this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
<< もどる
1
…
22
23
24
25
26
…
32
つぎへ >>
●クリスマスの大観覧車(3)●
【大観覧車:ゴンドラ】
シーサイドアウトレットでたっぷりショッピングを楽しんだ後、
早坂 恩
と
御薗井 E セレッソ
の2人も、大観覧車までやって来た。
時間を見計らって、ちょうど日没後の良い頃合いに来た甲斐あって、雪と結晶の織りなす幻想的なイルミネーションが、2人を出迎えてくれる。
「クリスタッロ! キラキラ回るネーヴェ(雪)ナノ!」
折しも空から、本物の雪まで降ってきて、明滅する観覧車のイルミネーションが、周りの雪をさらにファンタジックに輝かせる。光と雪と結晶の饗宴に、恩もただうっとりと、ため息をつくばかりだ。
そしていよいよ今日のデートコースのメイン、観覧車に乗ることに。
「結構広いゴンドラなのネ!」
セレッソの言う通り、円形のゴンドラは6人乗りなので、中はそれなりのスペースがある。
「向かい合って座るノ? わかったワ(ぴょこん)」
「じつは私、観覧車って初めてなのよ。どきどきしちゃうわ」
恩がきょろきょろと周囲を見回している間に、ゴンドラは乗降口を滑り出て、ほどなく眺望がひらける。期待通り、素晴らしい夜景だった。手を伸ばして取りたくなるほど、街の光が粒立って綺麗に見える。
「あれはネコジマスクエアね、駅前のイルミネーションも凝っていて、素敵ねぇ」
空の高みに上がるにつれて、いよいよ地上の灯はその数を増し、まるで星空を見上げているかのよう──と思ったら、いつのまにか本当に2人のゴンドラは、宇宙空間を横断していた。
「外はTVでよく見る宇宙と星と……地球!?」
広い窓の下には、青く輝く地球の姿まで見えて、恩とセレッソは2人で顔を見合わせる。
「とんでもなく高いところまで来ちゃったわね……
とても綺麗だけど、これも、観覧車の演出なのかしら?
まるで本物みたいで驚いちゃうわ、どういう仕掛けかしら」
これが神魂現象だとは思わない恩とは対照的に、セレッソの方は、
「この観覧車宇宙まで飛んだのカシラ!
凄く不思議ネ!! でもきれいナノ!!」
すぐに好奇心の方が勝ったようで、すんなり事態を受け入れたよう。そんな彼女を見て恩も、
(セレッソちゃんは楽しんでくれてるみたいね……
不思議なことが起きてるけど、彼女が笑顔だったら私はそれでいいわ)
その後はぐるりの星を眺めて、2人きりの時間を過ごす。地上と違って、光を遮る空気の層がないので、どの星の光も鮮明だ。恩も楽しそうに、
「うふふ、自分の星座とか、見えるかしらねぇ?
ああでも8月だもの、ないわよねぇ」
恩は8月生まれなのだ。星座は獅子座か、乙女座だろうか。
「星座の探し方なら、よくパーパが教えてくれたノ!
ここからわかるカシラ? えっとねーあの星座は確か……」
と窓の向こうを指さし、知っている星座を見つけては、それを恩にも教えてあげるセレッソだったけど、何だかそのうち、落ち着かない気分になってきた。
(カフェとか行ってもそうだけど、恩センパイと
向かい合って座っていると、なんだかそわそわしちゃうワ……)
その綺麗な瞳といつ目が合うか分からなくって、ドキドキしてしまう。以前はこんなことはなかったはずなのに、最近いっしょにお出掛けする時は、こんなふうにドキドキしてしまうことが増えた。この、ヘンな気持ちはなんだろう?
「あ、あの恩センパイ? お隣に行っていいカシラ?
そうしたら星座も教えやすいと思うノ!!」
ぴょん、と向かいのシートに飛び移り、
「えへへーこっちの方が安心する……ワ!!?」
その時だ。着地した筈のセレッソのお尻が、ぽこんとシートから跳ね返り、
「えっ……セレッソちゃん!?」
恩が驚いて、咄嗟にその手を伸ばす。ふわふわとセレッソの身体が宙に浮き始めたからだ。けれどもその恩自身も、無重力のゴンドラの中でバランスを崩し、うまく彼女に手が届かない。空中でくるくる回るセレッソの三つ編みが、目の前を何度も通り過ぎる。
「センパイ! センパイ! 目が回るノ〜〜〜〜〜〜!(ぐるぐる)」
ゴンドラの窓や天井にあちこちぶつかり、半ばパニックに陥るセレッソ、その彼女に向かって、恩からの鋭い声が届く。
「セレッソちゃん、落ち着いて。
その首のマフラーをこっちに!」
セレッソが防寒用に巻いていた、あの白くて長いマフラー。言う通りにそれを解き、先輩に向かってそのマフラーを投げると、しっかり恩がその端を掴んでくれた。
宇宙飛行士の救命用のアンビリカルケーブルのように、そのマフラーを上下からたぐり寄せ、空中でようやくお互いの手を掴む、セレッソと恩。
「どこも怪我はない、セレッソちゃん?」
「大丈夫ナノ! でもすごくびっくりしたノ!
