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Snow Snow Sweet!
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●テオにお願いっ☆
とりあえずは雪かきだ。そうとなれば手で雪を掘るなんてことはやってられない、道具が欲しい。道具、道具といえば青い猫型ロボット……いやいやそんな、と思いながら誰かが
テオドロス・バルツァ
を見た、かもしれない。
『……なんだ』
ちょっぴり寒そうに見えるテオが、不機嫌そうに口を開く。これきっと寒くて機嫌が悪いんだろうな、どうやって話しかけたものかと誰かが思ったその時である。
「テーオー! 防寒着とスコップとスキーの道具出してほしいのだ! 雪かきとガッツリ食いに必要なのだ」
不機嫌そうなテオにきっちりと要望を含んだ上にそれは本当に必要だろうか、という道具まで交えて話し掛けた猛者が。空気の読めないフンドシストと一部で異名を取る
後木 真央
だ。空気を読めないことが、こんなに役立ったことが未だかつてあっただろうか? いやない。
『……そりゃ本当に必要なのか?』
「もちろん必要だ。見てくれ、俺はたまたま持参しているが……防寒着は人が凍えないで活動するには必要なものだし、スコップは雪をかく為に必要だ。スキーとソリもだ」
「そうですよー! ソリには雪を入れて運べますし、スキーは雪の上を歩くよりも早い場合があります!」
テオの疑問に答えたのは
八神 修
と
椿 美咲紀
だった。確かに修はスキーウェアを着ていたし、ソリにはスコップとスキーを乗せている。確実に雪かきに必要のないものがあるけれど、雪で遊びたい者たちは沈黙を決めこむことにした。
「トワも、ちょっとさむいデス。ほしいデス、cloth」
「ついでに防水の手袋も出してやってくれ、素手でやるのは無理があるからな」
トワ・E・ライトフェロゥ
の願い事に乗せるように、
夜海霧 楓
がトワの寒さで震える指先を見咎めてそう付け加える。
少しの間黙って考えていたテオは、眉間に皺を寄せつつも頼まれたものをだしてくれた。何もない空間からぱっと現れたコートや雪かき道具……中には雪遊び道具もあったが、に驚く者もいたけれどそこは夢だと思うことにしたようだ。
「私も、スコップを出して欲しいわ」
「わたしもー! 雪かきする為に、道具出して欲しいなー!」
「じゃあ、すこっぷだしてください!」
女の細腕でやれることなんてたかが知れてるかもしれないけれど、何もしないよりはいいし雪かきも北国でなければなかなか体験できることではないと、
城山 水樹
が願い出た。それから、あの巨大なケーキに必ず到達してみせる! と意気込む
薄野 九月
も同じようにテオに願った。
この猫、目付き悪いねーと思いながら
柚瀬 玲音
もテオにお願いしてみる。でも、お願い事聞いてくれるならいい猫さんなのかな? と思っていると、どさどさどさっと防寒着やらスコップがその場に現れた。
数が多めなのは、同じ様な願いを持った者が他にもいるだろうという判断からだろう。
『好きなものを持っていけ、他の奴らもだ』
その言葉に、
結梨亜・カールシュテイン
と
ナタリア・シシロヴァ
もスコップを手に雪の壁へと向かう。
「では、お借りしていきますねー」
「あ、あ、あの、ありがとう、ございます……」
「それじゃー、さっそく雪かきしにいくべさ!」
奈倉 藍
と
錦織 彩
、
澪乃 澄佳
の三者三様の声に、テオが返事の代わりにゆるりと尻尾を振った。
それぞれが雪かきへと向かう中、
早坂 恩
もテオへと話し掛ける。
「猫さん猫さん、私も見ているだけじゃなくて皆のお手伝いがしたいから、道具を貸してくれるかしら?」
『どんなのだ』
「そうねぇ……ママさんダンプって知ってるかしら? あれって結構チカラが弱くてもお手伝いできるのよね」
『……知らん』
「それって、スノーダンプのことー?大きなちりとりみたいな形で、持つところがこう……」
首を傾げたテオと困った顔をした恩に声を掛けたのは
桜庭 円
だ。身振り手振りを加えて自分が知っているそれの形状を、テオに説明する。なんとなく理解したテオは、それっぽいものをぽんと出してくれた。
それを見ていた
恵御納 理沙
が感嘆の声を上げる。
「猫ちゃんって色々できるのね、すごいわ~」
「あ、そうだテオ! ソリに乗せるクッションも出してー。にゃーくんとテオの避難所にもなるかなーって思うんだけど!」
「そうねぇ、猫さんちょっと寒そうだものねぇ」
ふむ、というような顔をしてテオがクッションをぽぽんっと出してくれる。そして、
『猫ちゃんじゃねぇ、テオだ』
と、短く言って自分も雪壁の上に出したクッションへと座り直す。
「テオちゃん、テオちゃんっていうのね~」
「テオちゃんね、色々出してくれてありがとうねぇ!」
「ありがとーテオ! それから、そのトナカイの格好似合ってるよ、おしゃれ! それじゃいってきまーす!」
出してもらったスノーダンプとスコップを持って、三人は既に始まりかけている雪かきへと向かった。
ほぼ全員が雪かきへ向かう中、
神野 マキナ
と
鴇波 羽衣
はこそこそっと顔を付き合わせて何やら話をしている。
「ううん、どうしましょう? 雪は素敵ですけど、目の前にスイーツがあるのに今すぐ食べれないなんて」
