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さまよいアルク 第三章~かそけき生命を慈しむ地下樹木園
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【エンジョイ&リフレッシュ!】
「おおーピッタリバッチリなのだ職人芸なのだ!」
水着に着替えた
後木 真央
は嬉しそうに、くるりんっ! と一回転。
「うんうんっ、それに可愛いかも♪ どうかなー、アルクくん?」
雨寺 凛
がイタズラっぽく声をかけてみますと、素足にすりすりと首を擦りつけた白黒猫は、いつもよりちょっぴりはしゃいだ様子で、なおうとひと鳴き。
「……森の子らがぁぁ、過ごしやすいようにぃぃ、するのがぁぁ……わしらのぉぉ、役目ぇぇ、だからなぁぁ……」
頭上にわさわさという音、それに間延びした声……ツリーアンは巨大で鈍重そうな見た目に反して、大変に手先が器用でありまして。オネガイ! してみたところ、あっという間に仕立ててくれた葉っぱの水着の着心地は、何とも滑らか。ごわごわしたりちくちくしたりなんてこともなく、サイズまでジャストフィット!
話を聞いてみますと、この樹木人たちこそが動物たちの楽園を作り上げ、そしてきめ細やかに彼らの世話を焼いてやることで、この場所は成り立っているのだとか。そのために、動物たちのリクエストをツリーアンたちが聞いてあげることは、珍しくないのだそうです。
ピッタリの水着をあつらえてくれた、そのついででしょうか?
「そ、それとぉぉ、なぁぁ……? そ、そ、その石はぁぁ……隠しておいたほうがぁぁ、ええぞぉぉ……ちゅうか、あんまりぃぃ、近づけんでくれぇぇ……」
先ほどからアルクを、というよりその首輪に取り付けられている茜色の石をひどく怖がっているらしいツリーアンは、葉っぱで作ったポーチのような袋を渡してくれました。それをすっぽりとかぶせて、宝石を覆い隠しておけば良い、ということのようです。
「じゃ、じゃあぁぁ、わしはぁぁ、もういくからなぁぁ……」
「あ! ちょっと待ってください」
用事はすっかり済んだとばかり、慌てたように立ち去ろうとする樹木人の、枝が寄り合わさって形作られている手の先を、
薄野 五月
がむぎゅっ。
「色々と、ありがとうございます。楽しませてもらいますねー」
「お、おぅぅ……」
ぶんぶんぶん、とハンドシェイク! にっこり笑った五月に、凛と真央もそれぞれにお礼を述べれば、ツリーアンはちょっぴり戸惑いがちながらも、眉のような幹のでこぼこをくいと下げて、笑みを浮かべてくれました。
ぱちゃぱちゃと水飛沫が弾けて、さらさらと澄み切った流れが涼しげに。広がるプール、くねくねと走る……ウォータースライダー!
「さっそく来たのねー新入りさん。じゃ、一緒に遊びましょ♪」
三人を出迎えてくれたのは、あの頭に角が生えた、メスの子ギツネ。それに彼女を中心とした、まだ子供らしい小さな動物たちのグループです。いずれも図鑑では見たことも無いような、奇妙な……そして可愛らしい、小動物たち!
「じゃ、どれから行く? やっぱり滑り台?」
「もちろん、一番ハードなヤツなのだッ!」
「ええっ、いきなりー!?」
び! と真央が指差したのは……遥か頭上。強烈な傾斜にクネクネとクネりまくった激しいカーブが目を引く、ハードコース! 凛が口をぱかっと開けて見上げるも、
「異存はありませんとも」
五月は眼鏡をくいと上げまして、それに同意。
「あら、度胸あるわね! それじゃさっそく、行きましょっか」
「楽しむならば、全力でいきませんとねー……おや? でもあそこまで、どうやって登れば良いんですかねー?」
確かにどこにも、頭上へ続く階段やスロープのようなものは見当たりません。
と、子ギツネが仲間たちを伴って軽快に駆け出すと、
「こっちこっち。ツリーアンが、あそこまで運んでくれるから」
人間なら大人が数十人は乗れてしまいそうな葉っぱの上へ、動物たちに続いて三人が乗り込みますと。
「わ!?」
その途端に、ぐん! と、葉っぱが上昇していきます……子ギツネの言うとおり、両手で葉っぱを抱えた樹木人がぐいと持ち上げ、あっという間に滑り台のスタート地点、絡み合った枝葉の上へと運んでくれました。それぞれに個性のある樹木人たちの中で、このツリーアンはどうやらこれが役割らしく、どこか茶目っ気のある顔でぱっちりとウィンクなどして見せては、さあどうぞ! なんて言わんばかり。
スタート地点に着くと、ポンプのような役割をする植物が地下水を高所まで押し上げ、上手くコースへ入るよう誘導することで、滑り台に水の流れを作っていることが分かりました。
真央はふと、足元でぷるぷると震えている、ハリネズミのような小さな動物に気付きます。
「どーしたのだ、怖いのだー?」
「う、うん~。ぼく、高いのニガテだから……このコース、初めてなんだ。うわぁぁ、やっぱり高いなぁ……」
なんて、ぷるぷるぷる。なんてところを見てしまっては、これでなかなか、面倒見の良い真央ちゃんのこと。
「だったら真央ちゃんの膝に乗るのだ、せっかくだから楽しまないともったいないのだ♪」
「い、いいの? わぁ!」
ひょいと小さな身体を持ち上げてみると、ハリネズミの背中を覆っているのはハリではなく、ふわふわの羽毛だったようです。もふっ、とふわふわにひとつ顔を埋めてから、真央は振り返って、
「さー凛ちゃん五月ちゃん、準備はおっけーなのだっ?」
「もっちろん! あ、アルクくんは私と一緒ねっ」
「では、行きましょうかー」
コースの幅は広くて、並んでも悠々と滑ることができそうです。
三人と、それに子ギツネや何匹かの動物たちがずらりと並びまして……一斉にコースの縁を蹴って、いざ。スタート!
