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サンタクロースの贈り物~ニャンタクロース♪~
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参道商店街は、クリスマスカラーに彩られていた。
街路樹をイルミネーションが飾り、店先からはクリスマスソングが流れてくる。
「今日は沢山買い物したわね」
橘 千歳
は両手に下げた紙袋にご機嫌だった。
『ちとせちゃんによく似合ってた~』
小山内 海
が持ち歩いているスケッチブックに感想を書く。
「そうだな。千歳には赤系が似合ってる」
「か、刀くんは、そんなに真顔で言わないでよ」
千歳は真っ直ぐに見つめてくる刀から目をそらす。
海の前なのに、顔が赤くなりそうだった。
『え? サンタの格好をしたねこちゃんがいる~?』
海が、スケッチブックを二人に見せる。
「猫? どこに?」
「あれじゃないか?」
海の目線を追って、
御剣 刀
が気づく。
街路樹の根元に、まるでぬいぐるみのように猫がいる。
ちょこんと小首をかしげ、サンタ服を着ていた。
海が即座に駆け寄って、手を差し伸べる。
「丁度よいところでであったのニャ。三人にお願いがあるのニャ~」
ぷにっと海と握手して、ニャンタクロースは言う。
そんなニャンタクロースに、海、千歳、刀は三者三様だった。
『え?』
「はい?」
「良くあることだな」
海は驚き、千歳は聞きなおし、刀は動じず。
刀が動じないのは、テオの影響だろう。
言葉を解すテオドールがこの世界の普通を守る為に、ひいてはののこの為に、日々奔走しているのだから。
「時期が時期だし……さっきもサンタの格好をした人とすれ違ったじゃない」
きっと、これは何かの聞き違い。
千歳はそう思いつつも、抱きしめたい衝動に駆られていたし、海は海で、『お手伝いわたしたちで出来るならうれしいな~』とスケッチブックに書いていた。
「千歳ちゃんも信じて欲しいのニャ。いまとっても、人手が足りないのニャ」
「私の名前を知っているの? なぜよ」
「千歳ちゃんだけじゃないニャ。海ちゃんも、そして刀くんもちゃんと知ってるニャ。猫好きの名前はみーんな知っているのニャ」
「俺の名前まで? 俺は特に猫好きじゃないぞ」
「ニャンタクロースの情報網はごまかせないニャ」
クールな刀に、ニャンタクロース、ウィンク☆
寝子島神社の猫達の為に、ろっこんを駆使して尽くしたことを、ちゃーんと知っていたのだ。
『お手伝いしても、いいよね? ちとせちゃん、刀くん』
海が二人に尋ねる。
「いいわよ。当然ね」
頷きながら、千歳は当たり前のようにニャンタクロースを抱っこし、海が撫でる。
「……まあ、かまわないさ。猫嫌いでもないし」
猫好きということは認めずに、刀も頷く。
それをみて、ニャンタクロースはうんうんと頷いて、
「まずは、迷子の猫を助けてあげて欲しいニャ」
『どこで困ってるのかな~?』
「リストがあるのね? 表道商店街ってここじゃない」
「雑貨屋の裏道か」
三人と一匹は、肉球リストを確認しながら表道商店街の裏道に入っていく。
『なにか、なき声が聞こえるの~』
海がみんなよりも早く気づく。
「……まって。これ、壁の中から聞こえない?」
千歳が青ざめた。
路地裏の壁の中から猫の鳴き声とか。
まさかのホラー?
「確かに壁の中からだが、よく見ろ。ここに隙間がある」
刀がダンボールが詰まれた奥に、小さな穴が開いていることに気づく。
「そう。猫なら潜れるわね」
『ダンボールどかすの~』
三人は、とりあえず邪魔なダンボールを脇に寄せてみる。
壁にあいた小さな穴が顕わになった。
「出ておいで。怖がらなくていいわ」
千歳がニャンタクロースを海に預け、迷う事無く小さな穴に手を入れる。
するとどうだろう。
千歳の細い指先を、猫らしきざらざらとした舌が舐めた。
「もう少しこっちにきてくれれば引っ張れそう。そう、そうよ、もう少し……出せたわ!」
「やったな」
『かわいいねこなの~』
千歳の手の中で、埃まみれの猫が丸くなった。
「寒そうだな。それに随分痩せてる」
「美味しい餌がある所に移動するのニャ」
ニャンタクロースがくるりと杖を振る。
すると、三人と二匹は寝子島神社へ。
ここなら確かに餌には困らない。
「魔法がつかえるなら、壁の中からこの子をすぐに救えたんじゃないの?」
「壁の中だと、ニャンタクロースの魔法で移動すると危なかったのニャ。助かったのニャ」
魔法で壁の中に移動した場合、壁の隙間が人間よりも小さくて身動き取れなくなるとか。
「逆にこの猫を移動させるのは無理だったのか?」
「いろいろ法則があるのニャ。魔法は万能じゃないのニャ」
ニャンタクロースが泣きまねをする。
まぁ、魔法ですべて解決できるなら、助けを求めはしないのだろう。
『おいしそうにごはん食べてるの~。良かったなの~』
海が置かれた餌を食べる猫に、凄く嬉しそうな笑顔を向ける。
「なんだかいいな、二人とも普段と違って」
「何、どうかしたの、刀君?」
「いや、なんでもないよ」
海と千歳の嬉しそうな顔に、刀も自然とほほが緩みそうになる。
そう、二人の柔らかそうなほっぺたをつつきたいぐらいに。
『他にも困っているねこはいるの~?』
「まだまだいるニャ。どんどん助けるニャ!」
ニャンタクロースが杖を振るたび、困っている猫のところへひとっ飛び。
「ああああっ、猫が溺れてるぅうううっ」
「うわ待て千歳、俺が行くって!」
刀が止める間もなく千歳が川に飛び込んで、今にも冷たい水の中に飲み込まれそうだった黒猫を抱き上げる。
かと思えば、次は海。
『助けるの~!』
「俺に任せておけって!」
カラスにつつかれていた茶トラを抱きしめて庇い、刀が慌ててカラスの攻撃から海を庇った。
何匹も何匹も何匹も。
全匹助け終わったころには、三人とも、くたくただった。
それでも疲れを感じずに、さわやかな気持ちでいられるのは、きっと、猫たちを助けれたからだろう。
「今日は本当に助かったのニャ。三人にはいくらお礼を言ってもいい足りないニャ」
「まぁ、いいってことさ。俺も猫に助けられてみたいが」
ぽつりと、刀が言った言葉が引き金だった。
『刀くんは、ねこに助けられたいの~?』
「私たちが猫になればいいのかしら」
「おいおい、猫になれるわけないだろ」
「そのぐらいなら、お安い御用ニャ」
くるっと、ニャンタクロースが杖を回す。
苦笑した刀が凍りついた。
海と千歳が猫になった。
正確には、猫耳と猫尻尾が生えたのだ。
「完全に猫にすることも出来るニャけど、この方がきっと便利なのニャ~」
『わ~、ちとせちゃんかわいいっ。耳としっぽ生えてるの~』
「これは、刀君的には、嬉しい?」
純粋に喜ぶ海と、刀の様子を伺う千歳。
「……コメントは、避けておく」
赤らむ顔を隠すために、刀は二人から目をそらす。
可愛すぎた。
「それじゃー、みんな、楽しいクリスマスを送ってニャ。またなのニャー☆」
耳と尻尾はほかの人に見えないから安心してニャ。
そういい残して、ニャンタクロースは去っていった。
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担当ゲームマスター
霜月零
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月16日
参加申し込みの期限
2015年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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