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「NO」と言える勇気を持とう
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◆教祖様のありがた~いお言葉を、どうぞ
プログラムは滞りなく進んでいく。
挨拶と讃美歌が終わったところで、痩せた男性は出てきたときと同じステージの袖にそっと消えていく。そして彼と立ち代るように、逆の袖から出てきたのは――
これまた中年のオッサンだった。
白いシャツを着た、ちょっとお腹が出ているただのオッサン。
え、なにコレが教祖様?
教団に興味を持ってセミナーに参加した
尾鎌 蛇那伊
は、いよいよ登場した教祖様の様子に軽く目をしばたかせる。オーラもカリスマ性も感じさせないごく普通のオッサンだったが、しかし一方でその目はギラギラと妙な輝きを持っている。その脂ぎったような瞳だけが、凡庸な外見にはやけに浮いているように見えた。
(なんか期待外れね。でも見た目だけで判断するのもつまらないし……)
とりあえず様子見かしらね。
尾鎌は椅子に腰かけたまま、じぃっとステージを見つめ続ける。
自分がオカマに、もとい尾鎌に品定めされていることなど露知らず、教祖は満面の笑みを浮かべながらステージの人々に語りだした。
「みなさん! 今日もいい顔をしていますね~。オッ、前列のお姉さん、もう歯が真っ白でキラッキラして芸能人みたいですよ! まさかお水で歯を磨いたのかな~?」
教祖のその言葉に、会場のオバチャンたちはわっと一斉に笑い声をあげる。どうやら笑いどころだったようだ。
「そしてそして! 今日は新しい人も結構いるようですね。僕のお水に興味を持ってもらってうれしい! いや本当にうれしい! 僕もね、内心ヒヤヒヤしてるんですよ。ホラ、プログラムに『洗礼の儀式』っていっつもいれてるでしょ? これがホラ、こんな堂々とプログラムに入れておいて、今日は新規の方はゼロでした~、って! 僕恥ずかしいじゃないですか~」
ここで再び笑いが起こる。
「ははは、はははは……。はい、それでですね! せっかくですから、新規の皆様には洗礼の前にぜひお水のお話を聞いてもらいたくてですね」
教祖は人の良い笑みの中に不気味な瞳をギラつかせながら、話を始める。
おかしい。
これは絶対におかしい。
八神 修
は、手にしていたメモを思わず握りしめた。
セミナー開催で教団側の人員が手薄になると踏んだ八神は、その隙を突いて教団の本部に潜入する予定だった。が、水の包装をもとに事前に調べていた本部の住所――教団が事務所と称して記載していたマンションの一室は、何の変哲もない空室だったのだ。
手がかりを得るどころか騙されてしまった。
八神は思わず頭に血が上りかけたが、そこは冷静沈着な策謀家。一息着いてすっと落ち着きを取り戻すと、すぐに次の作戦へと頭を切り替える。
彼の目的は犯罪行為とも言える教団の行動の阻止、そして再犯の防止である。そのために必要な証拠がここにないとするならば、
教団関係者から、直接手に入れればいいだけのことである。
時刻は12時を少し回ったところ。桜井からのメールによれば、定刻通りにセミナーは開催しているはずだ。まだ間に合うだろう。
『拠点はどこにもないみたいだ。こうなったら控室に忍び込むからサポートしてくれ』
八神は手早く仲間にメールを打つと、運良く走ってきたタクシーをつかまえた。
「ステッラ・デッラ・コリーナまで。安全運転、かつ急ぎでお願いします」
一方、会場ではちょうど教祖の長い話が終わった頃だった。
「それでは新規のみなさん! さあさあステージの上へどうぞ!」
素直に起立する者、しない者。
偶然にも、ステージに上がった者はみんな寝子生である。
まず最初に教祖の前に立ったのは、小柄な背中。
加藤 信天翁
だった。
彼はミチコに誘われてセミナーに参加していた。最初こそは「そんなことよりおっぱい触らせて」と言ってミチコを困らせていたが、そんなセクハラ発言にもめげずに熱心に勧誘するミチコを無碍にもできず、その熱意に押されるまま参加したのである。
そうしたおっぱい絡みの経緯など無論知らない教祖は、人の良さそうな笑顔で加藤を迎える。
「やあやあこんにちは。今日はようこそ来てくれたね」
親しげな口調で話しかけられ、加藤もにっこり笑ってこんにちはと挨拶を返す。
「せっかくだから君のこと、少しだけ知りたいな。名前はなんていうのかな?」
「加藤信天翁っていいます!」
元気に名乗った加藤の耳慣れない名に、オバチャンだらけの会場はわずかにどよめく。
あるばとろす? ハーフの子かしらね? 最近の子の名前はオシャレだからね…などなど。しかしこうした反応は慣れたもの、そして何より加藤は自分の名前をとても気に入っているのだ。多少のどよめきなど気にもならなかった。
「ずいぶん変わった名前だね。それじゃあ、君の長所と短所は何かな?」
教祖の問いかけに、加藤は小さく首を傾げる。
「ちょうしょ? 長い所? ……あ、僕のアホ毛って結構長いよ! ほら!」
そう言って、加藤は嬉しそうに自分の頭のてっぺんを指してみせる。
ぴょこんと跳ねたアホ毛は確かに長い。
いや確かに長いけど……!
