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寝子島高校
【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマスのRaton(1)●
【シーサイドタウン:とある交差点】
信号待ちの車からカーラジオが流れてきて、
猫島 寝太郎
もその隣りで自転車を止めた。
年若いアナウンサーが話しているのは、今日の天気予報だ。今夜は雪になるでしょう。弾むようなその声に、猫島もつられて空を見上げ、知らず口許がほころぶ。凛とした空気と、予感に充ちたくもり空。
いやいや、まだ分からない。期待のしすぎは禁物。でも、もしも本当に降ったなら、それは、
「ホワイトクリスマス、ってことだよねぇ〜」
クリスマスに雪が降る。そんな確率はきっと、10年に1度ぐらいのものだと思う。
でも、何しろここは、神様だって空から落ちてくる島なのだ。
「クリスマスには、雪が降ってくる。そんな奇跡があったって、いいよねぇ〜」
交差点の信号が青へと変わり、猫島はゆっくりと自転車のペダルを漕ぎ出す。さっきの車のラジオは、この季節にはいつも流れる、定番のクリスマスソングへと変わり、
(あ、この歌、知ってる……)
サビ以外はうろ覚えだけど、確か、「キスしてサンタさん」というアイドルソングだ。
♪キスしてサンタさん 焦らすのはもうたくさん
あと1年なんて 待てるわけないから
キスしてサンタさん 言い訳はもうたくさん
もう子供じゃないの 分かってるくせに
そのメロディの後を追って、猫島の自転車も軽快に速度を上げ始める。旧市街の自宅から寝子島高校へと向かう、通い慣れたこの道だけど、今日の目的地は、その学校のちょっと手前。
洋菓子店Ratonに母親が予約しておいたケーキを、これから受け取りに行くのだ。
【寝子島街道】
そしてこちらにもまた、足取り軽くRatonへと向かう、少年少女の姿があった。
「うわ何かワクワクしてきた。俺さ、Ratonさん行くの、今日が初めてなんだよね」
「厚はそうだったよね。私は何度かお邪魔した事あるけどね」
やはり旧市街・参道商店街の蕎麦屋の娘と、そのお向かいさんの八百屋の息子。子どもの頃からの幼馴染、
薄野 五月
と
宮田 厚
の2人だ。
「いや前に五月がさ、『ここのケーキが美味しかった』って、場所だけ教えてくれたじゃん?
いつか食べてみたいと思ってたんだけど、それが今日! クリスマスに念願叶うなんて」
「ふっふー。やっぱりクリスマスと言えばケーキだよね。しかも本日のお目当ては!」
「「クリスマス限定の、ブッシュ・ド・ノエル!」」
声が揃ってしまった。ちなみに、五月はいつもの眼鏡キラーン☆口調じゃなくって、本当に親しい相手の時には自然とそうなる、くだけた話し方になっている。この宮田とは物心ついた時から一緒で、もはや兄弟というか、家族みたいな間柄だから。その宮田が五月の方に向き直り、嬉しそうに続きを話す。
「そう! 今日の目的は、Ratonさんのクリスマス限定ケーキ!
ブッシュ・ド・ノエルってあれだよな? 切株の形をした奴。
Ratonさんも初めてだけど、あれも初めてだよ、俺。五月は?」
「ふっふっふー。ブッシュ・ド・ノエルのことなら、この私にお任せあれ(キラーン)
その素敵なお味から材料、レシピまで、何でも想像で答えてみせましょう」
「想像じゃんか! 五月も食べたことないんじゃないか!」
「実はそうなんだ。実物は見るのも頂くのも、今日が初めて。いやぁ楽しみだなぁ……!」
【寝子島高校付近:洋菓子店
『Raton(ラトン)』
】
そしてこちらは、慌ただしく開店前の準備に追われている、そのRatonの店内だ。
「麗仁さん、そっちの端、持ってもらってもいいかな? うん、そうそう」
紅林 柳霞
が持参した飾りの紐を、臨時アルバイトの
天之川 麗仁
が引っ張ると、フェルトで作ったもみの木やオーナメントが、数珠つなぎになって現れる。
「わっ、これ運動会の万国旗みたいですね。どれも手が込んでいて、可愛いな」
「ふふ、ほんと? ありがとう。これをね、ショーケースの端から端まで渡して……」
するとケーキを並べたガラスのケースが、見違えるように楽しく、華やかになった。まるでお菓子でできたミニチュアの国を、空から眺めているみたい。
「これは……全部柳霞さんの手作りですか? すごいですね」
厨房からエプロンで手を拭き現れた、店長の
荒井 景貴
も、すっかり様変わりした店内を見渡し、驚きに目を見張る。
壁や天井には、吊り下げ型のツリーやリースが飾り付けられ、イートインスペースや外のウッドデッキにも、ホワイトクリスマスツリーが各1つずつ。スノードーム風のレジンオーナメントに詰まったラメの雪が、店内の照明にキラキラ輝いている。そしてドアの横には、クリスマス柄の布を使った飾りカゴと、山盛りに盛り付けられたフェイクスイーツ。
「えへへ……ちょっと、張り切り過ぎちゃったかな?」
恥ずかしそうに言う柳霞に、とんでもないと首を振る荒井。
「やはり柳霞さんにお願いして正解でした。
僕がイメージしていた以上の飾り付けで、とても嬉しいです」
「そっ、そう? 私も、こうして飾ってもらえるだけで、すごく嬉しいな……」
にっこり微笑む荒井と、頬を染めてうつむく柳霞。その2人の間に流れる親密な空気に、
(あれ……もしかして?)
(店長さんと紅林さんは、恋人同士なのかな?)
今日初めてこのRatonで働く天之川も、なんとなく、2人の関係を察する。
その天之川の視線に、我に返った荒井が、誤魔化すように軽く咳払いして、
「麗仁さんも、来て頂いて本当に助かりました。何しろ今日は、クリスマスイヴですからね。
アルバイトも皆さん他に予定があるとかで、途方に暮れていた所でしたよ」
「いえ僕の方こそ、これが人生初のアルバイトなのに、
すぐに採用していただいて。どうぞよろしくお願いします」
と天之川は、ていねいに頭を下げてから、
「実は今日は、僕の16歳の誕生日なんです」
「えっ、そうだったの? イヴが誕生日だなんて、素敵!」
ぱちぱちと手を叩いて、すぐに祝福してくれる柳霞に、
「だから何か、人生経験になるようなことをして、この日を迎えたかったんです。
人間的に1歩成長できるような、特別な誕生日にしたいって」
真面目な顔で、天之川がそう答える。恵まれ不自由なく過ごしてきた本土の実家を離れて、この島に彼がやって来たのは、世間知らずの自分を見つめ直し、視野を広げるためでもあったから。
そんな彼の決意を聞いた店長・荒井も少し背すじを伸ばして、
「そうですか。向上心があるのは、素晴らしいことですね。
私もパティシエとしてはまだまだ、勉強中の身。一緒に頑張っていきましょう」
天之川を応援するよう、しっかり握手を交わす。
「でも今日はとりあえず、そんなことを考えている暇もないほど、忙しくなりそうですよ?」
荒井のウインクにきょとんとした天之川が、つられてその視線を追えば……ああ、何ということだろう。開店前だというのに、ドアの外にはすでに、お客さんの行列ができているではないか!
その数に思わずひるむ天之川の背を押し、一緒に入口へと向かう荒井。
そうして店長自らドアを開け、待ちかねたお客さんを、とびきりの笑顔で迎え入れる。
「お待たせしました。Raton、只今より開店です!」
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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