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THE FUTON ~猫鳴館防寒大作戦、決行せよ~
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ちょうどその頃、布団を挟んだ道の反対側、八神と旅鴉のトラック、御剣と日暮が駆るリアカー with 夏夜&羽生一行が到着。
布団崩壊の瞬間を目撃してしまった。
旅鴉は食材用に買い込んだ林檎を1個かぶりつきながら呟いた。
「この悲鳴は噂の新自治会長のものかな? ……随分とアグレッシブのようだね」
「……橘、そうじゃない」
会話の断片からどういう状況なのかを把握してしまった八神は頭を抱えた。
最初こそ「布団祭りか? 楽しそうだな」と楽観視していた八神だが、場所が猫鳴館だということを失念していた。
「どうやったってカオスにしかならないのか、ここは!?」
八神、魂のツッコミである。
「八神君、とりあえず、僕のリアカーに布団を載せて道を開通させようよ」
日暮は苦笑いしながら建設的な意見を述べた。
「だって、このまま捨てるのはもったいない気がするし、これはある意味ではビジネスチャンス、だよねぇ。この話を聞いてすぐにリアカー引いてやってきたんだよ! ……まさかリアカーに女の子2人乗せるとは思ってなかったけどね」
純白の羽毛布団を前に日暮は張り切っていた。
「さぁて、カバーとかは多少汚れてるけど、きちんと手入れすればまだ使えるね……、余った布団はふとんのひぐらしが責任をもって預かるよ」
「そういうことか、俺も手伝おう」
八神が運搬の手伝いを申し出た。
「日暮、自分の分を確保していいよな? いいんだよな?」
御剣は食い気味で日暮に確認する。
日暮がお給金代わり(というかそもそもプレゼントなら持ち帰っていいはず)という見解を示すと、御剣は鼻息を荒くして手伝いに参加。
「僕も……、二式ほど、引取りたい……」
夏夜は主人格の振りをしながら少しボソボソと申し出た。
(二段ベットで使えば、相部屋の寮生も喜ぶだろう……)
何より、主人格の夏朝が風邪をひかずに済むという安堵感もある。
羽生も除去作業に加わることにした。
実際に布団に触って品物の質を確認すると、肌になじむ感触で心地よかった。
「この羽毛布団、品物自体は結構いいよね。いくらするのかな?」
ここで待ってましたとばかりに日暮が解説してくれた。
「中国産のアヒル羽毛だと1万円前後だね。カナダ産のガチョウ羽毛だと4万円くらいかな。でもこれはすごいよ、それ以上だ。側地はどうやらシルクのようだし、中身はもったいないけど……えいっ」
日暮は布団の1つの端を破いて、中の羽毛を確かめた。
そして、その中身に日暮の声が震える。
「……こ、これは……アイダーダックだよ! フィンランドにいるアヒルの羽毛で超高級品だ……! 僕もサンプルでしか見たことないや……!」
「すごいな、アイダーダックか。1枚100万円するぞ」
「「100万円!!??」」
八神の見立てに庶民である日暮は腰を抜かし、夏夜と羽生は卒倒しかけた。
御剣は何故か力を溜めていた。
「ひゃっくまんえん! ひゃっくまんえん!」
「御剣君が……壊れた……」
羽生は御剣をそっとしておくことにした。
「……というか周囲は鬱蒼とした森な上に、何が転がってるか判らない猫鳴館の周辺で1枚100万円の布団を大量に置いて大丈夫なの?」
羽生は目の前の布団を急に拝みだした。
「わ、私も、1式くらい引き取っても罰が当たらないわよね……?」
羽生は思わず生唾を飲み込んだ。
「諸君、盛り上がっているところ申し訳ないのだが」
ここで旅鴉がみんなを遮る。
「私の足元の布団をみてほしい。ほら、光っているだろう?」
旅鴉は至極冷静に光る布団を見詰めていた。
「竹取物語で光る竹はあれど、布団の山で光る布団とはね。さて、何が出てくるのやら?」
旅鴉はスケッチブックを開く。
そこには白いアザラシのようなキャラクターが『クソネミィ』と発言しながら横たわるイラストが描かれていた。
「おっと、その前にこっちを解放しないとだね」
彼女は他のページに描かれていたクーラーボックスの絵をおもむろにちぎった。
すると、目の前に食材がたんまり入った冷え冷えのクーラーボックスが突如として出現したではないか。
「うそ、手品!?」
羽生の反応に、旅鴉は片眉をピクリと動かした。
(彼女は ひと か……)
もれいびの旅鴉は話を合わせることにした。
「驚いたかな? まだまだこの程度では終わらないよ」
こんどこそ謎のアザラシっぽい生物のイラストを開き、布団に向けて集中する旅鴉。
「3つ数えると目の前の布団が吸い込まれます。3、2、1……ほらね?」
旅鴉の目の前にあった布団の山の一部が、ごっそりスケッチブックの中へ吸い込まれていった。
イラストは暖かそうな布団を掛けて『スヤァ……』と寝息を立ててるアザラシっぽいナニカに変わっていた。
「す、すごい! あなた、手品師なの? あ、私、
羽生 碧南
! 寝子高1年10組だよ」
「1年8組の
旅鴉 月詠
だ。手品は趣味で専攻は芸術そのもの。まぁ、手品もある種の芸術と言えるがね」
手短に挨拶を済ませた2人は、輝く布団の下にいた存在に気が付く。
「……助けていただき、ありがとうございマース」
深縹 露草
が虚ろな目をして立ち上がった。
「大量のお布団に立ち往生していたところ、突然のお布団雪崩に巻き込まれまシタ……。ろっこん、いやペンライトで居場所を知らせて救助を待ってマシータ……はっ、いけないいけない……」
動揺しすぎて、素の口調が出てしまったが、すぐに取り繕う。
深縹は自分のろっこん『我が紋章は、光り輝く道標』で布団を光らせてSOS信号にしていた。
当初は「お布団を光らせても寝られないだけデスネ……」とろっこんの使用を考えていなかったのだが。
世の中は何がいざという時に役立つか、分からないものである。
「それにしても話は聞きました! 1枚100万円ですか! どおりで暖かいわけです!」
身動きがとれない深縹だったが、案外ぬくぬくしていたようだ。
「助けていただいた御礼に、私も除去作業を手伝いマース。……あと、私もお布団をいただいていきマスネ。寒い冬の強い味方となりまショウ」
実は深縹、自室に冬用布団がなかった。
去年は夏用布団でひと冬を越して「これは無理だ」と彼は理解した。
危うく風邪を引きかけた去年の二の舞は御免である。
「よし、崩れないように気を付けながらリアカーとトラックに積み込んでいこう!」
日暮が音頭を取ることで、こちら側も除去作業が本格的にスタート。
夏夜と深縹は靴を脱いで、布団の山の上から下へ軽く崩していく。
「端の布団を移動させ、両端を緩やかな傾斜にした方がよろしいかと思います」
深縹のアドバイスは実に的確で、二次災害を起こすことなく布団の除去は進んでいった。
だがその時、布団の山を挟んだ反対側から怒号が飛び交い始めた。
「一体、今度はなんだ?」
八神は呆れながら布団の山の向こうへ想いを馳せていた。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月01日
参加申し込みの期限
2015年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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