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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマスのRaton(5)●
【洋菓子店Raton:店内】
キャットロードで、千鳥やはつな達とクリスマスツリーを見て楽しんだ後、
雨寺 凛
と
黒依 アリーセ
の2人は、Ratonへと足を運んでいた。
「わぁ、ラヴルくん、もふもふでかわいいっ……♪」
レジ横で2人を出迎えてくれたアライグマのぬいぐるみに、これまでのお客さん同様、凛たちも歓声を上げる。サンタ帽を被り、トナカイの絵柄が入ったマカロンを持って、行儀良くお座りしているラヴル君を見て、
「可愛い……。持って帰りたい位……」
とアリーセの方も、すでに心を鷲掴みにされている様子。
「そう言って下さると僕も、クリスマスに合わせて用意した甲斐がありました」
にっこりカウンターで微笑む、店主の
荒井 景貴
に、
「あの、撮っていいですか?」
と許可を貰って、アリーセはとりあえず写メで我慢する。
2人の注文はもちろん、クリスマス限定のブッシュ・ド・ノエルと、それからそのケーキに合わせたダージリンの紅茶。店内の手の込んだ飾り付けに目を見張りながら、イートインに2人は腰を落ち着ける。
その席はちょうどホワイトクリスマスツリーの傍らで、スノードーム風のレジンオーナメントに詰まったラメの雪が、ライトを反射してキラキラと輝いている。
「ここのツリーも、素敵だねっ」
凛のその感想に、アリーセもおおきく頷く。
「お待たせしました。ブッシュ・ド・ノエルとホットティーですね」
ほどなくアルバイトの
天之川 麗仁
がやって来て、手際良く注文の品々をテーブルに並べてくれた。今日1日、沢山のお客さんの相手をした経験から、彼の接客もなかなか板に付いてきたようだ。
「うわぁ……、これが!」
丸太に見立てたロールケーキの表面には、樹皮を模したチョコクリーム。ほんのりその上にまぶされた、粉砂糖の雪の上には、ヒイラギの飾りとサンタ姿のラヴルくんが載っている。
アリーセはまたしても、そのミニラヴルくんにハートを撃ち抜かれ、
「このラヴル君……、食べられるのかしら?
可愛過ぎて……出来ない」
とその飾りを指でつついて、困り顔。凛がその切なげな表情を、スマホでぱしゃりと1枚撮って、
「あははー、じゃあラヴルくんはよけて取り分けるね」
フォークでラヴルくんを避難させ、輪切りに切り分けたケーキをさっそく味わう。
「わっ、スポンジがしっとりふわふわ……!」
「このチョコクリームも、カカオの風味が口の中に広がって……
あぁ……美味しい。中にベリーを入れて巻いてあるのね。
その酸味が、またアクセントになって……素敵」
予想以上の味に出会えて、凛とアリーセの顔がみるみるほころぶ。
「これを作ってくれたパティシエさんに感謝ね。後で感想を言いたいわ」
それからは時の経つのも忘れて、ほんわかティータイムとガールズトークを楽しむ。話題はお洒落に音楽のこと、来年は2人で何をしたいかとか、それからこの1年で一緒に経験した、これまでの思い出のことも。
「寝子島に来たのは4月だけど、今年1年、
アリーセちゃんといろんな思い出が作れたなぁ……」
「そうね、……」
アリーセもその長い睫毛をそっと伏せ、1つずつ、この島に来てからのことを思い出す。
凛と2人で即興演奏を披露した
新歓祭
、
somnium
での思い出、それから幾度となく重ねて来た
軽音部でのライブ
のこと。
「大変な事も沢山あったけど……私、
寝子島に来て、凛さんに出逢えて良かった」
「私も! この島に来て、
アリーセちゃんと出会えて、本当に良かったよ♪」
それから最後はもちろん、お楽しみのプレゼント交換タイム。
「はい、私からはこれ!のマフラーだよっ!」
ボルドーカラーのマフラーを凛が取り出し、アリーセに差し出す。
「黒い服に合わせると映えると思うし、
アリーセちゃんには似合うと思うんだ。
気に入ってくれたら嬉しいな!」
「有難う……これ、好きな色なの」
さっそく今日の服に合わせて、「大事に使うわ」とアリーセがその温もりに暫し頬を埋める。
そして次は、アリーセから凛へのプレゼント。ラッピングは紺色の袋で、その中身の大きさは、凛の両手に乗るぐらいの何か。
「わ、なんだろうねー?」
雪の結晶柄のレースを重ねた銀のリボンを解き、中を開ければ、それはギターケースの形をしたポーチだった。素材は落ち着いた雰囲気のネイビーカラーに染められたスウェード生地で、凛の手に誂えたようにすぐに馴染む。
「えっ、素敵! これ、もしかしてアリーセちゃんが?」
「ううん、ポーチ自体はお店で見付けたの。
凛さんにぴったりだと思って。でも……」
「あっ、ここに刺繍が付いてる!」
アリーセが言い終えるよりも先に凛が気付いて、その銀糸の刺繍を指でなぞった。隅にコイン大のサイズで縫い取られているのは「凛」の文字と、それを囲むヤドリギのモチーフ。
「何が良いか迷ったのだけど、凛さんが
いつも背負ってるギターケースが浮かんで来て……。
お揃いでポーチも有ると可愛いと思ったんだけど。どうかしら?」
「すっごく素敵! ありがとうアリーセちゃん、大切にするねっ!」
神魂の影響で話せるようになった、白狼の縫いぐるみのルクスも連れて。
花風 冴来
、
酒浸 朱蘭
の3人も、夜のRatonを訪れていた。
「今晩は、柳霞さん。今日はこちらの店のお手伝い?」
冴来はステラ・マリスの店長、
紅林 柳霞
の姿を見つけて、挨拶をする。
「うん、そうなんだ」
柳霞はちょっぴり頬を染めて、「ゆっくりしていってねー」と言ってくれた。ルクスが話せることも聞いて、他のお客さんがあまり不審に思わないように、奥の方の席に案内してくれる。
「あたしはショートケーキを頼むぜ!
