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授業風景 ~1年6組の場合~
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緊張しながら
小倉 杏子
が歌う。その声はどこかふわふわと柔らかく優しい。その隣で
彩木 鏡花
が家から持ってきた琴で伴奏をする。
彩木は杏子が歌いやすいように丁寧にシンプルな音を鳴らしていく。
(悪くない、でごぜーますね)
と、杏子の歌声を心の中で評価する彩木。
それに合わせるようにしゃらんと鳴る音が近づいてくる。
「琴、弾かれるんですね。和楽器は無いと思っていたのでつい音に惹かれて来てしまいました」
そう言いながらタンバリンを神楽鈴のように鳴らしているのは
御鏡 聖
である。顔には柔和な笑みを湛えている。
「こ、この琴は実技だから持ってきただけで! 普段は全然やらない!!」
動揺しつつも杏子の歌のリズムを狂わせないようにしっかりと演奏を続ける彩木。
「そうでしたか。それにしてもお上手ですね」
嘘偽りなく褒める聖。
「琴なんて嫌いでごぜーます」
本音なのか照れ隠しなのか分からないが不機嫌そうに彩木はそう言い捨てる。
「合わせますね」
と、聖はタンバリンを鳴らしながら杏子の歌と彩木の声に溶け込むような歌を重ねる。
流れる水のような和風の音楽が奏でられていく。
教室の隅っこで隠れるように木琴を弾いているのは
桐生 計都
。
(できればクラスの人と一緒に喋ったり演奏したりしたいのだけど)
楽しそうに演奏しているグループなどを見つめながらも、引っ込み思案で人見知りな計都は遠慮するように1人で木琴を叩く。
周囲から聞こえてくる音に合わせるように演奏をする。
(上手な人の演奏や歌声を聞いて何かインスピレーションが湧いたり……?)
と、様々な演奏を見つめてそんなことを考える計都。ふいにバイオリンを練習していた
雨寺 凛
と目が合う。
思わず彼は目を背けてしまうが、凛は楽しそうに彼に近づいて声をかけた。
「一緒に何かひこーう!」
凛は人見知りがちな計都を自分のペースに巻き込むようにハイテンションに笑顔を向ける。
「え、僕はちょっと……」
遠慮しようとする計都。
「大丈夫、楽しんだもん勝ちだから!」
音楽は楽しむものだと言わんばかりに凛は計都を引っ張るように連れて行くのだった。
「先生、伴奏してくれねーか?」
と、津止に声をかけるのは
稀音家 歌乃
。いつものやる気のない雰囲気と違って瞳には真剣さが伺えた。
「楽器と曲は」
短く津止は問いかける。
「曲は不幸せの――。楽器は何でもいい」
ジャズのスタンダードナンバーを指名する歌乃に津止は頷く。そうして、彼女は母親の言葉を思い出す。
『歌は技術も必要だけど、大切なのは気持ち。歌詞に、曲に込められた想いを伝える、それがボーカルを含めた、演奏する人達の仕事』
(そんなことはわかってる。でも、授業なんだから本当はどうでもいいんだけどな)
母親の言葉にそう答えながらも津止の準備を真面目に待つ。待ち時間に発声練習を真剣に行い、歌声をクリアに透明にしていく。
『曲はボーカルだけで出来てるんじゃない、演奏している人に合わせて初め完璧な曲が出来上がるの。ボーカルがでしゃばってるだけの曲はつまらないわ』
(……本気でやるか)
声と共に思考がクリアになっていくのを感じる歌乃。津止はコントラバスを構える。それは津止の姿と重なって威厳のある重々しさがあった。
「……市橋」
と、津止はグランドピアノで構えている
市橋 誉
に声をかける。誉は黙って頷く。
ビィン。
と、重みと凄みのある音を一度だけ鳴らす津止。それを合図に歌乃が歌い始め、誉はピアノの鍵盤に指を躍らせる。絶対音感のある歌乃は音程に迷いがなく、半音も全音も関係なく歌を音にする。
津止の演奏もまた迷いがない、歌乃の声を引き立てるようにして、けれど楽器の音そのものは力強さを持ってアドリブを加えていく。誉もまた将来の夢がジャズピアニストというだけあって、装飾音を増やしながらも2人の音にしっかりと合わせていく。
強く芯のある歌声で歌乃は歌う。普段の彼女を知る者からすればそれはとても意外な姿でもあった。歌乃は真摯に音楽に向き合っていた。
時間にすれば5分にも満たない演奏だったが、それだけで周囲の生徒の演奏を止める程度には注目させていた。
「先生、どーも」
と、歌い終わった歌乃はいつものやる気のない雰囲気を帯びる。
「やはり音楽は良いな」
満足そうな誉。2人の演奏に負けないものが出来たと感じていた。
「……音楽が止まっている」
弾き終えた津止は観客だった生徒たちにそう声をかける。慌てて観客たちは自分たちの演奏へと戻っていった。1人を除いて。
その1人は
空風 由利
だった。感動したように頬を紅潮させて津止に声をかける。
「先生ー! 演奏はまだまだ難しくてあたしには伝えられないけど、先生の伝えたい音、聞こえましたー!」
と、彼女なりの解釈を言葉にする。
「そうか」
津止はそう言って他の生徒へと向かう。
「先生もいろんな音を感じてそれを伝えようとしているんですよねー!」
気難しい教師の背中に、由利は音楽の代わりに言葉を届ける。
「……」
津止は否定も肯定もしなかった。
夜榊 鏡花
は挑戦をしていた。
(習っていなくても予習した知識があれば弾けるはずよ)
そう考えた彼女の手にはホルンが抱かれている。
(別に上手に弾けなくてもいい、慣れた楽器を弾くよりもいい経験になるわ)
ホルンの大きく開いた朝顔部分に右手を入れて夜榊は吹き始める。
柔らかく深みのあるホルンの音色でゆっくりとド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドを奏でようとする。
失敗を恐れない夜榊の演奏は変な力も入らず、初心者としては上出来な音が出ていた。もちろん途中途中で望んだ音が出ずに何度もやり直したりもした。
(……褒められたいわけじゃないし)
そう思いながらもまじめに演奏をする彼女であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月21日
参加申し込みの期限
2013年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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