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授業風景 ~1年6組の場合~
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6.みんなで
授業の時間が残り少なくなってきた頃、
黒依 アリーセ
は津止 考道に交渉をしていた。
「6組の皆でセッションをしたいんです。今の時間でも小規模なセッションがありました。みなさんそれぞれの持ち味を生かした演奏と合唱が出来たら楽しいと思います」
と、強い気持ちで懇願をする。
「そうか」
津止は無表情に答える。
「だいじょーぶ!」
雨寺 凛
が2人に声をかけつつ、手に持ったバイオリンをギターの構えから、バイオリンの構えへクルリと回す。その手並みが妙に鮮やかだった。
凛の後ろには巻き込まれた
桐生 計都
が立っている。
「僕はその……専攻じゃないので……」
困った顔をする計都。
「大丈夫」
計都の肩に優しく手を乗せるのは
市橋 誉
。
「桐生はシロフォン(木琴)が弾けるみたいだからな。それに、音楽専攻の僕らがフォローする」
爽やかに誉が笑みを浮かべると凛もうんうんと頷く。
「あたしも歌うー!」
小山内 海
と一緒にやってきた
空風 由利
が手を挙げてやってくる。一方の海は歌えない為、あれこれと楽器を触った後にスネアドラムに落ち着いたようだった。
『がんばる』
海はスケッチブックにそう書き出す。
「琴はセッションには合わないでごぜーやすよ。だから弾かないって言って……!」
と、
彩木 鏡花
は
御鏡 聖
と
小倉 杏子
との合奏の流れで巻き込まれかけているのを必死に拒否しようとしていた。
「彩木さんはお上手ですから大丈夫ですよ」
聖はタンバリンをしゃららんと鳴らす。
「彩木さんは演奏も上手だし教えてくれるのも上手だし……演奏して欲しいであります!」
杏子は彩木の両手を抱くように手にとってほわっとした笑顔で頼み込む。
「……ったく、しょうがないでごぜーますね!」
やれやれといった表情を浮かべる彩木であった。なんだかんだいいながら彩木は琴をセッションの音に合うように調弦を始める。
「稀音家さん、お願いしてもいいかしら」
気だるそうに椅子に座っていた
稀音家 歌乃
にアリーセは声をかける。先ほど力強い歌を披露した彼女と一緒に歌いたいとアリーセは思ったのだ。
「……めんどくせーな。歌詞は、曲はどうすんだ?」
と、歌乃。
「歌詞は曲に合わせて私が即興で用意するわ。音程とパートはアドリブで大丈夫よね」
アリーセが答える。
「はっ……しかたねーな」
渋々といった感じだが歌乃は本気で歌うような素振りをする。
「これも経験かな」
あまり乗り気ではないものの
津川 霞
もバイオリンを構える。その隣に凛も立ち、第1第2バイオリンという配置になる。
「期待しないでよ」
と、ホルンを構える
夜榊 鏡花
。まじめな彼女は合奏も授業の一環として認めたようだった。
「じゃ、あたしは観客ね」
ディノはノートとシャープペンシルを持って合奏組から距離を取る。けれど彼らを見つめるディノの瞳はその光景を焼き付けようと真剣そのものだった。
「では、こんな主題で」
と、メインとなるメロディを即興でピアノ演奏する誉。音楽専攻の生徒にはアドリブをしやすく、専攻外の生徒には覚えやすい主題を提示する。アリーセに頼まれた歌乃は誉の演奏に合わせて黒板に五線譜を引き、音符を並べていく。その下にアリーセは即興の歌詞を並べる。
歌う組はソプラノとアルトに分かれ、その2つのパートを歌乃とアリーセがそれぞれで引っ張ることにしたようだ。
演奏組は音楽専攻組を中心に非専攻の為の簡単な譜面を用意していく。
「時間がない」
という津止の言葉を合図にセッションが始まった。
夜榊のホルンの丁寧で真面目な調べが開始部となり、そこに凛と霞のバイオリンが刻むような和音を作る。ホルンとバイオリンがユニゾンした3小節の後にパーカッション組である計都と海がシロフォンとスネアドラムをしっかりと叩く。その表情は真面目でそして楽しそうでもあった。
誉のピアノと共に彩木の琴が主題を演奏する。それは明るい響きとともに『今、この瞬間』を表現する。2回目の主題とともに合唱組の声が鳴り響く。
『溢れだす 感情を 湧き上がる 衝動を
音に込め 響かせる 歌に込め 紡いでく』
アリーセのソロパート。透明感のある彼女の声は高音で感情を痛烈に込められている。
それに呼応するように歌乃が低音部をソロで難なく合わせていく。
『バラバラな 個性でも チグハグな 想いでも
リズムを合わせれば 音楽が生まれる』
空風 由利
がハンドクラップを、
御鏡 聖
はタンバリンを打ち鳴らしながら、2人のディーヴァの力強い歌声に声を重ね合わせる。
『作り出す 旋律を 途切れない 演奏を
閃きは 胸を打つ 煌めきで 笑顔咲く』
最後に
小倉 杏子
がそれぞれの声を包み込むような柔らかな声を重ねる。
『この音は この日だけ この時を 楽しもう
リズムを合わせれば 音楽が生まれる
心を合わせれば 想い出が生まれる』
合唱も合奏も力強い響きへと向かい、誰かの音が転びそうになっても誰かの音が手を伸ばすようなそんな音楽になっていた。
最後はデクレシェンド(だんだん弱く)。始まりとは逆に楽器が1つずつ去っていくようにして、誉のピアノが締めくくるように鍵盤を叩く。
終焉のロングトーンが鳴り終えて。
「悪くない」
と、津止が評する。
「楽しかったねー!」
「楽しかったであります!」
「よかったな」
「ま、こんなもんだろ」
「悪くねーです」
「……後で復習しなきゃ」
緊張の糸が切れたのか口々に感想を言う6組の生徒たち。
「ブラーボゥなのだー♪」
と、音楽室の外から声が響く。いつの間にか
後木 真央
は本来の目的を忘れ音楽室のある3階までやってきていたのだ。彼女は手を叩きながら感動を体で表すように飛び跳ねていた。
「……授業中だ」
津止が真央をじろりと睨む。
「あ……真央ちゃんは教材を取りに向かっていたのだー!」
目的を思い出した真央は慌てて走り去る。
それは授業の終わる10分前の出来事であり、いろいろな意味で手遅れだった。
真央は後ほど自分のクラスの授業のことで反省文を書くことになったのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月21日
参加申し込みの期限
2013年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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