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迷子の太陽と彷徨う犬
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白いレースのカーテンに飾られた窓の外、旧市街を彩るクリスマスの景色を緋色の瞳に映しながら、
サキリ・デイジーカッター
は陶器のカップに唇をつける。
ふわり、湯気とともに鼻先をくすぐるアールグレイの甘い香りに白い頬を緩め、熱い紅茶を口に含む。
旧市街の一角に隠れ家のようなこぢんまりとした喫茶店を見つけ、誘われるように入ってしまったけれど、
(正解だったね)
温かいカップの縁を細い指先で撫で、サキリは御機嫌に微笑む。黄昏に染まる旧市街を眺めながら、静かな此処でもう少しゆっくりして行こうと決めた、その時。
店の扉に掛けられた鈴が不躾なほど騒がしく鳴った。場違いに騒々しい足音をたてて、店内に男女二人組が駆け込んで来る。
せっかくの静寂を乱す彼らに小さな溜息をひとつ吐いて、サキリはそれでも落ち着き払った物腰でカップを傾ける。そうしながらも、店のマスターに息せき切って話すカップルたちの言葉に耳を澄ませる。
「パンツ一丁の妙なマッスル男が!」
(変態だね)
「コート脱いだ途端に全身ぴかーって!」
(もれいびの暴走か)
話の内容から事態を推測し、サキリはもうひとつ息を吐いて御機嫌なティータイムを切り上げる。
会計を済ませて夕暮れの町に出、ぐるりを見回す。不穏にざわめく人々の声に耳傾けてみれば、どうやらマッスル変態男は方々に出没しているらしい。
「……光る男?」
スマートフォンを片手、ちくわを片手にした少年が不審げに首を捻って脇を過ぎる。
「新井」
「やあ、サキリくん」
サキリに声掛けられ、
新井 すばる
はスマホに開いたねこったー画面をそのまま、軽やかな笑み浮かべて振り返った。
「ねこったーに情報が上がっているのか」
「バスカヴィルの犬事件かと思いきやただの変態のようだね」
自分のスマホでねこったーを確認し始めるサキリの傍ら、すばるはシャーロキアンらしい言葉を口にする。
「フツウを脅かす程では無いけど、放って置く訳にもいかないね」
ねこったーに何故か『非リア神の使徒さま』として連続投稿されている『光る男』に関する情報を集めつつ、サキリは鋭い視線を周囲に投げる。
「旧市街に出没してるんじゃほっとくわけにはいかないな」
サキリの視線を追いかけて、旧市街の魚屋の息子であるすばるは旧市街を歩く寝子高制服の少女たちを目にする。この通りは、自身が所属するミステリ研究会の女子たちもよく使う。
(ミス研のお姫さまがたに変なモノを見せるわけにもいかないし)
スマホを仕舞い、すばるは白い息を吐く。情報によれば、男はコートの下はパンツ一丁のほぼ全裸。
「……寒くないのかなほんと」
ねこったーの中にも、実際の商店街の中にも、目撃者は多数。男が出没している場所は旧市街全域と思われる。
「複数いるね」
「ある程度ダメージを与えると消えるとか」
「二人組の前に現れやすいか……」
ねこったーと商店街に流れる噂を口に出して確認し合い、すばるとサキリは視線を交わす。
「よし」
「うん」
「じゃ」
「じゃあね」
互いに片手を挙げて短い挨拶を交わすなり、二人は別々の方向に歩き始めた。
相手は複数。あちこちに現れ、そして存外打たれ弱い。
となれば、別々に当たった方が解決に近い。そう判断して別行動に移ったはいいが、
(どうしたものかな……)
すばるは眼鏡の下の茶色の瞳を静かに巡らせる。路地裏に駆け入る猫、街角の煙草屋に雑貨屋、雑貨屋の店先でほとんど打ち捨てられた格好の猫の着ぐるみ。
猫のまん丸な目と目が合ったその瞬間、すばるは小さく笑んだ。
「よしこの事件の相棒は君に決定だ」
悪戯っぽくウィンクして、商店街の繋がりで顔見知りの店主に一声かけて着ぐるみを借り受ける。
空っぽの着ぐるみと仲良く肩を組み、パイプの代わりにちくわをくわえた探偵は歩き始める。
「あ、奥さんこんばんは」
道の途中で出会った夕飯の買出しらしい奥さんににこやかに笑いかける。どうしたのと問われても、探偵は微塵も動じない。
「いやーちょっと新しい出し物の練習をね」
ははは、と店番をしているいつものように世間話に興じてしまう。
「え今晩なべ? あ、あ、いいのあるよ鍋用の。あ、これからお店よってくれるんだ。うれしいなぁうん、ありがと、気をつけてね」
近所の奥様ともののみごとに会話するすばるの声を背中に聞いて、サキリはちらりと背後を振り返る。器用なシャーロキアンは最早手慣れた動きで着ぐるみと並んで歩いている。あれならば、着ぐるみとふたりで歩いているように見えなくもない。
(本当に何かの出し物にできるかもね)
感嘆に細めた瞳は、けれどすぐに元の鋭さを取り戻す。
(リア充爆発しろ、ね)
男の吐き出す呪いの言葉から鑑みて、もれいびである男のろっこんが暴走した原因は、おそらくは妬みの感情。それが強くなりすぎたがために、
(ろっこんが制御できなくなったのではないか?)
