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【ネコミケ冬】悪質カメコを撃退せよ! 戦う☆コスプレイヤー
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「イリヤくん、コスプレ似合うよ☆ 絶対レイヤーになるべき!」
タルトに絶賛されても、イリヤは「だぁ……」と力なく答えて返す。紅緒の依頼が会場警備かなにかだと思っていたイリヤは、自分に起こっている事が理解出来ない様子だった。
「大丈夫だよイリヤくん、マホラクのレイは、日本がモデルのヤマト国と北のヴェラシア帝国のハーフなんだから! 何処となく人を値踏みしたような座った目なんかもイリヤ君ぴったり!」
他人事——取り分け好きな作品の事になると一気に元気になった陽毬に「ファイトだよっ」と応援されて、イリヤはよろよろと前に出る。
彼がこれほど過剰に反応しているのは、突然の状況が理解できないだけでなく、先ほどから通りすがりの少女たちの視線を集めているからだ。「レイだー」「本物さん!」と黄色い悲鳴が混じる声はアイドルに向けるような好意が混ざっていたが、イリヤは自称普通の中学生。
プロモデルとして覚悟を持って、ここに立っている陽毬や、物慣れた様子の刀たちとは違う。
「兄さん……」ゾンビのように両手を前に伸ばして、二人の兄へ寄っていった。
「ハーフなら兄さんたちも同じでしょう? 変わってよ。兄さんたちの方がいいよ。綺麗だもん、似合うよ」
胸にすがりついてくる弟——両手を広げたのはエリセイだったが、イリヤは迷わずレナートへ向かった——の背中をトントン叩いて、レナートは笑う。
「Малыш
(*坊や、おチビちゃん)
,イーリャチカ
(*イリヤ『ちゃん』)
,ハロウィーンだと思えばよくね?
それにそう悪くない。少なくとも、紅緒ちゃんの本のキャラクターのイメージは崩してないよ、ね」
レナートが振り返ると、仲間たちがこくこくと頷き、作者である紅緒も両手で丸を作る。
翠響はこの隙に「中々似合ってる」と便乗してみた。しかしイリヤはそう言われればそう言われる程、恥ずかしさが増すようだ。
「だって陽毬さん僕に化粧までしたんだ!」「ファンデとアイラインだけだよぅ」「他にもやってたでしょ!?」「てへへつい調子のっちゃった」
「あー化粧してるところなんて見られたら、Conceited
(*ナルシー、自惚れ屋)
って言われるかも! どうしよう兄さん、僕を愛してるなら助けてよ!」
ばっと上げた必死な顔を、エリセイが「いいねいいね可愛いよー!」とカメラマンの適当なモノマネで横から撮影している。翠響も思わず便乗撮影してしまった。
乙女心に、後悔はなかった。
直後にイリヤが何を叫んだのか——、その声は喧騒に紛れたロシア語だった為、皆には理解出来なかったが、双子が思春期の娘に拒否された父親のような顔をしていたから、ニュアンスは伝わる。
ともかく反転して走り出そうとしたイリヤだったが、こちらへ来ようとしていた人影に気づいて、完全にぶつかる前に違いが同時に謝罪して、大丈夫かと互いの顔を覗きこみ、そして動きを止めた。
「イーリャ!?」
偶然の出会いに驚いた声をあげたのは、
ロベルト・エメリヤノフ
だった。
彼が肩からぶら下げている紙袋にプリントされたイラストを見て、紅緒があらと反応する。
「ししゃも帝国。美しいゾンビが出てくるパスティーシュ小説でしょう? 私も以前拝読しましたわ。
そう言えばアニメ劇場版のグッズが、海出書房のブースで出てますわね。ゾンビがえらく綺麗な少年のデザインになっていて少年愛的に見える分、原作よりも退廃的な雰囲気でしたわ」
「そう、『同志』に勧められてこないだ見てきたんだけどよかったよ!」
ロベルトはキリッと引き締まった表情で、サムズアップして見せた。紅緒は何かを察した顔で頷いた。
「限定商品は購入出来まして?」
「お陰様で無事にね! ——っと、ごめん大道寺、その話は後」ロベルトはイリヤの肩にそっと触れた。
「随分慌ててたみたいだね」
「すみませんロビ。僕……、取り乱しました」
イリヤは頼りないものが支えを欲するようにロベルトの両腕を掴んで、はぁっとため息を吐く。憂いを帯びたイリヤの顔に、彼の状況を察した。
「いいんだよ。心配してたんだ」と微笑んで、説明を待ってやった。イリヤは自分の格好をナルシスティックに見えるかもしれないと恥じているようだが、翠響のまんざらでもなさそうな視線を見れば、その必要はないだろうと第三者からは分かる。
それに黒髪のカツラに赤いカラーコンタクトをしてしまうと、最早原型は止めていない。
「——大丈夫、これだけいじっちゃえばぱっと見じゃ分からないよ。それにここは慣れない単語が多くて混乱するだろうけど、話は分かってるんだろう?
要するにそのサークルのやってることは盗撮なんだよ」
「はい、盗撮は犯罪ですね」
「主に女性が被害にあうけど……最近は男性の被害もあるから油断しちゃだめだ……。そうだよね、レーナ」
「Несомненно
(*その通り)
…………ん? マジで!? 男のパンツ撮るの!?」
こくり、とロベルトは神妙な顔で頷いた。本当なのだろうか。男性陣はなんとも言えない表情で互いに目配せしている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月20日
参加申し込みの期限
2016年02月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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