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サンタクロースの贈り物~ニャンタクロース♪~
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「でもその衣装可愛いなぁ」
桜庭 円
はニャンタクロースの衣装をまじまじと見つめる。
ニャンタクロース自身も十分可愛いのだが、白いもこもこのついた赤いケープといい、サンタクロースの三角帽子といい、クリスマス風衣装はこうも猫を寄り一層可愛く見せるものなのか。
(にゃーくんにも似合いそうだよ)
肩に乗せた子猫のにゃーくんを見て、想像してみる。
「着せてみるかニャ?」
円の視線に気づき、ニャンタクロースが杖を振る。
杖の先から光の粉がにゃーくんに降り注ぎ、にゃーくんがニャンタクロース姿に変身した。
「かわいいんだよ。にゃーくんはもともと可愛いけど、可愛さの破壊力が増しているんだよ」
当のにゃーくんはよくわかっていないようだが、とりあえずお洋服は気に入ったらしい。
尻尾をぴーんと立てて、喉をゴロゴロと鳴らしている。
「その服は、そのままプレゼントするニャ。クリスマスまで着てて欲しいニャ」
「当分着せとくんだよ。動きの邪魔にならない素敵な服だよね」
「そうニャのニャ。それじゃー、さっそく、リストの人の職場に向かうニャ。この杖につかまってニャ」
「こんな感じ?」
「ちょっとクラッとするけど、杖を離さないでニャ」
円がこくりと頷いた瞬間、世界がぐるっと回転した。
「わわわっ?」
にゃーくんを片手で強く抱きしめる。
「着いたニャー。ここで、助けを求めている人がいるのニャ」
ニャンタクロースが駅ビルを指差す。
一瞬の出来事だった。
「移動も魔法で出来るんだね。仕事も魔法で片付けれるのかな」
「そうニャのニャ。魔法を使う瞬間を見られないように、円は人々の気を引いて欲しいのニャ」
「おっ、さっそく困っていそうな人発見なんだよ」
円が駅ビルの倉庫から、重そうな荷物を抱えては運んでいるお爺さんに目を留める。
「リストに載っているのはあの人ニャ。フォークリフトが立地的につかえニャいから、大きな荷物も手作業なのニャ」
「よし、ちょっとボクが話しかけてみるから、ニャンタクロースさんは魔法をお願いなんだよ」
こくっと円は頷いて、にゃーくんのバンダナを外してポケットに突っ込むと、「おじいさーーーん!」と声をかけながら駆け寄っていく。
「おや、お嬢さん。こんな場所にどうしたね?」
円に呼び止められたおじいさんは、荷物を降ろして振り返る。
「ボク、このにゃーくんの首輪を落としちゃったんだよ。首輪というか、赤いバンダナなんだけど」
「バンダナかい? ここでは見てないと思うがねぇ」
「風で飛ばされて、こっちのほうに飛んでいったんだよ。あの奥あたりだと思うんだよね」
円はニャンタクロースが動きやすいように、倉庫の裏あたりを指差す。
「そうかい? じゃあ、ちょっと見てこようかね」
「お願いします」
ニャンタクロースがクルクルと杖を回す。
すると、おじいさんが運ぶはずだった荷物がすべて綺麗に移動していた。
「おぉ、これは一体どうしたことだ?」
戻ってきたおじいさんが、綺麗に運ばれて並んだ段ボール箱に目を丸くする。
「さっきから、こうなっていたんだよ」
「そんな馬鹿な。いや、しかし実際に並んでおるのじゃし……」
「あ、あと! バンダナ、また風で飛んできて見つかったんだよ。おじーさん、探してくれてありがとうございました!」
円がポケットからバンダナを取り出してお礼を言う。
「そうかそうか、そりゃぁ良かったよ。家も猫を飼っていてねぇ。サンタ服もいいが、バンダナの首輪も愛らしいねぇ」
今日は早く帰って、バンダナでもプレゼントしてみるか。
おじいさんはそんな事を呟きながら、会社に戻ってゆく。
「大成功ニャ♪」
「だね♪」
