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サンタクロースの贈り物~ニャンタクロース♪~
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灯 斗南
は、夜の公園で思いっきり不機嫌だった。
彼の周囲には、わかりやすい見た目の不良達。
「けったくそわりぃ仮面野郎、この間はよくもやってくれたなぁ……」
リーダー格の男が、パキポキとこれ見よがしに拳を鳴らす。
(よくまぁ、懲りないやつらだよ。かなり痛めつけたはずなんだが)
斗南は仮面の中で溜息をつく。
敵の数は7人。
先日遭遇した時よりも2人ほど少ないのは、斗南に受けた傷がまだ癒えていないのだろう。
だが、旧市街を今日も懲りずにカツアゲして回っていたのを見つけ、呼び止めたのだ。
耳に3連ピアスを開けているのが印象的な、けれど見覚えのない顔の青年と仮面越しに目が合う。
3連ピアスはふっと歪んだ笑みを漏らし、咄嗟に斗南は横に飛びのいた。
瞬間、いままで斗南のいた地面が爆ぜた。
(……こいつもろっこん保持者か)
自分自身もろっこんを操る斗南は、即座に事態を把握した。
仮面を抑える。
斗南の手の平に炎が宿った。
素顔さえ見られなければ、斗南も十分ろっこんを使いこなせる能力者なのだ。
ピリピリとした空気が流れる中、不意にそれは現れた。
「ニャンタクロース、参上ニャのですよぅ~?」
敵と、斗南の間に割って入るように、くるりんと回ってみせる二足歩行の猫。
サンタ服を着ているのはまぁ、許そう。
クリスマスシーズンなのだから。
二足歩行も、時と場合と偶然によってはあるかもしれない。
「だが日本語! てめーは駄目だ、猫がしゃべるとかおかしーーーだろーーーー!」
叫ぶ斗南に無言の敵7人。
(なんだこいつら。このへんな猫、見えてないのか?)
と、いうより。
「……こいつら、時間止まってないか」
斗南とニャンタクロース以外、ぴたりと止まって動いていない。
瞬きすらしていないのだ。
「少しだけ時間を止めたのですニャぁ。ニャンタクロース、お手伝いをするのですニャぁ」
くるりんくるりん。
その場で嬉しそうに回るニャンタクロース。
まるで意味がわからない。
とりあえず。
「頼むから、どっかに隠れてて。危険なんだ」
「むむ~ん、仕方がニャいのニャ。時間ももう少しで動き出してしミャうし、隠れるのニャぁ」
ニャンタクロース、ちょっぴり不服そうにしながら、公園の隅っこに退避した。
その直後、動き出す不良達。
「オレらに楯突こうってのがそもそもの間違いよぉ!」
「ボッこボコにしてやるぜ!」
口々にありきたりな脅し文句を吐いて、斗南に殴りかかってくる不良達。
右ストレートも回し蹴りも綺麗に避けきる斗南だが、ろっこん使いだけは正直きつかった。
6人の適当な攻撃を避けつつ、炎で威嚇、そして爆ぜる足元を駆け続けることで直撃を避ける。
だが走り回り続けるのは体力を思いのほか奪われた。
(あー、めんどくせぇな。こいつら)
5人目まで炎で吹き飛ばし、6人目をやろうとした時だった。
爆ぜる地面に足がもつれた。
派手にこける斗南に好機とみなして飛び掛ってくる敵二人!
咄嗟に足払いで二人を威嚇し、斗南は立ち上がる。
だが、最悪だった。
仮面がこけた拍子に吹っ飛んだのだ。
即座に拾って付け直すが、欠けてひび割れていた。
(仮面、欠けすぎだろ、これ)
敵の拳を避けながら、斗南はろっこんを操ろうとするも、炎が出ない。
当然だ。
ろっこんが使えるのは、素顔が誰にも見られていないときだけなのだから。
欠けた仮面では素顔を完全に隠すことなど出来るはずもない。
爆ぜる地面に飛びのきながら、斗南は他に顔を隠せるものを目で探す。
その時だ。
隠れていろといったニャンタクロースが、草むらからぴょこっと顔を出した。
「危ないからっ……え?」
「こんニャ事もあろうかと! これを使うニャ!」
ニャンタクロースがとうっ! っと掛け声かけて斗南に何かを投げてよこした。
ぱしっとキャッチしたそれは、新たな仮面。
「いい贈り物だ」
片手で仮面を付け直し、振り向きざまに不良二人に炎を繰り出す。
「ぎゃああああ、こげるぅううう!」
「ちっ……!」
図体だけでかくて肝っ玉の小さいリーダー格は火を消しながら逃げ出し、三連ピアスも残りの雑魚も、散り散りに逃げ出した。
静寂の戻った公園で、斗南はジャングルジムに寄りかかる。
「ニャンタクロースだっけか。助かった」
「どういたしましてなのニャぁ」
くるりんくるりん。
ニャンタクロースが嬉しそうに斗南に回りながらスキップ。
「じつは、贈り物を届けにきたのニャぁ」
「仮面じゃなく?」
「違うニャ。これなのニャぁ」
ニャンタクロースが、背中に背負っていた小さなプレゼント袋から、よいしょよいしょと取り出したのは、マスカレイダーのフル可動フィギュア。
子供の頃、斗南がずっと心の支えにしていた特撮ヒーローだ。
「サンタクロースさんが、『ずっとこれなくてごめん』って謝っていたのニャぁ」
じわりと。
胸を締め付ける熱い記憶と、仮面の中の瞳に溢れるものを、斗南は止められなかった。
「クリスマスって、本当にいい事あるんだな……」
そう呟いて、フィギュアを抱きしめる斗南。
そんな斗南の頭撫でて、ニャンタクロースはふわりと宙に消え去った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月16日
参加申し込みの期限
2015年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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