教祖は何とも言えない顔をしながら、そうだね長いね、と頷いた。
そんな教祖の様子などまるで気にしていない様子で、えっと短所はねー、と彼はマイペースに考え事を始める。
決定的に何かがズレているっぽい加藤であったが、教祖は相変わらず笑顔を浮かべたまま、言い含めるように優しく言葉をかけた。
「君のアホ毛は長い。確かに長い。だけど僕が知りたいのはそうじゃなくってね。君のいいところと、君のちょっとダメな」
「短い所は、そうだ! 足かな?」
教祖の優しい言葉をブツっと遠慮なしに遮った加藤は、思いついたとばかりに勢いよく答えた。
その言葉に、教祖はヤケになったようにうなずいた。
「そうだね、足も短いね。よし! じゃあ水を飲んで! はい次!」
これは手に負えないと踏んだのか、教祖は手早く済ませて次を呼んだ。
「フッ……呼んだか?」
そう言って次に現れたのは、
山田 花太郎
だった。
ニヒルな笑みを浮かべ、制服のジャケットを肩に羽織ったまま腕を組む山田。神をも恐れぬかのごときその不遜で不敵な存在感に、教祖はかすかに気圧されたような表情を見せる。
「き、君の名はなんていうんだい?」
「名か……俺様の名は銀河太陽だ」
山田がその名を名乗ったとき、教祖はすっと何かを悟ったような表情を浮かべた。
かつての自分を見守るような、あたたかで、でも少しだけ気恥ずかしさのこもった目。
「そうか銀河くん。素敵な名前だ。じゃあ次は君の長所……えーと、いいところと悪いところを教えてくれるかな」
「俺のいいところ? 全て、としか言い様がないな。そして、悪いところもあるはずがない」
そう言って、銀河太陽(山田花太郎)は自信満々に鼻で笑ってみせる。絶好調だ。
「銀河くん。ここだけの話なんだけれど」
教祖はそういうと、ぐっと山田に顔を近づける。先ほどまでの優しそうな表情を消すと、おもむろに神妙そうな顔をして見せた。
「ん? なんだ? この俺様の力がほしいとでもいうのか?」
「そうなんだ。君からは並々ならぬパワーを感じる。そうだな……君がここに来た本当の目的はなんだ? 本当に狙っているものはなんだ? そして……」
君が本当に欲しているものはなんだ?
思いがけない教祖の問いに、え? と一瞬素で面食らったような顔になった山田だったが、すぐに調子を取り戻し、教祖に合わせるように声を潜めて告げた。
「フッ、ちっぽけな教団とはいえ、トップともなると多少は話が分かるようだな。俺様がここに来た本当の目的……それは、この教団を支配することだ。寝子島を救う? ハッ、スケールが小さいな。俺様の狙いはただ一つ、世界征服だ。そのために、より強大な力が欲しい……」
そう言ってグッと拳を握りしめる山田に、教祖は意味ありげな笑みを浮かべる。
「君ならそう言ってくれると思ったよ、銀河くん。君を見込んで、飲んでもらいたいものがあるんだ」
教祖は懐から、一本のペットボトルを取り出した。
「これは、真の力を宿し者にしか飲めない禁断の聖水だ。これを飲むことで君は強大な力に目覚めるだろう……これを飲んで、ぜひ私たちにその力を貸してはくれまいか」
山田は目の前に出されたペットボトルを見つめる。なんの変哲もないただの水にしか見えないそれは、しかし彼にとっては力を得るための聖水に他ならない。
「面白い。いいだろう」
ニヤリと笑みを見せると、山田は聖水を口にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月16日
参加申し込みの期限
2013年04月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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