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10 文通の約束
「えへへーパーパ、新しいご本のはっこうおめでとう!」
夕食の席で、7歳の
御薗井 E セレッソ
は向かいに座った養父――パパに嬉しそうに言った。この頃のセレッソは、2つに分けた髪をそれぞれ三つ編みにしていた。ツインテールな今も、その名残がある。
彼女のパパはパーマがかった頭をした日本人で、7歳の子供の親にしては随分と若く、見た目20代前半位だ。小柄で細く、優しそうな印象を受ける。彼の職業は絵本翻訳家で、この日は、翻訳した絵本が無事に発売されたお祝いだった。
「ありがとう、セレッソ」
パパはワインをゆっくりと飲むと、のんびりとした口調で言った。
「今日はパーパの好きなラザニアね!」
「そうだよ。セレッソも好きだろう?」
「うん、大好きよ!」
セレッソは熱々のラザニアを、ふーふーしながら少しずつ食べる。パパはそれを、にこにこと幸せそうに眺めていた。
「デザートにドルチェも用意しているからね」
「本当?? 今日はふとっぱらなのね!」
「お祝いだからね。いっぱい食べよう」
「うん!」
大きく頷き、セレッソは食べることに集中し始める。パパも、ワインを飲みつつラザニアを味わった。お皿の中身よりグラスの中身の方が減りが早いような気がするが。
「パーパ、お酒の飲みすぎはだめよ」
「あ、そうだね、つい……」
言われて、パパはほとんど空になったグラスを置く。顔がなんとなく赤くなっていた。
そして、お祝いの席だというのに、彼はどこか寂しそうな顔をしていた。それに気付いて、子供のセレッソはきょとんとする。
「どうしたの? パーパ?」
「ああ、実はね、セレッソ……」
パパは寂しげにしたまま、話を切り出した。
「次の旅には、セレッソを連れて行けないんだ」
絵本翻訳家といっても、パパは自宅で仕事をしているわけではない。バックパック系絵本翻訳家で、翻訳する絵本を、各国を回って探しているのだ。むしろ、家にいないことの方が多く、セレッソも彼の旅に同行していろんな国に行っていた。
「るすばんなんて嫌!!」
セレッソは、むすーっと頬を膨らませた。
「前の時は連れて行ってくれたのに」
「今度行くところは、ちょっとあぶないところなんだよ。だから、セレッソには家で待っていてほしいんだ」
「むー……」
頬を膨らませたままだったセレッソは、それを聞いて少し俯いた。自分を心配してくれているパーパにわがままは言えない。パーパの言うことは、よく分かる。でも……
おるすばんは、とっても寂しい。
「……パーパと一緒がいいの……ねえ、パーパおねがい」
パパを見上げて、遠慮がちに、でも祈るような気持ちで頼む。けれど、パパは残念そうに首を振った。
「……どうしてもだめ?」
「セレッソ。セレッソには、万が一でもこわい目には遭ってほしくないんだ。だから、待っててくれないかな?」
「…………」
セレッソは俯いて、しばらく食べかけのラザニアを見つめた。さっきより、湯気の量が少なくなっている。
「わたし、すっごくすっごくさびしいわ……」
「ごめんね。僕もすごく寂しいよ。だから、はい、これ。セレッソにプレゼントだ」
「プレゼント?」
テーブル越しに渡された、リボンのかかった薄い包みをセレッソは受け取る。
「これなぁに?」
リボンをほどいて包みを開けると、中に入っていたのはレターセットだった。
「?」
「それで、パーパにお手紙を書いてくれないかな」
「おてがみ? わたしがパーパに書くの?」
「うん。パーパもセレッソに返事を書くよ」
「ほんとうに?」
セレッソは、両手で持っていたレターセットを見直した。それから、笑顔になって、瞳を輝かせてパパに言った。
「じゃあ、すてきなこと、たのしいことたくさんたくさん書くわ! おばあさんにもっと字を上手に書けるよう教えてもらうの!! 待っててね!」
「ああ、楽しみにしているよ」
――それから、セレッソは近所に住むおばあさんに字を教えてもらって、旅に出たパパにたどたどしいながら手紙を書くようになった。でも……
∞
「……パーパ結構ものぐさだからあまりお返事くれないノ! でもお手紙を書くのとっても楽しいから学校の事とかいっぱい書いてるワ!! 勿論お友達の事もネ!」
大好きなお友達とカフェで懐かしのドルチェを食べながら、セレッソはそう話していた。友達は、それを楽しそうに聞いていた。
「じゃあ、私のことも? パーパさん、私のこと知ってるんだ!」
「そうヨ! ……でも最近書きにくい事、出来てきたノ……聞いてくれる?」
セレッソは、照れているせいか少し上目遣いにお友達を見る。
「えっ! なになにっ? 書きにくい事っ?」
お友達は身を乗り出してくる。何を期待しているのだろうか……とは思わないまま、セレッソは恥ずかしそうに話し始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月28日
参加申し込みの期限
2015年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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