this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
101匹テオさん
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
11
つぎへ >>
【7】
エレノア・エインズワース
は散歩の途中で、テオそっくりの猫を見かけた。
「あれはテオそっくりのネコ……というわけではなさそうですね」
直感で、エレノアはただのネコではないと判断する。
(神魂によって猫がテオそっくりの姿に変化した? いいえ、神魂によって生みだされたテオそっくりの生き物という可能性も)
エレノアはそこまで考えてから、ふと思った。
(もし、アレをもれいびである私が食べたらいったいどうなるのでしょう?)
それはあまりにも突拍子のない考えで、常人からすれば気が触れたとしか思えない発想だったが、彼女はいたって平常だった。少なくともその肉体は。
「試してみる価値はありそうですね。それでは何かエサを用意してシーサイド九龍の建物までアレをおびき寄せるとしましょう」
くすくすと笑って、エレノアはその突拍子のない考えを実行に移す。
* * *
ほぼ同時刻、
日暮 ねむる
は、何か懐かしい想い出に引き寄せられるようにして、シ-サイド九龍に足を向けていた。
そして、
「……どういう、事だ?」
そこで、ねむるは9年前の大みそかに別れたはずである『ノラ』に瓜二つの猫の姿を見た。
(……いや、まさかね。あれはきっとテオだ。でも、テオならどうしてこんなところに)
もし自分がテオならばわざわざ危険をおかしてこんな場所まで来たりはしない。
それなら、あれは――。
「……」
ねむるは、テオそっくりの、しかしテオであるはずもないその猫に、ノラの面影を重ね、意を決して、シーサイド九龍の内部に足を踏み入れる。
陰鬱な空気の廊下を慎重に歩いていると、ノラに似たその猫を抱いている一人の女性とばったり出くわした。
ねむるは、その女性の顔を知っていた。
「きみは……エレノアさん」
「おや、日暮さんではありませんか」
少女の名は、
エレノア・エインズワース
。
セブン事件において、数々の狂気的とも思える行動で、もれいび達を戸惑わせた謎多き少女。
「……その猫は?」
気がつけば、ねむるはそう訊いていた。
およそ普通の少女らしい行動とは結びつかない彼女が単なる慈悲でその猫を抱き上げているとは、ねむるにはどうしても思えなかった。
「この猫ですか? ……ふふ、この猫、ちょっとテオに似てますよね」
質問に答えず、エレノアが抱き上げた子猫を見つめて笑う。
「そうそう。今からこのビルの自室で昼食を作る予定なんですが、一緒にどうです?」
エレノアからの思いがけない提案に、ねむるは少し驚いたように目を見開き、
「……昼食か。僕でよければ喜んで」
それからいつもの眠たげで柔和な顔に戻って二つ返事でその誘いをうける。
彼女の抱える猫をどうするつもりなのかを聞くまで、ねむるはその場を立ち去ることができそうになかった。
* * *
エレノアはシーサイド九龍の自室にねむるを招いて、台所に立っていた。
まな板の上には鯉ではなく猫。
その猫を目掛けて、エレノアが金槌を高く振り上げたとき、
「……そこまでだ」
いつの間にか背後に立っていたねむるから制止の声がかかった。
「……おや、見つかってしまいましたか」
クスリと笑うエレノアにはどこにも悪びれた様子はない。
「動くな。……その子をどうするつもりだ?」
ねむるは感情を無理やりに押し殺したような冷たい声で、エレノアに言った。
「この猫をどうするつもりかって? テオに似てるんで食べてみようかと思っているだけですよ」
エレノアは平然とした口調でそう言ってのける。
「そんなことは僕が許さない。僕のろっこんの能力はエレノアさんも知ってるよね? 君が止めないなら、僕はこの能力で力尽くにでも君を止めるよ」
「…………」
エレノアは、そんなねむるの瞳を無言のままじっと見つめ返しながら、しばし何を考えるように黙り込み、
「……仕方ありませんね。今日は暴力で解決する気分でもないので」
そう言って、エレノアはねむるに子猫を手渡した。
「では、代わりにカレーでも作ることにします。日暮さんはできるまでその猫の面倒でも見ていてあげてください」
事務的な口調で言って、調理に戻るエレノアをねむるは何か恐ろしいものでも見るような目つきで見つめていた。
* * *
そして、
ねむるがノラの面影を感じさせる猫と戯れているとエレノアがカレーを持ってやってきた。
「安心してください。猫なんて入っていませんよ。これはごく普通のポークカレーですから」
「……ありがとう。いただくよ」
ねむるは子猫を床に置いて、スプーンを手にとってカレーを食べる。
よもや毒などは入っていないだろうが、想像を絶するほどの激辛カレーぐらいは覚悟していた。
しかし、味はごく普通の、というよりもむしろ美味いと言っても差支えのないほどの出来で、ねむるは驚くと同時に少し拍子抜けもする。
そのときだった。
ねむるの机の上に一枚の写真が差し出された。
それは円らな瞳をした一匹の子豚の写真だった。
「……これは?」
「この写真ですか? ルーの中で細切れになっている死骸の生前の姿ですよ……この子猫とどっちが可愛いですかね? フフ、アハハハハッ!」
「……!」
狂気に満ちた笑みを浮かべて哄笑するエレノアを、ねむるはしばし呆然と見つめていることしかできなかった。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
101匹テオさん
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月30日
参加申し込みの期限
2016年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!