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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
聖なる夜、繋がる想い
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●エピローグ(2)●
【寝子ヶ浜海浜公園】
駅前のネコジマスクエアを通り過ぎた後、
鴇波 羽衣
と
神条 誠一
の2人は海浜公園まで足を伸ばしていた。すぐ隣りにある観覧車のイルミネーションは、この静かな場所にも届く。
けれどその灯りの明滅に照らし出される羽衣の表情は、どこか浮かない様子だった。
今日は1日、朝から神条と一緒だったから。どこに行っても楽しいはずなのに、楽しんでいい筈なのに。けれど気が付くと、彼と一緒にいることにどこか後ろめたさを感じている、自分がいる。
(それはきっと、あたしがまだ誠一くんに気持ちを伝えてないから)
羽衣の心のもやもやの原因は、これだった。
(あのお祭りの時の告白の返事を、まだ誠一くんにできてないから……)
「──よし!」
羽衣は覚悟を決める。巻いていたマフラーを解き、公園の階段から思い切りよく身を躍らせる。ろっこん【ういのはごろも】の力で宙に浮き、驚いている神条に向かって、その手を差し出す。
「誠一くん……あたしと一緒に来て」
神条もその羽衣の表情を見て察したのだろう、素直にその手を取った。2人は互いの身体を不器用に抱き、一気に空へと舞い上がる。
【寝子ヶ浜海浜公園:上空】
天と地の狭間に、いま羽衣たちはいる。
眼下には、星を写し取ったようなシーサイドタウンの夜景。頭上の空の方はもう、降りそそぐ雪に白く覆われてしまって見えない。どっちが上でどっちが下だったか。雪で方向感覚を見失ってしまう。
そんな世界に今、羽衣たちは2人きり。ここにはもう、他に誰の姿もない。
誰にも聞かれないし、もう逃げることもできない空中だ。
(きっとこの心臓の音……誠一くんに聞かれてる)
聞かれてるどころじゃない。2人の身体は強く密着しているから、羽衣の鼓動は直接彼の胸に、激しく響いていることだろう。
それに身長差も解消されて……距離が近い。
いつもは見上げていたその瞳を、だから今はまっすぐ見つめられる。
「少し、聞いてくれる?
誠一くんはもう知ってることだけど……ちゃんと言いたくて」
そうして羽衣は、自分の気持ちを話し出す。
「誠一くんと一緒にいる時、あたしはいつもドキドキしてた。
嬉しくて、楽しくて、つらくて……それでも幸せで、
今まで知らなかった気持ちをたくさん経験したよ」
以前、溢れる想いがつい口をついて出てしまったことはある。その短いひと言は結局、風に千切れて彼には伝わらなかった。
でも、今はちがう。
自分の裡に秘めていた恋心
を、いま羽衣ははっきり自覚している。だからこの想いをひとつひとつ、きちんと言葉にできる。言葉にして、彼に伝えられる。
「これからも誠一くんと、いろんなことを経験していきたい。
あたしのことを見てくれてありがとう。
大好きだよ……誠一くん」
ああ、と告白の途中で神条は了解する。彼女が自分に好意を伝えようとしているのは、手を差し出されたあの時に分かっていた。けれども神条には、どうして今更?という思いがあった。
羽衣の気持ちは、
あの真夜中のプール
の時に聞いて、とうに知っていたのだから。
そして実は聞いていたということを、
お三夜祭りの夜
にきちんと彼女に伝えて、謝ったつもりだった。
それがどうやら自分の言葉足らずで、羽衣はまだあのプールでの呟きを、神条には聞かれていないままなのだと、今日までそう思い込んでいたらしい。
(だから、あんなに不安そうだったのか……)
つまり羽衣は、まだ自分の口から神条に「好き」と伝えてはいないのだと。その誤解と思い込みが、彼女をどこか気の晴れない様子にさせていたのだろう。
疑問は解けたが、その誤解の件を蒸し返すようなことはせず、今はただ、目の前で紡がれる羽衣の言葉のひとつひとつに、しっかり耳を傾ける。
今度こそ、自分に向かって届けられている、その言葉をひとつも聞き逃すまいと。
これは、あのプールで聞いたひと言の、あの夜の続きなのだ。あれからずいぶん遠回りをしてしまったけど、気が付けばまた、彼女と同じ空の上にいるから。
(何で泣きそうな顔をしているんだろう)
そして、羽衣が改めて「大好きだよ」と、そう言葉にしてくれたのを聞き終えると、
「俺も大好きだよ」
想いを込めて、彼女の小さな身体を抱きしめる。
「これから色々あるかもしれないけど、
きっと楽しい事の方が多いと思うから……」
そう耳許で囁いて、神条は。
涙できらきらと濡れているその唇に、そっと自分の唇を重ねた。
地上に降りると最後に、神条は「渡したいものが」と言って、羽衣にプレゼントをくれた。
「えっ、これって……ペアリング?」
「なんだけど、指に嵌めるのもあれだからさ」
と言ってその片方をチェーンに通し、ネックレスにしたものを羽衣の首に掛けてくれる。
「どうしよう……すごく嬉しい……」
羽衣がうつむいてしまいそうになる顔を上げ、神条の隣りに並んでぎゅっとその手を繋ぐ。
(きっとあたし、また泣きそうな顔してる)
でも、これからは堂々と。
彼の隣を歩けそうな、そんな気がした。
『シーサイドタウンのクリスマスイヴ』 おしまい
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あとがき
担当マスター:
鈴木二文字
ファンレターはマスターページから!
Merry Christmas! クリスマスイヴ、最後のシーサイドエリアのリアクションをお届けします。
今回はさすがクリスマスということもあって、
キャラクターさんの関係性が変化するようなアクションを、数多く頂きました。
リア執筆中は、男女いろんなPCさんに感情移入しすぎて、
脳と心が忙しかったですw うひ〜! でも楽しかった〜(はつなさん口調)
あと今回シナリオ内で、プレゼントを贈ったり貰ったりした人は、
記念にアイテム化しておくと良いと思うよ!
それでは、ご参加どうもありがとうございました。
また寝子島のどこかでお会いしましょう。鈴木二文字でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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