this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの選択
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
59
つぎへ >>
「……と、いうことなの」
「つまり海賊姿の芽森先輩を見て、瑠樹さんがなついちゃったのね」
ラウンジに戻った。
「寝子小3年2組、
曖浜 瑠樹
だよぉ。よろしくなぁ!」
ペコリと頭を下げる小さな狼男の頭を、菜々緒は頭を撫でながら苦笑していた。
「あのねぇ、受付で地図をもらおうとしたら、海賊のお姉さんとお友達になったんだよぉ。ちゃんと挨拶もしたんだ。『海賊のおねえさん、こんばんわぁ!』って。もちろん、ラビちゃんもだよぉ?」
白うさぎの縫いぐるみと和みながら、瑠樹は菜々緒にへにゃりとゆるく微笑んだ。
「お姉さん、なんだか元気なかったからねぇ。元気出してって、ラビちゃんも応援してるよぉ?」
「不思議ね。この子がそばにいると不思議とホッとするわ」
瑠樹と会う前は気が塞いでいた菜々緒だったが、彼のろっこん『ゆるゆる和みと恩恵の輪』の効果によって気持ちがほぐれたのだ。
そこへ、菜々緒発見の知らせを受けた
吉祥寺 黒子
と
月居 歩
がやってきた。
「菜々緒……、偶然だな? 月居も……。どうだ、パーティー、楽しんでるか?」
いつもの吉祥寺なら、菜々緒を見ればハグをしたり擦り寄ったりと距離を縮めてくるほど親密だ。
だが、ここ最近はそのようなやりとりも少なくなってきた。
(なんだかな……? 『暗躍』事件以来、菜々緒のやつ、俺を避けてるっつーか、踏み込まれるのを警戒しているっつー感じなんだよなぁ……?)
菜々緒の不器用な対応が、2人の友情に黄色信号を灯していた。
「しかし意外だな、菜々緒。海賊姿、似合ってるぜ!」
菜々緒の海賊姿は、寝子島で行われたハロウィンイベントの際、月居が誘って衣装を揃えたものだ。
(まさかこの衣装を選ぶなんてな……)
月居も仮装と聞いてこの衣装を選んだ。
(おかげで見間違いだなんて、思わなかったけどな……)
月居は胸の中で独白する。
必要以上の言葉は、菜々緒相手に必要ない。
菜々緒は他人を見透かす癖があり、手前味噌の取り繕いの言葉は意味を成さないからだ。
(大勢の参加者に揉まれて、うんざりしていたが……、まさか菜々緒に会えるとはな)
「菜々緒、何でこんな所にいるんだ?」
月居は今、一番聞きたいことを尋ねた。
しかし、菜々緒は目線を逸らしてしまう。
「それは、ちょっと……ね……?」
「ほら、そうやって言葉を濁しやがる! 何があったんだ、菜々緒?」
吉祥寺は菜々緒の顔を自分へ向けさせた。
「……菜々緒、お前なんか隠し事してないか?」
「そんなことないわよ」
菜々緒の表情はピクリとも動かなかった。
それは平静そのもの。
だが、却ってそれが怪しいと言わんばかりに吉祥寺は揺さぶる。
「……察しが悪い俺でも、半年とはいえマブダチ相手にバレバレだぜ? 気付くに決まってるだろ……! 大体、加納主催のパーティーにすすんで参加しないだろ、菜々緒」
「そうだ……、かといってアイツが菜々緒を呼ぶとは思えない。この間の反応を見る限りじゃ菜々緒もすきこのんで関わろうとしないと思ってたが……?」
月居も吉祥寺に同意する形で口を出す。
菜々緒の瞳は今にも濁りそうなほど光を失っていた。
「ふたりには隠し通せなさそうね……。クロ、歩君、降参よ」
ついに菜々緒が折れた。
「私、今日はメサイアの協力者としてここに来たの」
「メサイア!? あの九重も来てるのか?」
吉祥寺は食ってかかる。
険しい剣幕で七尾に詰め寄ったところを月居がその肩を掴んで引き剥がした。
「よせ、吉祥寺。菜々緒がびっくりするだろ……」
「わ、わりぃ……。でも、別に責めてる訳じゃねぇ……。ただ何かあるなら言ってくれ。後ろめたい事あっても俺はお前の味方だ。あの時――
歌劇事件で言っただろ? 俺は全部許すって
」
吉祥寺は菜々緒の白く細い指を優しく両手で包み込んだ。
「だから頼ってくれよ……、菜々緒。俺はお前のためならどんな不幸も一緒に背負ってやるから!」
「菜々緒……」
月居は上手く言葉が継げずにいた。
吉祥寺と同じ気持ちを、繰り返すような言葉は野暮じゃないか、と勘ぐってしまっていた。
