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Snow Snow Sweet!
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●スイーツの甘い誘惑
一足先に、雪かきをパスして巨大ケーキが鎮座する中央部分に辿り着いたのは
神野 マキナ
と
鴇波 羽衣
だ。
「空を飛ぶのもなかなかに気持ちのいいものだね。さて羽衣ちゃん、先にぼくが降りるから……浮いたまま待ってて」
「え? どうして?」
「羽衣ちゃん、靴履いてないからね。そのまま降りたら足がべちゃべちゃになっちゃうよ」
にこりと笑って、マキナは掴んでいた手を離して地面へ足を着ける。そのまま、片手で抱えていた靴を恭しく羽衣へと履かせてあげた。これでマキナが男であれば、恋の一つや二つ始まっていたかもしれない程に男前な行動であった。
ただでさえ、マキナがくっついている状態で飛ぶのはドキドキして緊張していたというのに、そんなことをされてしまっては羽衣の顔も赤くなるというもの。
「さぁ、いいよ。降りてきて……どうしたの? ちょっと赤いよ?」
「な、な、なんでもない……!」
「そう? ところで……今、二人っきりだったりして」
「えっ!?」
壁ドンならぬ雪壁ドンとでも言うのだろうか。その体勢と、思ったよりも近い顔に羽衣の顔がさらに赤くなっていく。
「……なんちゃって。ちょっとやってみたかったんだよね、壁ドン! さ、せっかくの一番乗りだよ羽衣ちゃん。思いっきり食べようか!」
「も、もう~~~! うん、いっぱい食べようね!」
からかわれた恥ずかしさも、目の前に広がる巨大ケーキとマキナの笑顔で吹き飛んでしまって、羽衣も思わず笑ってしまう。ケーキの周囲には雪が少なく、よく見ればご丁寧に巨大な皿の上にケーキが載っている。
「これ、ホントに食べていいんだ……なんか夢みたい」
「夢じゃないよ、証拠に……ここの部分、綿飴なんだけどすごく甘くて美味しい」
巨大ケーキの皿の上、雪かと思われた白いふわふわは良く見れば綿飴でマキナが指で摘んでパクリと食べている。口の中で溶けるその甘さは上品でしつこくなく、食べ飽きない。羽衣も一口とばかりに摘んで食べる。
「んん、あまーい……!」
「さて、綿飴だけじゃぼくの舌は満足しないからね……ケーキを食べなくちゃ」
「あ、マキナさん! あそこにお皿とフォークがあるよ。使っていいってことかな……?」
「ほんとだね、それじゃありがたく使わせてもらおうか」
巨大ケーキのそばには、まるでビュッフェか何かのようにお皿とフォークにスプーンが用意されている。迷うことなく二人は食器を手に取ってケーキへと挑む。
クッキーにマシュマロにアイスクリーム、ありとあらゆるスイーツが盛られている巨大ケーキは、マキナから見ればどこかのテーマパークよりも心躍る代物。
「どれから食べるか、目移りしちゃうな……でもまずは、王道の苺のショートケーキ部分からいただこうか」
「あたしもそうしようと思ってたとこだよー、やっぱり王道だよねっ!」
純白の生クリーム、燦然と輝く眩しい紅色の宝石のような苺……大きめに切り取ってお皿に載せれば、もう我慢はできない。
「いただきます」
「いただきまーす!」
二人の声が綺麗なユニゾンを響かせて、幸せな時間の始まりを告げた。
いつもは少しずつ食べるケーキだって、今日は豪快に切り取って食べてもいいのだ。なんたって、ケーキは食べても食べてもなくならないほどにあるのだから!
「ふああ……おいし~~……」
とろんとした顔で感想を漏らすのは羽衣だ。程よく甘い生クリームが口の中全体に広がって、脳へと幸せを伝えている。マキナはと言えば、同じく至福の表情を浮かべながらひたすら右手を動かしていた。羽衣と同じくらいの量のケーキは既にマキナのお腹へと消え、次のスイーツを求めて巨大ケーキへと向かっている。
「ふふ、砂糖でできたサンタやトナカイも飾ってあるんだね。食べるのがちょっと可哀想かな……?」
「でも、いっぱい飾ってあるから一つくらい食べても大丈夫じゃないかな」
一つで済むかと言えばそうではないので、マキナは曖昧に笑ってみせる。それから、
「たくさんあるということは、すぐにはなくならないってことだものね。ゆっくり楽しめるね」
と、サンタをひとつお皿に乗せるのだった。そして、目に付いたケーキをどんどんお皿に載せていく。チョコレートの王道、ザッハトルテに甘酸っぱいラズベリーが決め手のラズベリータルト、シナモンが程よく効いたアップルパイ……そしてそれらのケーキはものの数分で消えていく。
「マキナさん、ケーキ美味しいね、ねっ!」
「うん、どれもこれも一流のケーキ店に引けを取らない味だよ。羽衣ちゃん、ちょっと口開けて」
「? あーん」
軽く首を傾げたものの、素直に開いた口に自分の皿の上のチョコレートサンデーを生クリームをたっぷり付けてそっと食べさせる。
「美味しい?」
「んん~~! このチョコレートブラウニーとあっさりめのバニラが……! 生クリームも丁度いい甘さで美味しい! それに……」
「それに?」
「えへ、マキナさんから食べさせてもらうと一層甘く感じるよ」
「それは何より、幸せなことは分かち合わなくっちゃね?」
スイーツを思う存分楽しむ女子二人の空気もほんわり甘く幸せそうだ。
「あたしもあたしも! はい、マキナさん。あ~ん♪」
お返しとばかりに羽衣がマキナへフルーツがたっぷりのったレアチーズケーキを差し出す。あーんと口を開けて食べさせてもらえば、美味しさも増すというもの。
無邪気にはしゃいで、美味しそうにスイーツを頬張る羽衣を眺め、マキナはなんだか自分も嬉しくなってくる。サンタに願った甲斐があったなと思いながら、次のスイーツへと手を伸ばした。
いろんな種類のケーキを食べさせ合いっこしながら、羽衣はこの至福の時間と胃袋の許容量ができるだけ続きますようにと誰にともなく祈る。マキナの甘いものへの無限の胃袋とは違い、羽衣の胃袋は人並みなのだ。
それでも、神魂のおかげなのかいつもより沢山食べているはずなのに胃袋の許容量はまだ大丈夫そうで、羽衣はマキナと巨大ケーキを楽しんでいる。まだ食べてないフレーバーのケーキもあるし、アイスだってあるのだ。
まだまだ食べるぞーとマシュマロを摘んだ瞬間、
「通路が出来たわよー!」
と、誰かの声が響いた。
「雪かき、終わったみたいだね」
「だね、マキナさんと二人っきりの食べ放題は終了だね……」
「ちょっと残念だけど、他の人と食べるのもきっと美味しいよ。それにスイーツはまだまだあるしね」
顔を見合わせ、それから巨大ケーキを見つめ、二人は楽しそうに笑う。
二人のスイーツ食べ放題は、まだまだ終わりそうになかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月24日
参加申し込みの期限
2015年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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