となれば、向かうべき場所は自ずと限られてくる。男の嫉妬心を掻き立てる、カップル達が集まる場所。もしくは彼らがいちゃつきそうな場所。
例えば美術館。あるいは公園。
旧市街の地図を頭に描き、とりあえずは手近な森繁美術館に目星をつけて足を向ける。美術館の手前の雑貨屋で、一度足を止め、安物のサングラスを買い込み上着のポケットに忍ばせる。
(人の幸せを邪魔するのは良くない)
歩みを進めるほどに、件の男に襲われて逃げて来たらしい人々と擦れ違った。男に会わなければ幸せなひとときを過ごせただろうに、とサキリは緋色の瞳を剣呑に細める。
(ろっこんの暴走であるのなら)
下手に説得するよりも、感情を爆発させて思う存分暴れさせてやった方がガス抜きになって良い。そう思い定めた瞬間、サキリの唇に冷たくも熱い笑みが滲む。
(憂さ晴らしで暴れたいなら僕が相手になるよ)
そう決めていて、だから美術館に続く道を塞いで立つトレンチコートを半ばはだけた男を発見するなり、サキリはこれ見よがしに挑発的な笑みを浮かべて見せた。
「おやおや一人ぼっちは惨めだね、女を紹介しようか?」
ああでも、と芝居かがった動作で肩さえ竦めてみせる。
「その容姿じゃ無理か」
くすり、いっそ無邪気に笑ってみせれば、男はコートを脱ぎ捨てることも忘れてサキリに踊りかかった。
怒りに我を忘れた大振りな拳は両腕で捌く。小柄な体のその癖、巌の如く腰落として身動ぎもせぬ体勢から、居合い斬りにも似た鋭い蹴りを男の胴に放つ。
素早く戻した脚を踏みかえる。よろめく男の懐に踏み入り、渾身の肘撃ちを鳩尾に叩き込む。
小柄な少年から息もつかせず放たれる容赦のない攻撃に、男は堪らず地面に尻をついてうずくまった。
「もう終わり?」
手を使わないには訳がある。
(指先を痛めてしまうと刃物を使うのに支障が出るからね)
研ぎ澄まされた刃のような色を瞳に宿し、甘くも見える余裕の笑み浮かべる少年に、男は歯噛みする。腹を押さえて立ち上がると同時、身に纏っていたコートを脱ぎ捨てる。
一瞬にして、太陽が現れたが如き眩い光が辺りに満ちた。
「あー、やってるさね」
美術館への道を塞いでクリスマスツリーよりも眩しく輝く光を目に映し、
宇佐見 満月
は腹の底から溜息を吐く。
「そうね、やらかしているわね」
満月の隣に立つ
尾鎌 蛇那伊
が紅ひいた唇を雄々しい笑みに歪める。
並び立つ二人の脇を、何組ものカップルたちが互いに互いを庇いながら逃げて行く。
(……ちょいとあたしの方がクサクサしちまいそうさね)
「やっぱり誰かがイチャコラやってるところにちょっかい出しに来てたね」
「綺麗なものが沢山ある所には幸せな人達が集まるものよ」
「蛇那伊くんはロマンチストさね」
見仰ぐような長身に鎧のような筋肉を纏った少年を見やり、満月は楽しげに笑った。
「ま、」
その笑みは道の先、輝ける裸身の男を再び瞳に映した途端に消える。
「歩く猥褻物陳列罪には、ちょいとお灸を据えてやろうかねぇ」
『ハナ』の店員に渡された木刀を握りしめ、満月は怒りに満ちた一歩を、蛇那伊は気迫のこもった一歩を、それぞれに踏み出す。
「ん? あれ、今晩は」
煌くマッスル男の必殺目潰し光線をサングラスであっさり防御していたサキリが、逃げる人々の流れに逆らって近づく満月と蛇那伊を見て穏かに挨拶する。
同窓生のサキリに手を挙げて挨拶を返し、蛇那伊は相対する二人の間に割って入る。
「待てぇい!」
艶ある声の一喝に、輝ける裸身の男は輝くまま構わずポージングをする。そうすることで己を鼓舞する男に厳しい視線を向け、蛇那伊は躊躇せず上着を脱ぎ捨てる。露わになるは真正鎧の如き、鍛え上げた美しき筋肉に包まれた上半身。
露出狂の輩に本当の裸身美たるものを見せつけて、蛇那伊は邪な筋肉男を指差す。
「その筋肉、かような事の為に鍛えた訳じゃないでしょ」
そうでしょう、と諭す口調に思わず男が頷く。
「なら、幸せそうなカップルを追い掛け回すのは止めなさい」
堂々たる筋肉の偉丈夫に優しく叱られ、男は燦然たる光を萎める。駄々っ子のように首を横に振る。
