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悪徳は小粋な調べに乗せて
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【白兵】
一見すれば、美しい女だ。こうして月明かりの下で眺めたなら、誰しも目を奪われることだろう……が、屋上にてライフルを油断なく構えた警備員の十余名は、いずれも
レイ
の姿を目にすることは叶わなかった。
影に紛れ後頭部を一撃、倒れ込む屈強な男の身を音もなく横たえたら、次の男の首を後ろから抱き込み適度な加減で締め上げ、昏倒させる。ぎらついた目を周囲へ光らせる数人の一団には、気化性の睡眠薬を転がして放り込み一網打尽にした、これはかの薬屋から受け取っておいたものだ。
物陰から出たところで出会い頭に、相手の目線がレイを捉えるよりも早く顎を掌で跳ね上げ脳を揺さぶり、喉を捕まえて地面へ引き倒す。
「……CQCだ」
単独潜入とそれに付随する武器の扱い、近接格闘術はレイが傭兵たる証のひとつであり、その腕前は敵対者へ自らの存在を気付かせぬまま無力化することができた。
もっとも、比類なき力量や手腕に多くの部下をも擁していながら、彼はもっぱら『義賊』を名乗ることを好んだ。今回の仕事においても、彼の受け取る報酬のほとんどは難民や、貧困層の子どもたちを支援するNPOへ送金される手筈になっている。
付近に見える警備員のうち、最後に残った一人が倒れ伏した仲間を発見し、ようやく異変に気づきかけたところで、レイは月の下手刀を振るう。ろっこんの刃がライフルの銃身を輪切りにしたところへ踏み込み、腕を取って捻り込み、こめかみへ一撃。白目を剥いてくずおれた男を横目に、通信機へ告げた。
「こちらレイ。屋上の掃除は済んだぜ」
これで逃走用のトラックが突入し脱出するまでの間、仲間が十字砲火に晒されるリスクは抑えられるだろう。
「……うわ!? 八神さん、今度こそ侵入者だよ侵入者!」
素っ頓狂な声を上げた
ユーリ・ロッソ・ネーモ
をレイは知らないが、隣に立つ顔は見覚えがあるものだ。
八神 修
は口元に手を当て、レイをひとつ眺めてふむ、と言った後に、
「確かにこれは、侵入者だな」
「でしょ!? よーし、人のモノを盗もうとする悪いヤツは、やっつけちゃおっかな~!」
「そうだな、では、後は任せた」
「うん、分かっ……ええっ!?」
のんびりした性質らしい警備員には寝耳に水であったようだが、彼の相手を自分へと押し付けようとする八神の意図を、レイは刹那に交わした目線のみで察した。
「ちょ、ちょ、ちょっと! 八神さん、おれ一人でやれっていうの!?」
「俺は所用があってな。それにネーモ、お前はいつも言ってくれていただろう? 俺のためならいつでも命を張ってくれると……」
「お、おれ、そんなこと言ったっけ? 本当に? 覚えてないんだけど……」
「今がその時だ。後は頼んだぞ」
足早に行ってしまった八神へ、レイは事前に託しておいた物があった。後々仲間のためにもなるであろうそれを彼に有効利用してもらうには、
「も~、しょうがないなぁ~。まぁいっか、それじゃあちゃっちゃとやられちゃってくれるかなぁ?」
「……ふ」
体良く切り捨てられたことにもいまひとつ気付いていないらしいネーモを引き剥がし、身を軽くしてやるのも良いだろう。
「オレと遊ぶか? 良いぜ。相手になってやるさ」
サキリ・デイジーカッター
の本質とはすなわち抜身の刃のそれと同じで、本来であれば非殺傷を軸としたスマートな完遂を掲げる今回のような作戦へ参加するにあたっては、フラストレーションが溜まらないこともない。
「まぁ、リッカルドの鼻を明かせるってのは悪くないけど。ついでに新しい刃物を買う金も手に入って、一石二鳥……っと」
手製の煙幕発生装置をダクトパネルの裏側に取り付け、閉める。彼の持つ古い型の携帯電話でも遠隔起動が可能な優れものだ。
そんなものを用意してまで、邸宅の主へと恨みつらみをデイジーカッターが身の内に抱えているかと言えば、そんなこともない。裏社会における荒事を中心に手広く引き受ける彼にとっては、中沢の名は時に利害がかち合う目障りなものではありつつ、斬り捨ててやりたいというほどでもない……ならば何故、彼はこの場にいるのか?
「いや。一石三鳥かな?」
ひとえに、『面白そう』であったからだ。
「……見ィ、つけ、たァァァ……アハッ!」
仲間たちが調べ上げた警備の人員に関する情報の中に、彼女の名を見つけた瞬間、デイジーカッターは一も二も無く参加を決めた。
瞬間、後方へ飛び退る。袈裟斬りに、壁と床へまとめてぱくりと美しいほどの切れ目を走らせた
矢萩 咲
の剣筋を目の当たりにして、彼は自身の判断が正しかったことを確信した。
「やぁ。待ってたよ、矢萩さん。君に会いたかったんだ」
「ふぅん? 僕を知ってるのか……お決まりの復讐かな? 言っとくけど、誰を斬って誰を殺したなんて、いちいち覚えちゃいないよ」
「いいや。別に、そういうんじゃないんだ」
矢萩という女を端的に言い表すのに最も通りの良い肩書きをひとつ挙げるなら、猟奇殺人者という言葉がふさわしい。『凶剣』の異名をもって語られる彼女の所業は筆舌に尽くしがたいが、そのほとんどはパトロンたる中沢によって揉み消され、全貌は茫洋たるものだ。
そんな彼女だからこそ、デイジーカッターは互いに敵対者としての邂逅を望んだ。
「一度、やり合ってみたいと思ってたんだ。噂の凶剣とね……しかも、出会ってみれば一対一だなんて、僕はツイてる」
付け加えるなら、明らかに地下金庫室へと向かっていたところの彼女をこの場で阻むことは、仲間のためにもなるだろう。
「へえェ。僕を知っていながら、ふふ、僕とやり合いたいって? ふふ、うフフ……」
ぞろりと、舌の桃色が艶めかしく唇をなぞり、矢萩は身体の芯を疼かせるのように頬を紅潮させ、
「……滾るじゃあないかッ! 良いね、君、良いよォ……全身ズタズタに斬り開かれて、その自信ごと崩れ落ちる時に、君はどんな顔を浮かべるのかな? 楽しみだなァ」
ぞくりと肌を這いずる、この悪寒。しかしそれこそが彼の待ち望んでいたものであり、ぶると四肢が震えたのは、歓喜と期待がそうさせただけに過ぎない。
「泥棒君、実を言うとね……僕は僕のパトロンがどうなろうと、さして興味は無いんだよ」
「だろうね、君が求めてるのは彼の安全じゃなくて、もっと別の物だ……僕なら、それを与えてやれるはずだよ」
「そうとも。だから君は、狂おしいこの欲求を満たすための……生贄になってよね? ク、くふふ、ふフフ……アハハハ!」
両手に抜き放つブレード。真正面に突き付けた日本刀。底冷えするほどに、怜悧な閃きが交錯する。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
推理・サスペンス
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月11日
参加申し込みの期限
2015年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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