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【ネコミケ冬】悪質カメコを撃退せよ! 戦う☆コスプレイヤー
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「……Икра」
喧騒と言える程の音の洪水の中に声を拾って、ロベルトは構えていたカメラを下ろした。
「イクラ? が、どうしたのイーリャ」
「ロビ、僕はね、イクラが大好きなんです。
それで、紅緒さんが今度の休みに、ぐるぐるお寿司へ連れて行ってくれるって!」
「ええ、いくらでもイクラを頼んで良くてよ!!」
ブースを斜め前に踏ん反り返りながらおほほと——何についてかはともかく——笑っている紅緒に微笑んで、イリヤはカメラの前に素直に立っている。成る程先ほどとの打って変わりようは、買収が理由か。
「僕的には素直に撮らせて貰えて都合がいいけど」苦笑しながらシャッターを切って後ろを向いた。仲間が集まってきていた気配を感じたのだ。
紅緒の合図であまり目立たないように視線を合わせると、向こう側から『首尾よくいったとは言い難い』表情が返ってくる。
実際彼らの中の何人かは、ほとんど無意識に行動していた瑠樹とは反対に、PPMとの接触、静止に失敗していたのだ。
まず刀は、紅緒の話からもれいびだろうメンバーに絞って、行動をとっていた。
ろっこんを使う際には発動条件があるが、個々によって異なる動きを推測するのは難しい。
だからそれを目印にはせず、ローアングラーと呼ばれる過度に低い位置から撮影を行おうとしている者の肩を片っ端から叩いて、注意しようと試みたのだ。
ここまでの彼の行動計画に問題は無く、——ロベルトがストラップの情報を流す前においては特に——良い考え方だったものの、ここからが間違ってしまっていた部分だ。
彼は対象の目の前に【加速】能力を使って突然現れることで、相手への心理的効果を狙ったのである。
しかし会場内は、『芋洗い』状態なのだ。
人とぶつからないように歩くことすら困難なかで、この能力を使って移動することは、周囲の人々の安全を考えれば不可能だった。
結局「この人ごみじゃ無理か……」と、計画を一から練り直すことになってしまったのだ。
一方。
連絡のあったピンクのストライプカメラストラップの人物を見つけたタルトは、【チェシャ猫】で猫に変身して、彼の手にしているものを奪おうと飛びかかった。
しかし会場内には、そこかしこにイベントを無事に運営しようと頑張っているスタッフや館内警備員が歩き回っていた。
「猫!?」
驚きの声が上がるや否や、スタッフに追いかけられたのはタルト自身だった。安全と衛生面から、せめて会場外に出そうと、彼らは懸命に『猫を』捕まえようとしている。
例えば誰かと一緒にいればぬいぐるみに見せたり出来たのかもしれないが、一人——いや、猫一匹で行動するには、この会場はリスクが高かった。
と言うわけで見つかってしまったが最後。
タルトはPPMを捕らえるどころではなく、スタッフからなんとか逃げきるのがやっとだったのである。
それと同じ頃、会場内に居た珠喪は、思い違いによって自分の思い描いた作戦通りに行動が出来ずに居た。
この日の為に珠喪がコスプレ趣味を生かして自作してきた衣装は、マホラクのキャラクターの衣装だった。
ゴシック風のドレスに薄い色のロングヘアーの儚げな美少女キャラクターは敵側に属しているが、所謂強キャラで有り、トライアルのように発売されたドラマCDでも人気のアイドル声優が演じた為、ファン人気が高いキャラクターだ。
しかしそれはあくまで『マホラクのなかで』である。
珠喪の作戦は「もちろん人気キャラだから、私の周りにはカメコが多いでしょう」と言う断定からスタートしていたが、現実そう上手くは運ばなかったのだ。
マホラクは、まだアニメ化『前』の作品で、ライトノベルファン外への作品知名度は低く、キャラクター人気や衣装人気の点で、流行している作品に一歩劣る。
また被写体として人気が出るのは、可愛らしかったりセクシーな衣装を着た女性である。
普段の珠喪なら童顔のつり目の少女で、文句なしに列が出来ただろうが、今回彼女は素性を隠すような仮面をつけていた。
これは珠喪が紅緒に語った「私のもう一つの顔である『目的も手段も選ばない珠喪、リサ』」としての行動をとる為かもしれないが、異様に映る。
「……おかしいわ」
呟いた声を耳にして、レナートと英二が——本当は何人かのカメラ小僧に付き添いを頼みたかったが、相手の都合がつかなかった為、彼らが交代でついていたのだ——なんとも言いにくそうな顔を見合わせている。
「なぜ上手くいかなかったのかしら?
私は体格が小さいから、撮影しようとすると相手は必然的に屈むしかない。そこを狙ってカメラを踏み砕く寸前で止めようとしていたのに——」
「だってそれ怖いもん」
遠慮なしにはっきりと、エリセイが口にした。珠喪の白い仮面をつけたどきりとさせる姿に、カメラ小僧たちはなかなか近寄ってくれなかったのだと彼は言う。
「俺が被写体を選ぼうとしてるカメラマンなら、まず見るのは顔だよ。顔が可愛くてそんでおっ」「スタイルが良い子とかかな?」レナートがエリセイの口を塞ぎながら英二を見ると、英二も「そうですね」と頷いた。
「僕だったら声の掛けやすそうな人……かな?」
「ああそれ大事。知らない人に声掛ける時ってこっちは緊張してるから、優しそうな子とか、ノリの良さそうな子がいいよね。
よーするにナンパと同じか、どっか隙のある子」
先に注意した癖こちらもどうかと思うような言い方をするレナートに眉を上げつつも、エリセイが例をあげた。
話しは丁度今さっき、彼が外国人に声をかけられ、会場内の地理について尋ねられた時のことだ。
「あの人は俺の見た目に、声をかけたんだよ。『あいつは英語が話せそうだ』って思ったんだろ。
もし俺がもっと……そうだな、ブルネットとか、ブラックアイズとか、日本人らしい顔立ちをしてたら、きっと別の外国人っぽい奴か、英二みたいに会場について詳しそうな、声掛けやすそうな奴に行ったじゃね?」
「俺らは君が友達の為に動いてあげようって優しい子なのが分かってるけど、周りには今のままじゃ伝わりづらいかな。見た目って大事だよ。
釣りたいなら、餌は分かりやすく見せないとね」
レナートが結んだところで、もう間もなくステージの時間になる。
「一回戻った方が良さそうですね」
英二が言うので、彼らは一度コスプレ広場を後にすることにしたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月20日
参加申し込みの期限
2016年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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