「しかしリア充共に――」
男の愚痴を叩き斬る勢いで、満月が木刀を振り下ろす。風切る音に男が息を呑み込み満月へと視線を移す。
「ちょっとアンタ、下世話なことするんじゃぁないさね」
「そうは言ってもクリスマスに独りだぞ! 嫉妬しても仕方ないだろ!」
木刀の柄が軋むほどに握りしめ、満月は男を睨み据える。
「クリスマスに独りだぁ? 嫉妬がどうたらこうたら能書き垂れんじゃないよ!」
言えば言うほど怒りが募った。持て余した怒りをとりあえず木刀で地面を殴ることで散らす。固いはずの木刀の先が叩き付けた衝撃にほとんど木っ端に砕けた。
「あたしもクリスマスはクソガキ二匹のおさんどんだよ! 恋人同士とっ越して子持ちだよ、言わせんな!」
悪漢に対する怒りをぶち抜いて、クリスマス関係なしな己の現状に対する怒りが噴火する。しかも恋人同士と口にした途端、脳裏を過ぎるは憧れの人と並んで歩く楚々たる美人な女性の姿。
役立たずの木刀を投げ捨て、満月はうっかり蘇らせてしまった先ほどのショックを握り潰すべく固い拳をつくる。おかげで怒りは倍増、
「手加減しないよっ!」
迫力ある女性の憤怒に目を剥く男に向け、満月が一気に間を詰める。
待ったなしな満月の動きを、けれど蛇那伊は冷静な瞳で見定める。男が武術の達人ならばいざ知らず、そうでないのならば、どんな動きにも付け入る隙が生まれる。此方の説得にも満月の叱責にも変態行為を止めないのであれば、
(力づくで止めるわ)
可愛いものを愛する少年は悲愴な決意こめて男の動きを注視する。
満月の渾身の鉄拳を避けるべく、男が咄嗟に跳び退る。男の注意が満月に向くその隙に対し、蛇那伊はその巨躯からは思いもつけぬ素早さで男の懐に踏み込む。加速と体重を乗せた、一撃必殺、殺意はなくとも一切の容赦なしの漢らしい拳が男の六つに割れた腹に叩き込まれた。
「だめよ、女性がこんな不埒な筋肉に触れちゃ」
鍛えぬいた筋肉から湯気さえ上げる蛇那伊に優しく宥められ、満月はこくり、何も言わずに素直に頷く。
「まだやる?」
足元に伸びて転がる不埒な男を靴先で突いていたサキリが残酷に小さく嗤う。
満月と蛇那伊が目を向ける中、男はサキリの靴先を払い除け、満身創痍でよろめき立つ。嫉妬心に瞳を燃やし、己の前に立ち塞がる三人を涙目で睨みつける。
「ちくしょう、ちくしょう……」
鍛え上げた裸身を晒そうが、神から得た力で全身を輝かせようが、物事は何も好転しない。むしろなんだか惨めになってゆくばかり。
「ちっくしょうぉおおおぉぉお!」
男は魂の叫びを上げる。お決まりのように全身が黄金に輝き始める。光は収まらず、益々強くなる。サングラスを掛けたままのサキリは嬉しげに光の央を確かめて、
「……え?」
緋色の瞳を瞠った。
「十二人、いる……!?」
「分身の術的なものかい?」
騒ぎを聞きつけ、すばるが相棒の着ぐるみをお供にヒョイと顔を出す。
「リア充爆発しろー!」
「この着ぐるみはボクにとって大切なものだけど、リア充と言えるかどうか謎だね」
色んな人々に分裂体を様々に滅多打ちにされた挙句、逆恨みの炎を燃やす男に対し、すばるは冷静にマイペースに反論する。
(分身は神魂の影響かな? まあ何にせよ)
「クリスマスに彼女がいないのはお互いさまだよ」
「クリスマスなんて滅びてしまえー!」
「って、聞いてないね」
大体、とすばるは黄金に輝く男たちの裸身を凝視する。
「それ見せられてもボクはキャーとか言わないよ。っていうか寒くないの?」
「うわははは、メリークルシミマスー!」
「やっぱり聞いてないね」
紆余曲折の挙句に十二人勢揃いし、揃いに揃って揃いのトレンチコートの前を開いてパンツ一丁の筋肉を晒す変質者の一人に、すばるは指にはめたちくわを向ける。
(分身なら本体を攻撃するのがセオリー)
「君だね」
ちくわの銃身から放たれるは冷凍ビーム。
「腐った魚は目を見りゃ分かる」
あたればQ.E.D.、と呟きつつの一撃は、死んだ目をした輝ける男に当たる。氷づけにされた男は輝きを潜め、霧が風に飛ばされるようにその場から消え失せた。
