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【ネコミケ冬】悪質カメコを撃退せよ! 戦う☆コスプレイヤー
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陽毬と美希が司会として登壇予定のステージイベントは正午過ぎ。それまではNY文庫のブースでノベルティ——マホラクのキャラクターのイラストがパッケージに描かれた、使い捨てカイロだ——配りなどを行う段取りになっている。彼女たちが素人臭さを抜く為に無表情を顔面に貼り付けたイリヤを連れて仕事に向かったので、一同も行動し始めた。
件のPPMが何処から現れ、どのように動くのか分からない。ならば必要なのは情報だと、誉の提案でコスプレ用の野外会場『コスプレ広場』へ向かっていた。
「ここならカメコやレイヤーが沢山居るから、PPMについて聞き込み出来るかなと。
収集した情報を大道寺さんたちに流せば、向こうでも警戒して貰えるだろう」
誉は新しく協力者たちの連絡先を登録したスマートフォンを、バイブレーションに気づきやすい位置のポケットにしまい込んだ。反対側のポケットには、陽毬に貰ったカイロが入っている。
紅緒が誉に当てがったのは、彼の希望通り——気恥ずかしさがあったのだ——眼鏡のキャラクターの詰襟型の平服で、王族の戦闘服がなんちゃらな19世紀頃宜しく派手派手なファンタジー軍装の武道や陽毬に比べると地味な印象だ。だがその分ポケットも付いて実用的だったし、外套(マント)もあって程よく暖かい。
一方広場には、真冬の寒空の下だと言うのに、足に腕に丸出しの衣装を着用しているコスプレイヤーが多く集まっていた。
「……大体、PPMって奴らは気に食わない。コスプレは、所謂一種の芸術活動だと思う」
誉の言葉に、レナートは大袈裟じゃないかと一度は目を丸くしたものの、考え直す間を置いて口を開いた。
「作品やキャラクターへの愛情をなりきるって表現で発表してるんだから、確かにアートって言えるのかもね」
「こんな寒い日に、あんな格好するなんて、芸術でもなけりゃ信じられないよ」
エリセイはごちるように言って、暖色の蓋がついたペットボトルを振ってみせた。「さっき買ったばっかなのに、もう冷たいんだ!」
「お前がココより遥かに気温が低いサンクトペテルブルクの出身だって方が、俺には信じられないよリーセ」
レナートはエリセイのニット帽を、彼の耳の下まで引っ張った。帽子が伸びちゃうとエリセイが矛盾した抗議をするのが可笑しく、何人かが苦笑するのにつられて、誉は険しい表情が緩めたものの、改めて冷静に提起した。
「考えてみてください。
例えば、好きな音楽家の演奏会で、はた迷惑なファンが暴れたせいでその音楽家が二度と演奏会をしたくないと思ってしまったら……。
純粋にその彼らを応援して、まっとうに楽しんでいたファンはどうなりますか?」
誉の声を聞きながら、一行は先程に武道が「盗撮はシャレにならないな」と低く吐いたのを思い出している。その通り、PPMが働いているのは、冗談では済ませてはいけない犯罪行為だった。スタッフから逃げている事から『その自覚がある』上で、なのも分かる。
「自分だけよいという行動は、音楽家もファンも不幸にする。この件もそれと同じです。
だからルール破りには鉄槌を下すべきだ」
誉がこう結ぶと、英二が続いた。
「僕も腕っぷしに自信……はないけれど」軽い笑いを挟んで「見過ごすわけにもいかないし」と真面目な顔を皆に向けている。
「ええ、彼らの行動は、いちレイヤーとしても見過ごせません。
ネコッターにも掲示板にもアンチスレがありますし——」ほら、と舞華はスマートフォンの画面で該当のウェブサイトを皆へ見せた。
「褒めてる奴もいるんだ?」
双子が眉を顰めると、舞華は嫌なものから目を逸らすように画面をスクロールさせ、軽蔑を滲ませた顔で答えた。
「犯罪を助長しているのにも気づいていない、『一部のファン』というものですが……、こういう連中に持ち上げられていい気になっているんですわ」
「だから今回も犯行予告みたいな真似したのか」
「ええ、そうですね。
でもこのままPPMの活動が続きますと、トラブルに呼応して突如のイベント中止も懸念されますから、古参から新参に至るまで、大半のオタク達からは看過できないものとなっております。
声をかければ協力してくれる人は多いでしょう」
「本人に声を掛けないようにしないとだよね」
エリセイが言ったのは、皆が見落としていたところだった。振り返った顔を見て、レナートは説明する。
「俺らみたいのが居るって知ったら、逃げられるかもしんないじゃん?」
それで未然に防げるならいいけどさ、と二人は笑う。ロベルトは思案げに顎を撫でた。
「さっき伊橋に聞いた特徴のある人物を、避けてみるといいかな」
「どんな感じ?」と首をかしげるエリセイ。ロベルトは数分前の事を思い出しつつ、陽毬の代わりに繰り返した。
「……『男性』、『20代から30代』…………『デジタル一眼レフカメラ所持』」
一行は皆ぐるりと周りを見て、「該当者だらけだ」と顔を見合わせた。
「あとコスプレはしてないってさ。伊橋が言うには、撮影専門のサークルなんだそうだ」
「じゃあ女の子と、コスプレしてる人と、年齢高めの人から当たってこーか」
エリセイが纏めて言うと、英二が軽く手を挙げた。
「要注意人物の容姿の他にも、不可思議な現象とその時のPPMの様子についてもネタを集めよう」
そうすればろっこんの発動条件も分かるだろうと考えたのだ。彼の冴えたアイディアに皆が同意している間に、レナートは周囲の様子を伺っていたらしい。
「女の子は誉と武道が行ってきた方が良さげ」
遠巻きに、いそいそとカメラを取り出しては声を掛けたそうにしている女性たちを一瞥して、二人を突っついた。
紅緒がわざわざコスプレ衣装を用意したのには、この場に紛れ込む為以外にも、理由があったのだ。アニメが公開前で知名度が『そこそこ』であるからこそ、自由に動けるし、会話の切っ掛けにもし易いのだと言うのが、後々本人が教えてくれた作戦だった。
「分かった、行ってくる☆」
ばちーんとウィンクして答えた武道に、レナートは片眉をあげた。素材が良くて上手く調理されていても、仕上げの盛り付けは最重要の工程だ。
「ボロ出さないように」
「キャラになりきって聞いてくる!」
武道が片手を上げ、誉と一緒に動き出したのを見て舞華は頷き「あたしも」と続く。
「見るからに悪質行為があれば、その場で制裁もおこないますわ」
「制裁」とは——? 皆が繰り返すと、舞華はハイヒールを振り上げた。
「具体的には金的☆」
「おう……」
「想像するだけで腹痛くなるからその動きやめて」
青い顔をして思わず下腹部を撫でた双子の反応を見て、舞華は成功を確信したように、かかとを鳴らして去っていく。
「ふふふーレイヤーなめんなー♪」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月20日
参加申し込みの期限
2016年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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