ニャンタクロースと円、ふふっと顔を見合わせる。
それから二人は次々と人々を助けて回った。
移動はニャンタクロースの魔法でさくさく。
ほんの小一時間でどれほどの人々を助けたかわからない。
「ふー。ちょこっと休んでも大丈夫かな?」
「もちろんニャ。ニャンタクロースも疲れたニャ」
公園のベンチに、円とニャンタクロースは腰を下ろす。
野良猫達が気ままに集まって暖を取っているのが見えた。
「そういえば、あの野良猫達の中で、人と一緒に暮らす未来がまっている子とかも、ニャンタさんにはわかったりするのかな」
「当然ニャ」
「そしたら、今日、そのお相手の人間と引き合わせちゃっても大丈夫?」
「大丈夫なように魔法を使うニャ」
「そしたら、あの隅っこにいる小さい白猫はどうかな」
円は以前から気になっていた白猫を指差す。
成猫なのだが、他の野良猫たちよりも2回り小さくて、いつも一匹でぽつんとしているのだ。
「うんうん、あの子は確実に飼われる猫なのニャ」
ニャンタクロースが、くるっと杖を回す。
すると、白猫が円の腕のなかに移動していた。
驚きで青い瞳をまん丸に見開く白猫。
「驚かしてごめんなんだよ。ちょこっとだけ、ボク達についてきて欲しいんだよね」
円の肩の上のにゃーくんも、「この人達は怖くないよ」というかのように、白猫にニャーと語りかけた。
「この子の運命のお相手は、この公園のすぐそばに住んでいるのニャ」
ニャンタクロースが杖をかざし、円はその杖を握る。
次の瞬間、円は見知らぬ一軒家の前にいた。
「この家の人が、そうなんだね」
円は白猫を玄関の前に降ろす。
「白猫くん。少しの間、そこにいてなんだよ」
円はこんこんとドアをノックし、即座に物陰に身を隠した。
「はーい、どなたー……あら?」
家人がノックの音で出てきて、白猫に目を留める。
「可愛いこねぇ。お客様は貴方だったのかしら」
白猫をそっと抱き上げる。
「人馴れしているのね。迷子かしら。とりあえず、今日はお家にいましょうね」
明日は獣医さんにこの子の飼い主の事を聞いてみましょうか。
家人はそんな事を呟きながら、居間に戻っていった。
「ニャンタさん、これであの子はこのうちの子になれる?」
「うんうん、出会うのが少し早まったけど、ちゃーんと仲良くすめるのニャ」
「よかったんだよ。あ、そうだ。ニャンタさん、お願いがあるんだよ」
「ニャにかニャ?」
「魔法でさ、猫と触れ合うと、いつもよりも暖かい気持ちになれたり、幸せになったり、気持ちよくなれたり出来ないかな」
「なぜニャ?」
「いつも一緒にいることが、いつの間にか当たり前に思えてきちゃったりするんだよ。ほんとは、出会えたことが奇跡なのに。ボクとにゃーくんも、いつのまにか、一緒にいられることが当たり前に思えちゃってたんだよ。だから、今日は、もう一回、奇跡なんだってことを、みんなに思い出してもらいたいんだよ」
円はにゃーくんを肩から腕のなかに移して抱きしめる。
「寝子島全体に魔法をかけるニャ。広範囲な大魔法ニャから、円も一緒に祈って欲しいニャ」
「ボクでいいなら、何回だって祈るんだよ」
ぎゅうっ。
ニャンタクロースと一緒に、円は杖を握って祈る。
杖の先から、夜空に向かって光のかけらが洪水となって放たれ、寝子島全域に降り注ぐ。
「みんなみんな、幸せになってだよ」
円の祈りと共に。
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担当ゲームマスター
霜月零
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月16日
参加申し込みの期限
2015年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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