よく見れば、その場で好き勝手に輝き高笑いする男の全員が死んだ魚の目をしている。更によくよく見れば、十二人の男の他にもマスクにボクサーパンツ姿の男が一人混ざっている。
「さむっ、今夜もうちは鍋にするかな、鍋」
そんなことはさておき、すばるは寒風に闊歩する裸身の男たちの寒々しさに震え上がった。相棒の着ぐるみときつく抱き合う。獅子奮迅の勢いで破廉恥男たちをぶちのめしに走り回るサキリや満月や蛇那伊を手助けするべく、ろっこんの力宿るちくわ銃を次なる男に向ける。
狙いを定め、冷凍ビームを放つ。
「止めるのだ使徒さまにご無礼を働くのは真央ちゃんが許さな……」
その冷凍ビームの射線上、
後木 真央
が乱入する。
「あっ、ごめん!?」
「あ゛~~~」
使徒さまの代わりに冷凍ビームを受け、真央がその場で足を氷漬けにされる。
「ああっ、使徒さま、使徒さまーっ!」
「真央!」
足元を凍らされても尚『使徒さま』たる輝ける裸身の男の身を案じる非リア充神狂信者真央のもと、
八神 修
が駆け寄る。二人をカップルと断ずるや否や高笑いと共に近づく男をカメラのフラッシュで逆に目を眩ませ、おまけとばかり手にした警棒で打ち据える。更におまけとばかり、ろっこんを使って男の鎧たるトレンチコートとブーメランパンツを剥く。
あちらでピカリ、こちらでピカリ、狂乱する変態が乱反射する。リア充実爆発しろ、の呪いの言葉が響く度に謎の爆発が起こる。
悪漢共を成敗せんと荒ぶる満月が鉄拳を振るう、蛇那伊が負けじと裸身美を惜しげもなく晒す、サキリが淡々と蹴り技を乱発して男を地面に沈める。
混乱の最中、修は氷の如き冷静さで以って一人の全裸男と対峙する。
「非モテは辛そうだな」
「ぐッ」
「強く生きろよ」
「ぐはッ!」
憐憫溢れる優しい微笑みと共に言葉の刃を突き立てられた男が血も吐かんばかりにのたうつも、修は一切の容赦もなく穏かな爽やかな口調で告げる。
「しかし貧相だな」
見下す視線の先は男の裸身のただ一点。
「使った事もあまり無いと見える」
「がッ!」
「そうか、お前……DTなのか」
「お前はっ、お前はどうなんだ……」
地に伏して尚も必死に抗う男に、修は甘い微笑みすら浮かべて傍らの真央の頭を撫でる。
「見れば分かるだろ?」
「がはッ!」
唯一の信者が彼氏持ちであると勘違いして、男は亀のポーズで蹲った。そのまま起き上がらない。
「ファッ!? 使徒さま!? 2人で歩くだけでリア充認定されると使徒さまを敬うだけで使徒さまも真央ちゃんもリア充になっちまうのだどうすればっ!?」
真央の弁明も届かず、男はその場から文字通り消え失せた。
「ッオラァ!」
「君が本物ね!」
裂帛の気合帯びた満月の声と、蛇那伊の声が重なる。間髪入れず響いた如何にも痛そうな殴打の音と同時、辺りを闊歩していた裸の男たちが全員跡形も無く消えた。残ったのは伸びた男がただ一人。マスク男はいつの間にか消えている。
「女友達……紹介しようか?」
どさくさに紛れて全裸になっていた男の背に、修が上着を着せ掛ける。
「元気を出せ」
地面に伏してめそめそ泣く犯人の背中をサキリがそっと叩く。
「一人ぼっちでも大丈夫。最近はレンタル彼女なんてサービスもあるぞ」
だから前向きに考えよう、と真心から励ますサキリに真実トドメを刺されて、男は完全に戦意喪失する。
「じゃ、行くわよ」
蛇那伊にお姫さま抱っこで抱え上げられ警察に連行される男に、サキリは懸命に手を振る。
「今度会ったら紅茶とケーキを奢ってあげる」
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月03日
参加申し込みの期限
2015年12月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月10日 11時00分
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