this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
こどものころのおはなし
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
17
つぎへ >>
5 2人の出会い
深倉 理紗子
の療養生活もついに最終日になった。職場復帰の前に、彼女は
深林 真瞭
と鎌倉の海岸を訪れていた。浜辺を散歩しながら、真瞭は懐かしそうな声を出す。2人は小学生の時、この海岸で初めて出会ったのだ。
「あのとき、いきなり誰かが大声で笑いだしたから驚いてそっちを見たら……家出少女がそこにいたのよね」
その言葉に、理紗子も昔を思い出す。
2人が出会ったのは――
「そういえば……あれからもう、20年は経ったんだよね……」
∞
――秋。
理紗子は、小中高とエスカレーター式に進める名門の女学院に通っていた。父は、強烈な競争心と向上心の塊で、企業買収の分野で辣腕の弁護士として巨富を築いた。だからだろう、理紗子は優秀な長兄・長姉と常に比較され、どんなに頑張っても駄目出ししかされずに辛い日々を送っていた。否定される度に、心は傷つく。
ある日曜日、彼女は塾へ行く途中、乗り換えの駅で別方向の電車に乗った。
衝動的としか言えない行動だった。
JR横須賀線に乗って鎌倉へ行き、行くあてなどないままに由比ヶ浜海岸まで歩いていく。
海水浴のシーズンは、もうとっくに過ぎている。海岸には散歩している人やサーファー以外、誰もいなかった。
「…………」
今更になって、遠くまで来たことに驚きを覚えた。衝動的とはいえ、普段の自分からは考えられない行動力だ。
けれど、何てことをしてしまったんだろう、とか、後悔、とか、そういう気持ちは生まれてこなかった。
ただ、すごく気分が良くて。
抑圧された日々からほんの少しだけ抜け出した時の、解放感があった。
後で、激しく罵倒されるかもしれない。だが、この時はもうどうでも良かった。
「あははははははははははっ」
そんな気持ちが迸ってか、理紗子は心の底から大笑いした。
人目なんか、気にしなかった。
「!」
突然聞こえてきた女の子の物凄い大声に、真瞭は度肝を抜かれた。彼女は母と2人で、当時住んでいた寝子島の対岸にある鎌倉に遊びに来ていた。日本にいられるのはあと数日、という日のことだった。木天蓼大学芸術学部の客員教授である高名なピアニストの父がベルリンのオーケストラに招聘されることになり、家族と一緒に日本を離れることになったのだ。
笑い声を聞いた時は、母が少し用事があるというので1人だった。由比ヶ浜海岸を散歩しながら、数年間は寝子島とも鎌倉ともお別れかと思ってしんみりしていたのだが。
二度と帰れないわけじゃないし、と頭を振った時のその笑い声に、真瞭は普段より大股で声のする方へと砂を踏みしめ歩いていく。
「なんなのよ!」
本来は元気な彼女のこと(28歳の現在はお淑やかさという名の猫かぶりもできるようになったが)、遠慮なく近付いていくとそこにいたのは自分と同じくらいの女の子だった。
あまりにも楽しそうに。
本当に愉快そうに。
女の子は笑っていた。
怒りに似た感情は消え、真瞭は少し引き気味に彼女を見ていた。
「あははははははははははっ」
だが、そうして笑う姿を見ているうちに、真瞭もなんだか愉快になってきた。
「楽しそうね」
声をかけたのは、思わず、だった。
「何してるの」
そう聞くと、女の子は笑うのをやめて少し迷い、「何も」と答えた。打ち解けるのに、時間はかからなかった。二言三言交わすうちに、距離は縮まった。波長が合ったのか、お互いにお互いを気に入った。
日が暮れるまで色んなことをして遊んでいると、そこに真瞭の母が戻ってきた。お別れの時間だ。
「私、しばらく海外に行くの」
「海外?」
驚く女の子に、簡単に事情を話す。そして「また今度会いましょ」と言ってそこで初めて名を告げた。女の子も、
深倉 理紗子
と名前を教えてくれる。
「じゃあ、りさちんね」
真瞭はそう言って、ばいばい、と理紗子と別れた。
理紗子は真瞭と別れると、東京へ帰る電車に乗った。電車に揺られながら、外国に行くという真瞭の言葉を思い出す。
きっと、もう二度と逢えない。せっかく、友達になったのに。
心が沈み、1人、理紗子は泣いた。
∞
「それから、中学1年の時に再会したのよね」
あの時のようにはしゃいだりはせずに砂の上を歩きながら、真瞭は言う。
「……うん。同じ学校になると思ってなかったから、驚いたわ」
2人の縁は、それ以来ずっと続いている。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
こどものころのおはなし
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月28日
参加申し込みの期限
2015年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!