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【ネコミケ冬】悪質カメコを撃退せよ! 戦う☆コスプレイヤー
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舞華の言う通り、この界隈でのPPMの評判はすこぶる悪かった。
それに匿名のインターネット世界ならいざ知らず、顔が見て触れられる現実世界で大手を振って犯罪を支持する者は居ない。そんな訳で会場では、PPMについて知っている人はほとんどが、彼らへ協力的な態度を示してくれた。
「友達が被害にあっていて困ってるんです、お願いします」
ロベルトが丁寧に頭を下げて得たのは、『メンバーが揃いのカメラストラップをしている』と言う有力な情報だった。
「ピンクとホワイトのストライプ模様のやつだよね」
「ウチもさっき見たんだけど、PPMって書いてたし間違いないと思う!」
「キモくてすぐ逃げちゃったから、顔とかまで覚えてないんすよね」
申し訳なさそうにするコスプレイヤーの少女たちに、ロベルトは笑顔で首を横に振った。
「いえ、助かります。有難うございました!」
彼女たちに手を振って踵を返すと、少し離れた位置で立ち止まってメッセージを打ち始める。ふと顔を上げてみたが、この人ごみの中では、該当の人物はパッとすぐに見つかりそうにはなかった。
(あとは実際に対応する人たちにお任せかな)
ストラップの柄まで書き込んで送信すると、ロベルトはまた動き始めた。
丁度そんな頃——。
幼い風貌の少年が白いうさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながら、騒がしい会場の中を歩いていた。
(あれぇ? ……ここ、どこかねぇ?)
大きな丸い目の中にあるキラキラした黒目を動かしてみるものの、覚えのない場所に、
曖浜 瑠樹
は首を傾げていた。
夏のネコミケに参加して楽しさを覚えた彼は、今回の冬のネコミケにも参加していた。
しかし一般スペースから離れたこのコスプレ広場は、前回訪れていない会場だった。衣装できめたコスプレイヤーたちが思い思いに行動しているのは、オリジナルの本やグッズを販売している側面とは異質な感じもあるが、様子からきっと同じイベントには違いない。
(お兄さんやお姉さんが沢山いるねぇ。
みんな夏のネコミケといっしょで、楽しそうだなぁ)
そう考えた瑠樹は、ふんわりと笑顔を浮かべた。
せっかくだから、この会場も回ってみようと決めたのだ。
そうして歩き出した会場は大変な混み合いようだったが、幸いにして身体が小さい瑠樹は、間を縫っていくことができた。
この頃のコスプレは多彩で、アニメやゲームのキャラクターだけでなく、海外映画のキャラクターや、民法放送のテレビのキャラクター、果ては有名なゆるキャラを真似た着ぐるみなども居て、見ているだけの瑠樹も様子を楽しむことが出来た。
(いろんな人がいるなぁ。
カメラで撮影するのなら、縫いぐるみとかも撮ってもらえるのかなぁ)
ぼんやりそんな事を思って見ていたのは、瑠樹と同じように白い猫のような縫いぐるみを抱えているコスプレイヤーの少女だった。
ペールピンクのミニスカートドレスは、胸にハートマークのブローチが付いている。魔法少女辺りだろう。衣装デザインの可愛らしさに加えて、本人も若く愛らしい為、カメラを持った人々が彼女を半円に取り囲んでいた。
しかし——。
「あの娘さー、整列じゃないけど大丈夫かな?」
近くにいたコスプレイヤーたちが話すのを聞いてもう一度ピンクのドレスの少女に注目した時、瑠樹の細い首が「あれぇ?」と傾げられた。
少女の斜め後ろを陣取っているピンクストライプのストラップをつけた二人の男が、カメラを不自然に低い位置で構えていたのだ。
それに実に妙なタイミングで『そよ風』がおこっては、彼女のスカートをまくりあげている。それが故意であるとは、周囲の人々にも瑠樹にもわからなかったが……。
「あれやばくない?」「気づいてないっぽい」「コス慣れてなさげ、ちゃんと見せパン履いてるかな」「スタッフさん呼んでくる!」
コスプレイヤーたちがこう口々に言うので、瑠樹にも事の重大さが分かってきた。
男たちは少女の下着を撮影しているのだ。あれはテレビニュースなどで見る、盗撮行為なのだと理解するや、瑠樹は正義感から駆け出していた。
「ねぇねぇお兄さん、そんな低い位置から写真撮ったらだめだよぉ!」
突然の発言に、皆撮影の手を止めて瑠樹に注目する。
二人の男の盗撮行為は、撮られていた少女本人も、周囲で取り囲んでいたカメラ小僧たちも気付いていなかったのだが、「低い位置」と言うキーワードを拾って、一斉にざわつきはじめた。
「そんな低い位置から撮ったら、お姉さんのスカートの中が写っちゃうよ。
女の子のスカートをめくったり、覗いたりしたら絶対ダメだって、お父さんもお母さんも叔父さんも言ってたよぉ」
瑠樹がなおも続けると、カメラ小僧たちの刺すような視線が二人に飛んだ。ところが、この二人——PPMのメンバーは慣れたもので、悪びれもせずに口答えする。
「はは、何言ってんのこいつ?」
「おねーさんの足が長く見えるようにアングル調整してただけっすよ」
「だったら今撮ったの見せてみろよ!!」
反対側に居たカメラ小僧の一人が眉を吊り上げて言った直後、PPMの一人が凄まじい勢いで食ってかかった。
「はあ? おたくなんな訳!? 言いがかりとかやめてくんないッ!? 証拠あって言ってんの!!?」
恫喝する勢いの片割れの肩を叩いて、もう一人が輪の外を示す。
「マジ気分悪いわ。出ようぜ」
声を上げたカメラ小僧も思わぬ勢いに言葉を失い、ピンクのドレスの少女は怯えきっており、他の者もすぐに声を出せない。
こうして周囲を動揺させている間に逃げ出すのが、彼らの常套手段だった。早めに切り上げてしまえば所望するものは手に入ったまま、スタッフたちに捕まらずに済むのだ。
しかし今回はそう上手く事が運ばなかった。
恫喝していた片割れが、輪から出る際に「このクソガキが!」と怒鳴りつけられたのに、瑠樹は不思議そうに首を傾げて、こう答えたのだ。
「撮影するならお姉さんと連れている縫いぐるみさんを、綺麗に撮ってあげてほしいなぁ。きっと喜ぶよぉ」
大人も萎縮させるような怒号をまるでものともしないのんびりした声で、少女の持っていた白い猫の縫いぐるみを示す。
「ほら、可愛くて和むよねぇ!」
瑠樹が言い切った瞬間、PPMの二人の頭の中が、ぱっと切り替わった。
「ほんとだ〜ぁ」
「ニャンべぇかぁいい〜」
一瞬白んだ意識には、今や長閑な田園風景が広がっている。事件に巻き込まれた少女とカメラ小僧たちも、一部始終を見ていたギャラリーも困惑していたが、瑠樹のろっこん【ゆるゆる和みと恩恵の輪】の無意識の発動を食らった二人はふにゃふにゃと締まりのない顔で、可愛い可愛いと連呼しては、そのニャンべぇなるキャラクターをスタッフが駆けつけるまでパシャパシャと撮影しまくっていた。
和みきって脱力したこのPPMのメンバーは、どうやら煩悩まで抜けてしまったらしい。
その場で素直に犯行を認めて撮影した写真をスタッフに確認され、何が起こったのか本人も理解していない瑠樹の目の前で、無事連行されていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月20日
参加申し込みの期限
2016年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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