だから、月居はあえて一言だけ伝えた。
「俺や、俺たちは、菜々緒を守ってやる……」
その力強い語感に、菜々緒は思わず息を飲んだ。
「そうよね……、思い出したわ。私には、歩君やクロ、そして英雄たちのみんながいるんだった」
「そうだぜ、菜々緒! 俺たちがついてる!」
吉祥寺はたまらず菜々緒を抱き寄せた。
「俺たちは『幸運』だからな!」
意識的に舌を出し、ろっこんを発動させる。
吉祥寺は菜々緒が抱えている案件が無事に処理できるように、この先の幸運を願ったのだ。
「教えてください、芽森先輩。この船で、一体メサイアは何をしようっているのですか?」
黒依の質問に、菜々緒はよどみなく即答した。
「メサイアは今夜、教団が所持する神器『白銀の神鏡(しんきょう)』を強奪するつもりよ」
「神器……、メサイアは確か、神器の七支刀を所持しているはずよね?」
「アリーセちゃん、そこまで知っているなら話が早いわ。ビリオンさんは教団から神器を奪うために、このイベントをめちゃくちゃにするつもりなの」
「えー!? そんなのだめだよぉ!!」
声を上げたのは瑠樹だった。
「せっかくの楽しいパーティーをめちゃめちゃにしちゃうなんてひどいなぁ!」
「そうね、私もそう思うわ。私は最初からこの計画は反対していたのよ……? でも、日頃から生活の面倒を見てもらっている手前、協力せざるを得なかったのよ……」
菜々緒は瑠樹の頭を撫でてあげた。
「ビリオンさんは人的被害をゼロに抑えるって言ってるけど、ここは敵の本拠地同然。うまくいくはずがないわ……」
菜々緒はまるでナイフを胸に突き付けられたような戦慄を味わっていた。
それを察した月居が、無言で菜々緒の左肩に手を置いた。
すると、彼の手の温もりを感じた菜々緒の表情が次第に柔らかくなっていった。
「ビリオンさんは似合いすぎるほどのトナカイのコスプレをしているわ。他の団員は4人。全員がサンマさんの格好をしているから分かりやすいはずよ」
「情報、感謝します。今すぐ全員へ配信しますね」
アリーセが【7】へ情報を流そうとしたその時、瑠樹が彼女のスマホをジッと見詰めてた。
「何をしているのかなぁ?」
「……これ? これは、みんなと大事なお話をするためにメールしているのよ」
「いいなぁ! オレのやりたい!!」
瑠樹が黒依の腕にしがみついて「オレもやりたい、やりたい」とせがんでくる。
菜々緒が「だめよ、これは秘密のメールなの」と諭すが……。
「ひみつ? スパイみたいだねぇ、かっこいい!」
と、火に油を注いでしまったようだ。
黒依は決断を迫られた。
「……分かりました。私は一緒にいけませんが、貴方が見た目よりしっかりしている事を私は知っています。気を付けて下さいね」
そう言うと、瑠樹のメールを【7】に登録してあげた。
「やったねぇ! オレもお船の中を探検して、お宝を見つけてくるねぇ!」
子供特有の万能感なのか、それとも物怖じしない豪胆さなのか、瑠樹はひとりでラウンジをダッシュで去っていってしまった。
「おいおい、あいつ大丈夫か……?」
吉祥寺が不安げに瑠樹が曲がっていった廊下の角を眺めている。
黒依は突然のダッシュに目を丸くしながらも、口元はすこし楽しそうに釣り上がっていた。
「流石にこの人ごみで子供を連れ去ろうとしたら、人の目が多くて難しいでしょう。子供に暴行を働こうものなら尚更よね。まさか、ここにいる全員が叢雲教団とメサイアの構成員だとは思わないもの。世間の良心を信じましょう?」
「だよな……。この状況では敵方も迂闊に襲ってこないだろう」
月居も黒依の推理に頷いて賛同した。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
59
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの選択
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの暗躍
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月05日
参加申し込みの期限
2016年05月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!