センパイが助けてくれて、よかったワ!」
恩もほっと胸を撫で下ろし……それから改めて落ち着いて、周囲の状況を見回す。上下逆さまになって、ゴンドラの中心に浮いている、自分たちの身体。見上げれば、さっきまでは足許にあった筈の地球が、まるで青空の天蓋のように2人の頭上に広がっている。
「あんまり高く上がりすぎて、無重力になっちゃったのかしらね?」
恩が首を傾げる一方で、セレッソの方はもうこの状況に慣れて、ふわふわ浮いてる自分の身体を器用に操り遊んでいる。それでも、先輩と繋いだ手だけは離したくないようで、
「あの、恩センパイ? ちょっとだけ怖いカラ、
このままセンパイと手を繋いだままでも、いいカシラ?」
「ええ、もちろん良いわよ」
そうして恩とセレッソは仲良くその手を繋いだままいつまでも、遠くの星座たちの囁きに、じっとその耳を傾ける。
【大観覧車:ゴンドラ】
浮舟 久雨
と
畑生 言嗣
の2人がこの大観覧車に乗るのは、これが初めてではない。
「そう言えば、前にも訪れた事が……
あの日も、素晴らしい日
だったね」
畑生にとってここは、彼女に愛の告白をした、記念すべき場所でもある。もっとも、久雨と一緒ならどこに行こうと思い出の場所、いつだってそれは素晴らしい日。そんなことを真顔で言ってしまえるのが、この畑生という男ではあるのだが。
その久雨の方はゴンドラに乗り込む時から真剣な目つきで、その表情も肩も緊張で硬い。
(まだ高い所は怖いが……今度こそ、良い時間にしたいんだ)
前回は、自身の高所恐怖症もあって、ちょっとした失敗をしてしまったのだ。ある意味、今回はリベンジの機会でもある。
「……今日は最初から、隣に居てもらえるのだろう?」
「あぁ、心配は要らない、安心し給え」
隣りのシートに腰を下ろした畑生の片腕に、小刻みに震える手を絡めてしがみ付き、久雨は目をつむる。扉の閉められる音がして、そのうちゴンドラが乗降口を離れたことが分かった。それからは上昇する気配を感じるたびに、畑生に縋る力が強くなってしまって。
「ふふふ、そんなに強く抱きしめなくとも良いというのに……君も好きだね」
「な、何だ!」
「だがなんと心地よい、胸躍る時間だろうか。良い、実に良い」
(くっ……言嗣め。また冗談、を……)
そうは思うが、また失敗したらと思うと、この手を離すことなどできない相談だ。そんな彼女の感触を楽しむように、それからも軽口を叩き続ける畑生だったけど、もしかしたらこれも、久雨の緊張を和らげようとする、彼なりの配慮だったのかもしれない。
けれども、その畑生の饒舌が、途中でぴたりと止まってしまった。
(ん? どうした、言嗣?)
「──結婚式、かね。しかしあれは……」
(結婚式だと……? こんな空中で何を馬鹿な)
畑生の予想外の呟きに、久雨もつい目を開けてしまった。怪訝な顔をしている彼の顔を見上げ、そのまま畑生の視線の先に目をやれば、そこに奇妙な光景が見えた。
「本当だ……」
向こうのゴンドラの中で、結婚式を挙げているカップルがいるのだ。互いを信頼する、心からの笑顔を浮かべて、今にも唇を合わせようとしているそのカップルは、
「ッ!? 私達ではないか!? 何故……!?」
高所どころの騒ぎではない! 久雨が立ち上がったせいでバランスが崩れ、またゴンドラがぐわんぐわん揺れる。
「あれはつまり、私達の未来の姿かな?
ふふふ、しかし幸せそうではないかね?」
「ええい、言っている場合か!」
混乱した頭で思わず大声を上げてしまい、その久雨の剣幕に、畑生が少し眉をひそめる。
「む、嫌だったかね……?」
「違っ、いや……嫌、ではなく……」
畑生に問い返されて言葉に詰まり、久雨が困ったような顔でうつむく。それから、おずおずと話し出したのは、こんな心情だった。
「私などが……貴様の隣に、ずっと、居ても良いのか……分からない。
貴様の前であんな笑顔を浮かべる余裕も、未だに無くて……」
「安心し給え、私は此処にいる」
その声に、久雨がはっと顔を上げる。こくりと力強く頷く、彼のその真剣な目を見る。
(ああ、そうだな)
未来のことに確信が持てなくとも、現実の畑生は今確かに、この自分の隣りにいるのだ。
「言嗣……」
「さあ、再度思い切り愛を確かめるといい……!」
「う、うわあぁ! 分かった! 分かったから離れろ! 近い!」
<< もどる
1
…
22
23
24
25
26
…
32
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!