物塗れだぜ。こんな代物を有難がって食うと早死にするぞ、ククッ」
「八神、あんまり調子に乗るなよ。なんならここで」
隣で凄む彰尋に修は小声で言った。
「その怒りは後ろの連中にぶつけろ」
「……そうだな」
二人と少し距離を空けて若者達がぞろぞろと付いてきた。不良の典型のような格好をした連中であった。
ろくでもない集団を引き連れて二人は寂しいところを選んで歩く。突き当たりを目にして急に踵を返した。
修は彰尋よりも一歩前に出た。余裕の表情で両手を広げて見せる。
「俺様のはした金に釣られた諸君。いや、人の形をしたゴミ共よ。よくここまで付いてきたな」
指の関節を鳴らしながら一人の若者がリズムを取るように歩いてきた。
「目の前を美味そうなエサが歩いてるんだ。噛み付かない方がおかしいだろ?」
「俺様を見た目で判断すると後悔するぜ。それにお前の歯は丈夫なのか?」
「まあな。目の前のエサを食い殺すくらいは楽勝だぜ」
金髪の坊主頭は白い歯を剥き出しにして笑った。
「食後の運動にもってこいだな。俺が試してやるよ」
修を制して彰尋が動いた。滑るような足運びで相手との距離を詰める。
「な、なんだ!?」
彰尋は無慈悲に相手の脛を蹴った。苦痛で頭が下がった瞬間、後頭部に掌を乗せて地面に叩き付ける。何かが砕けるような音がした。相手は口を両手で押さえ、くぐもった苦鳴で地面を転げ回る。
「お前の自慢の歯も地球には勝てなかったみたいだな」
彰尋は血が付着した白い欠片を摘まみ上げる。汚物を見るような目付きで適当に投げ捨てた。集団に動揺が走る。やべえ、と呟いた一人が僅かに後退した。
修は満足げな笑みを浮かべる。
「今頃になって気付いたのか。ここは突き当り、地獄の底だ。這い出すことは絶対にできないぜ」
証明すると言わんばかりに歩を進める。修は大きく息を吸って止めた。敵対する全員を視界に収めて『分解』のろっこんを発動した。
集団から情けない声が上がる。着ていた服の縫い目が解かれ、木の葉のように地に落ちたのだ。懸命に受け止めようとする手のせいで踊っているように見える。
騒然とする中、連中はブリーフやトランクスだけの無様な格好を人目に晒した。
修は声を上げて笑った。
「さあ、これからが本当の地獄の始まりだぜ」
「面倒だが俺も付き合いで鬼になるか。連中の指を仕方なく圧し折って、ついでに股間を踏み潰し、邪魔な目もサクッといっとくか」
嫌々という風に彰尋が修と並んだ。
修はちらりと横目で見て鼻で笑う。
「顔が笑っているぞ」
「気のせいだろ」
二人の獄卒は愉しそうに亡者達へと向かう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
神話・伝説
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月28日
参加申し込みの期限
2016年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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