冴来は? ルクスは何にする?」
さっきまでのわだかまりが解けたように、朱蘭はルクスにも積極的に話し掛けている。
「ナニ? ぬいぐるみだから食べられない?
いや食えるだろ? さっきレジで見た
アライグマのぬいぐるみだって、口にクリーム付いてたぞ」
ケーキをパクつきながら、それから朱蘭は冴来ともルクスとも交流を深めようと、色々な話を聞く。
「なあ、ルクス、教えろよ。冴来は普段
家で気ぃ抜いてる時は、どんな様子なんだ?」
「朱蘭……どうしてそんな事をルクスに聞くの。別に普通よ、ねえ?」
『うん。部屋にいる時の冴来は、
僕と一緒に本を読んだり、お昼寝したりしているよ』
「何だよ、普通だな」
「朱蘭こそ、普段家では何をしているの?」
「あたしは酒の本読んだり宴会したりとかかなー」
いつの間にか逆に質問されているが、朱蘭はめげずに、今度は冴来とルクスの出会いについて訊ねてみる。
(冴来は秘密が多いからな、こういう積み重ねが大事なんだぜ!)
『僕と冴来は、雑貨屋さんで出会ったんだよ』
「ルクスはフランスで生まれたんだって」
「おっ、そうだったのか」
続いて冴来が言う。
「実は私もフランス生まれなのよ。
といっても、フランスには小さい頃少しいただけだから、
向こうのことは殆ど覚えていないけど……」
そんなふうに3人で過ごした楽しい時間はあっという間に終わり、そろそろRatonも閉店間近。朱蘭が2人と別れる時間がやって来た。
「でもまだまだあたしは冴来といたい、ルクスと話したいぜ!
だから今日は一緒に寝ちゃおうぜ!」
ガッと立ち上がってそう提案する朱蘭に、冴来も微笑みながら頷く。
「じゃあ、これから一緒に猫鳴館へ帰らない?
朱蘭とルクスと私、3人一緒のお布団で眠るの」
「いいな! まだまだ夜はこれからだぜ!」
そうやってお店を出て、猫鳴館へと歩いてゆく帰り道。よいせと肩車したルクスに、何やら話し掛けている朱蘭と、その頭上から降る雪に、珍しそうに手を伸ばしているルクス。
そんな2人の後ろ姿を眺めながら、冴来もまたこの時がずっと続くように願う。
(──2人とも大好きよ。
これからもずっと、一緒にいようね)
【洋菓子店Raton:店外】
閉店を告げられ、
雨寺 凛
と
黒依 アリーセ
もRatonの外に出ると、
「わぁアリーセちゃん、見て……いつのまにか雪が降ってるよ!」
おしゃべりに熱中していて気付かなかったが、外はもうすっかり雪で、薄っすら積もるぐらいの景色になっているのだった。
「いつもの街なのに、なんだかとっても綺麗に見えるね……!」
「ええ、本当に」
アリーセもそのひとひらを掌で受け、キャットロードで見たイルミネーションのことを思い出す。結晶の落下傘で降りてくる、あの小さな雪の妖精のこと。
そして帰りの方向が違う2人は、じゃあ、とここで別れることに。
「凛さん、今日は楽しい時間を過ごせたわ。素敵なプレゼントも有難う」
「私の方こそ、今日はとっても楽しかったよ!
来年も、これからもずっとよろしくねっ!」
【洋菓子店Raton:店内】
今送り出した最後のお客さんと、すれ違うように。
息せき切って店内に入ってきた
桧垣 万里
の姿を見て、
荒井 景貴
は驚いた。ちょうどお店を閉めて、今日1日よく働いてくれた
天之川 麗仁
に、労いの言葉を掛けていたところだったからだ。
その天之川が申し訳なさそうに、
「あの、もう閉店なのですが……」
「ですよね、すみません。最後にブッシュ・ド・ノエルを買おうと思って……」
「そのケーキも、今日は完売で」
最後の1個が、ちょうどさっき売れてしまった所だったのだ。
「そうだったんだ……」
とそれを聞いて、気落ちする万里。ねこのてのバイトが終わってすぐに私服に着替え、ここまで飛んで来たのに、結局間に合わなかった。
「1日仕事でよく働いた、自分へのご褒美って、そう思ったんだけど。
誰にあげるわけでもないケーキを買うために、
ここまで走ってきたなんて、なんだか……私、ばかみたいですよね」
「まだ、ありますよ。ブッシュ・ド・ノエル」
「えっ?」
思わぬその言葉に、万里と天之川が店長の方を振り返る。荒井が言う。
「もし、ハーフカットでも宜しければ……」
ちらっと目配せされた
紅林 柳霞
がすぐにウンと大きく頷いて、切り分けたブッシュ・ド・ノエルを厨房の方から持ってきてくれた。それは自分達用に残してあった、最後の1個だ。
「え……よかったんですか?」
驚く万里に、荒井がにっこり微笑む。
「もちろんです。僕のケーキで、1人でも多くのお客さんに、
幸せなクリスマスを過ごして貰えたら……
それは、僕の願いでもありますから
」
箱に詰めたケーキを、柳霞がとびきりの笑顔ではいっ、と万里に手渡す。
「そちらも1日お仕事、おつかれさまでした。メリークリスマス!」
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シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
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