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妖怪おじさんの問い ~夜道で一番怖い妖怪はなんですか?~
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【力なくても】
「貴女が夜道で出会ったら、一番怖い妖怪はなんですか?」
羽生 碧南
の前にはロングコートの男が立っている。
バスケ部の練習後、今日は宿題もないし早く帰ってゲームしよう! と夜道を急いでいたはずなのに、なぜか街灯の下で男と話し込んでいた。
そして噂通りの質問。間違いなく小耳に挟んだ『妖怪おじさん』だろう。
「砂かけ婆……かな」
「ほう、砂をかけるだけと伝わりますが、そんなに怖いですか?」
「でも姿が見えない妖怪だって聞いてます。私これでも運動神経には自信があるんです。相手が見えるならまだなんとかできそうですけど……」
「なるほど、貴女は見えない相手にこそ恐怖を感じるのですね」
男はバケットハットを深くかぶり直すと背を向けた。
途端、いつの間にか消えている。
「あのおじさん自身が完全に怪奇だよ。ということはこれから『出る』んだよね」
羽生は心を落ち着ける。試合に挑むときのように。
幸い練習直後の身。多少疲れはあるけれど身体は完全にほぐれている。
「よし、いつでも来い!」
羽生の精神は既に戦う準備ができていた。
今まで感じたことがないほど静寂に満ちた夜道を行く。
寝子島高校から桜花寮まで遠くない。噂通り妖怪が出るならばすぐに遭遇するだろう。
予感は的中した。気を張っていた羽生は直前に『それ』を感じ取る。
細かい音がいきなりアスファルトをたたきだした。
思った以上の砂の量。まるでスコールのようだ。
羽生は目と鼻をかばい、一気にバックステップする。スモールフォワードの身体能力は普通のひとの比ではない。
距離をとり辺りをうかがう。周囲を把握し、敵味方の動きを察知する術はもう身体に染み付いていた。
しかし姿は見えない。気配がない。
そう、これこそ砂かけ婆。古来から想像画すら描かれたことのない、姿を持たない妖怪だ。
地味に精神にくる。見えない相手に対してどう対処すればいいのだろう。
その瞬間、前方から砂がまき散らされ慌てて回避する。同時に直感した。相手はこちらの目を潰そうとしている。
姿が見えない上に視界まで奪われたら、どんなに運動神経がよくてもただの『ひと』である羽生に打つ手はなくなる。
ん? 姿が見えない上に目を潰す?
引っかかりを感じている間にも砂は的確に顔面を狙ってくる。浴びるわけにはいかないと必死に回避する羽生。
しかしここはアスファルトで、砂がさんざんまき散らされていた。
大きくステップを踏んだとき、たまっていた砂を踏んでしまった。足が滑りバランスを崩す。
「しまっ!」
最後まで言い切ることなく、砂が顔面に直撃する。
目を潰され、受け身もとれずにアスファルトに横転した羽生はぴくりとも動かなかった。
その姿を見て、這いずり出る一匹の獣。
砂かけ婆の正体は一説にはタヌキだといわれている。
化けタヌキはゆっくり羽生に近づくと、その身に触れようとして。
逆に腕を掴まれた。
小さく叫ぶ獣を尻目に羽生はにっこり笑って立ち上がると、ジャイアントスイングの要領で化けタヌキをくるくる回し始める。
「やっぱりね。わざわざ私の目を潰しにくるってことはちゃんと見える姿を持っているってことだもんね」
そして視界を奪った後に、完全に気絶させるために姿を見せる。
そう予想した羽生は、わざとバランスを崩して砂を受けてみせたのだ。もちろんしっかりと目をつぶって。
「生き物をいじめたくはないけれど、あなたは妖怪。遠慮はなしね!」
さんざん回転させて、ぐったりした大タヌキをそのまま投げ飛ばす。
流石に命を取ろうとまでは思わないから、道沿いの藪の中を目がけて。
化けタヌキは飛んでいく途中で霞のように消え去った。
急に音が戻ってくる。遠くから聞こえる町の喧噪。
「なんとか撃退できたのかな?」
羽生はやっと緊張を解いた。噂の通りならもう妖怪は出ないはず。
あとは帰ってゲームを楽しむだけ。
「って、私、砂だらけじゃない! 先にシャワー浴びないと!」
羽生は慌てて駆け出した。
ゲーム開始には少々時間がかかりそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月25日
参加申し込みの期限
2015年12月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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