「うん、雪は雪で良いものなんだけど、やはり甘いものには勝てないと思うんだ」
物凄く真剣に、雪かきをスルーして早く巨大ケーキに辿り着こうとしていた。羽衣は既に雪壁に挑んだあとで、所々が白い。
「ショートカット、した方が良さげだね」
「どうやってするかだね」
かつてないほどシリアスめな顔だが、話す内容はスイーツの為にどうするかだ。ふと、羽衣が閃いた顔をする。
「そうだ、あたしのろっこんで飛んでいけばいいんだよ!」
「ナイスアイデアだよ羽衣ちゃん!」
ただし、羽衣のろっこんを使うのであれば、布を羽織り身長以上の高さから飛び降りる必要がある。羽織るものは今着ているコートで問題ないだろう、とすれば自分の身長より高い場所だけである。
「142センチより高かったらいいんだよね?」
「そうだよ、でもなかなかそんな場所はないし……」
「ぼくの肩から飛べばいい」
中々に男前な発言だが、マキナは女性である。それに仲良しとはいえ年上の友達を足蹴にするのも躊躇われる。うんうん悩む羽衣に、マキナは真摯な表情と声で告げる。
「ぼくは甘いものが食べられるなら多少のことは我慢できるよ」
「マキナさん……!」
その時、二人の心は一つだった。お互いに甘いものを求め、その為にはなんだってする……そんな気持ちだったのかもしれない。多分。
そうと決まれば早かった、二人は雪のない場所で足場を探し、羽衣は羽織ったコートを調え靴を脱ぐ。そしてなるべくマキナの負担にならないように気をつけながら肩に足をかけ、ひらりと飛び降りたのだ。
その瞬間、羽衣が羽織ったコートに飛行能力が付与される。羽衣のろっこん、「ういのはごろも」の能力だ。
「マキナさん、一気にケーキまで飛んでいこう! あたしに掴まって!」
「ありがとう、羽衣ちゃん」
羽衣の靴を持ったマキナがその手を掴み、二人は雪かきをする面々を大きく飛び越えて巨大ケーキが待つその場所へと向かったのであった。その光景を見た者から、ずるい! という声が上がったのは言うまでもないだろう。
さて、全ての人間がこれで雪かき、または巨大ケーキへ向かったかというとそうではなかった。他の人がいなくなるのを、
木鈴 寧々子
は待っていたのだ。
「えーっと……ねぇ、あなた……テオだっけ?」
『そうだ、何か他に出してほしいものでもあるのか』
「うん、そうだね。せっかくだから、コタツ出してみない?」
『……コタツ? そりゃ雪かきに必要なのか?』
「差し当たって、テオと暖かくお話するのに必要かな?」
ふん、とテオが鼻を鳴らすと五畳くらいの畳に炬燵がぽんと現れる。寧々子は嬉しそうに笑うと、するりと炬燵布団へと身体を滑らせた。
「あのね、この島に来てから度々こういった不可思議現象に遭遇してる気がするんだけど」
『気のせいじゃねぇな。こういうのは大抵、神魂のせいだ』
「ふんふん、神魂?」
わからない単語を教えてもらいながら、寧々子はテオに質問を重ねていく。テオも暇潰しなのだろうか、時折面倒臭そうにしながらも答えられる範囲で答えていた。
「ねぇ、じゃあこれもそうなのかしら?」
そう言うと、寧々子は手に持っていた飴を咥え、懐中時計の針を逆に回す。するとどうだろう、寧々子の姿が小学生くらいの姿になったではないか。だぼついた服を調えながら、寧々子はテオに向かって首を傾げて見せた。
『それはろっこんだ』
「ろっこん? 皆、持ってるの?」
『いや、もれいびだけだ』
口の中の飴が溶けるまで、寧々子はテオからのレクチャーを頷きながら聞いていた。テオの話が終わる頃には寧々子の姿も元に戻っていて、雪かきを始めた者たちの声を聞きながら若い子たちは元気よねーなんて笑っている。
『お前も若いだろう、行かねぇのか』
「さすがに十代には勝てないかなぁーなんて、ね。あ、そうかこんな時に私のろっこん使えばいいのかな?」
これが出来るようになってから、買っておいた服があるのだと言い寧々子は旅行鞄を持って、雪かきをする皆から見えない場所へと移動する。ちょっと寒いけど、我慢! とばかりにささっと着替えてテオのところへ戻ってきた。
「じゃーん! どう? 似合ってる?」
『人間の基準はよくわからん』
「そういう時は、わかんなくても似合ってるって言うもんなんだよ~! でも……防寒具じゃないから寒い!」
素っ気無いテオに、あははと笑いながら寧々子がひとつ、くしゃみをする。
「ねぇねぇ、ニャンコさん。子供用のスキーウェアとか出してくれないかなぁ……?ほら、この前もへんな風邪が流行ったじゃない?」
それも神魂の影響があったのだが、また別のお話だ。テオは無言で子どもの姿になった寧々子にスキーウェアを出してやる。それを着込んで、
「よし、バッチリ! とりあえず、子どもらしく遊んで”もらいに”いこーっと! テオ、色々ありがと!」
と、手を振りながら駆け出したのだった。残されたテオは、炬燵布団の中に入れたクッションの上に座りつつ顔だけ出して雪に興じる者たちを見つめるのであった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月24日
参加申し込みの期限
2015年12月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月31日 11時00分
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