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サンタクロースの贈り物~ニャンタクロース♪~
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「大変にゃっ、リストが読めないにゃ~!」
八神 修
の前で、ニャンタクロースは涙目になっていた。
「どんなリストだ?」
「ニャンタクロースご用達の、困っている人々リストにゃ。みんな、猫達の為なのにゃ……」
涙目どころか、両目から涙が溢れ出す。
「落ち着いて。つまり、困っている人々を助けるのは猫のためだろう? それなら、猫を直接助けても問題はないはずだ」
「それはそうニャ。でも……」
「泣いていてもリストは読めなくなっているんだろう? それなら、今この瞬間、困っている猫を助けて回るべきだ」
「手伝ってくれるかにゃ?」
「もちろんだ。でもその前に、ニャンタクロースの名前を教えて欲しい。ニャンタクロースというのは、きっと総称だよね」
「そうにゃ。ボクの名前はニャーニャーにゃ」
「わかった、ニャーニャー、とりあえず町に出てみよう。ここにいるよりは困っている猫に出会えると思う」
修は周囲を見回す。
そこは、旧市街の路地裏で、古新聞が山積みされていた。
きっと、困り果てて悩んでいるうちに迷い込んだのだろう。
修がたまたま、信号待ちの助手席から路地裏のニャンタクロースを見つけて、今に至るのだ。
ニャーニャーを抱っこして、修はお抱え運転手に先に自宅へ戻るように指示をすると、そのまま歩き出す。
「車は使わないにゃ?」
「困っている猫を見落としてしまうかもしれないからね。徒歩か、あとは自転車がいいだろう」
丁度よいことに、旧市街のサイクルショップが近くにあった。
カードで支払いを終え、修は自転車の前かごに巻いていたマフラーを敷いて、ニャーニャーを乗せる。
自転車を漕ぎ出すと、冬のひやりとした風が修の頬を撫でて過ぎてゆく。
「マフラーがふかふかで暖かいにゃ~」
「自転車は意外と振動があるからね。痛くはない?」
「気持ちよくて寝てしまいそうだにゃ」
「疲れているのかな。俺の家で少し休むか?」
「大丈夫にゃ。ニャンタクロースはがんばらにゃいといけないのにゃ」
「そうか」
困っている猫はどこにいるだろう。
すぐに支援できるように、修は道すがら暖かなクッションや猫缶、カリカリフードなどを購入しつつ、ゆっくりと自転車を漕ぐ。
流れてゆく景色の中、修と目の合う猫達が数匹。
(困っているようには見えないな。でも、寒いだろうか)
修は自転車を止めると、ニャーニャーと共に猫たちに歩み寄る。
野良猫たちは修を見つけると、まるで飼い猫のように寄り添ってきた。
「この子達は何か困っていることはありそうか?」
「そうだニャぁ。最近、住みかにしていた段ボール箱が撤去されてしまったそうニャ」
「じゃあ寝子島神社に連れて行こう。あそこには、以前みんなで作った猫小屋があってね。神社の人も、周囲の街の人も、みんなで餌を上げに来てるんだ」
「噂は聞いているニャ。ちょっとこの子達に聞いてみるニャ」
ニャーニャーは、猫語で野良猫たちと二言三言話すと、野良猫たちはより一層、修に懐いた。
「これはOKってことか」
「そうだニャ。魔法でひとっ飛びするニャ♪」
ニャーニャーが人目のない瞬間に、くるっと杖を回す。
次の瞬間、修達は寝子島神社の猫小屋の前に出現していた。
「新しい子達のクッションはこれを使って。それと、餌も補充しておこうか」
猫小屋に野良猫達を促し、修は買ったばかりのクッションと、高級カリカリフードを惜しみなく分け与えた。
「ふにゃっ?!」
「ニャーニャー、どうかした……あっ」
修は咄嗟に駆け出していた。
子猫が空から落ちてきたのだ。
スライディングする勢いで抱きとめる修。
腕の中でニーニーと鳴く子猫。
「危険だったのニャ。自分で降りられなくニャったのニャ……」
ニャーニャーが上を見上げる。
どうやら猫小屋の上に登ってしまい、そのまま落ちたようだ。
「3ヶ月ぐらいだね。丁度、やんちゃをするものだ」
恐怖で固まっている子猫のお腹をさすってやりながら、修はその口に猫用笹身を入れてやる。
小さく千切ったそれは、子猫でも食べやすく、子猫は嬉しそうに食べ続けた。
「大変ニャ。コートが破けてしまったのニャっ」
「ああ、大丈夫。買い直せばいいしね」
木の枝にこすれた修のコートは軽く裂け、羽毛がふわりと零れて舞っていた。
(子猫が怪我をするより、よほどいいさ)
破れたコートは、勲章だった。
「さぁ、次ぎの猫達のところへ向かおうか」
「このままここにいたほうが、いいのかもしれないニャ」
「なぜ?」
問いかける修に、ニャーニャーは周囲を指差す。
修の周りには、これでもかと言うほどの野良猫で溢れていた。
「きっと、みんな遊びたいニャ」
「了解。さぁ、みんな、遊びつくそうか」
「「「にゃ~ん♪」」」
修が笑いかけると、野良猫たちが一斉に修に抱きついた。
「こらこらこら、一匹ずつだ。俺の手は二本しかないんだから。肩に乗るのもいいが、落ちるなよ?」
楽しそうにじゃれる野良猫達を見ながら、ニャーニャーもうずうず。
ニャンタクロースとはいえ、ニャーニャーも猫なのだ。
「もう我慢できないのニャ☆」
ぎゅうっ♪
ニャーニャーも野良猫に混じって修に抱きついた。
「なんだ、いってくれればいくらでも抱っこしたのに」
「恥ずかしかったのニャ。ニャンタクロースのお仕事中にゃし」
「そんなに上司は厳しいのか?」
「ううん、ニャンタクロースの大ニャンタクロース様は優しいのにゃ。にゃんとなく、お仕事中は遊んじゃいけない気がするだけにゃ」
「大ニャンタクロースというぐらいだから、身体も大きいんだろうな」
「かなりでっかいにゃ」
ニャーニャーが前足を大きく広げる。
相当のデブ猫さんなのだろう。
想像して、修はふふっと笑う。
「そうだ、みんなで写真でもどうだ。記念になる」
修が鞄からポラロイドカメラを取り出した。
「素敵だにゃ。みんな一緒に映るにゃ♪」
ニャーニャーが、魔法でカメラを宙に浮かして、野良猫ごとパシャリ☆
「いい写りだね。はい、ニャーニャーにも一枚」
「いいのにゃ? 嬉しいニャ。みんなに自慢するにゃ♪」
「俺も嬉しいよ。さぁ、もう少し遊んでいこうか」
「はいニャっ」
修とニャーニャー、そして沢山の野良猫たちは、目一杯、遊びつくした。
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担当ゲームマスター
霜月零
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月16日
参加申し込みの期限
2015年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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