「行くよーっ、それー! レッツゴーーーっ♪」
「突撃なのだ~~~っ!!」
「おおー、これは爽快ですねー……!」
どばばばば! と弾ける水飛沫。涼しい風を全身に浴びながら、スゴイスピードで滑り降りていく彼女たち……ぐいんぐいんとカーブに揺れながら、視界を流れるのは樹々の緑に、まるでネオンサインのような発光植物たちのきらめき!
それに、
「おっ先~♪」
慣れた様子で、しゅるーん! と追い抜いていく子ギツネや、動物たちも。
「ふおおおおこれは気持ちイイのだ爽快なのだ~、ネズミちゃんは大丈夫なのだ楽しいのだ~?」
「う、うんっ! わわわ、すごいや~!」
怯えていた羽毛ふわふわネズミも、真央の膝の上できゃっきゃと楽しそう。
勇敢なのかはたまた鈍感なだけなのでしょうか、水を怖がらないらしいアルクは、白黒毛並みをぱたぱたとなびかせて、凛のお腹の上でご機嫌。にゃおう!
「いやっほーーーう! 気っ持ちいいねーアルクくんっ♪」
五月はしゅばーっと水の流れを切り裂いて滑りながら、はっ! 気付きます。すいーっと滑っていく、もこもこの毛並み、あれはもしかして……。
「あ、あれは……!」
「きゃっほー♪」
なんて声を上げつつ勢い良く目の前を行く、もこふわな動物は……アルパカ! なんだかみょいーん、とウサギのような長い耳が頭の上に飛び出してたりしますけれど、確かに五月の大好きな、これはアルパカっぽい生き物!
きらりんっ、と眼鏡のレンズがひとつきらめきまして。
「これはぜひとも追いついて、もふもふしなければなりませんね! ふっふ……おっとっと」
ぐいーんっと強烈なカーブ、弧を描くように滑りながら、弾ける雫を浴びれば何とも涼しくて気持ちが良く、爽やかなのです。
眼下のプールへ、どっぱーん! どざざざざん! いくつも、派手に上がる水冠。
「もーっ、最高ーーー!」
「もっかい、もっかい行くのだ~っていうか全コース残らず制覇なのだー!」
「賛成ですー」
と、仲間の姿に気付いたらしい五月がこちらを見上げると、同じく凛や真央も満面の笑みで、ぶんぶんと手を振っているのが見えました。
「……この前は、あんなに大変だったっていうのに。元気だなあ」
鷹揚に手を振り返したのは、
三夜 茜
。真下にプールを望むツタの橋の上を、数人で通りがかったところです。
「若者はかくあるべきですね。三夜さんも、ご一緒してきてはいかがですか?」
とは、
オーデン・ソル・キャドー
のお言葉。けれど茜は首を振って、
「今はひとまず、休みたいかな。君こそ行って来たらどうだい?」
「それもやぶさかではありませんが、残念ながら、少々用事がありまして」
オーデンが掲げて見せたのは、彼のトレードマークのひとつでもあるところの、ステッキです。すこぶるお気に入りの一品ながら、前回に訪れた世界では少々無茶な扱い方を余儀なくされてしまい、どうやらかなり傷んでしまっているようです。
「こちらの世界には、樹木の専門家もいらっしゃるようですのでね。修理を依頼しようかと……おふたりは、どうされますか?」
と、振り返った先には、
鴻上 彰尋
に
恵御納 夏朝
……彼らにはひとつ、懸念事項があるとのことでして。
「俺たちは、水や食料を確保しておこうと思ってるんだ。今後も、この前の荒野のように、ろくに食べ物の無い場所へ突然放り出されるなんてことも考えられるからな」
「何か、日持ちのするようなものを探してみるよ……動物さんたちが、持って行ってもいい、って言ってくれればだけど」
最初に出会った子ギツネの教えてくれたところには、木のうろを利用した休憩所などもあるそうで、ふたりはまずはそこへ、食料の確保に向かうのだそう。確かに、この先の道行きがどうなるかはてんで分からず、必要なことかもしれません。
茜がうなずいて、
「じゃ、僕らは休憩所だ。また後でね、紳士さん」
「ええ、ではまた後ほど」
優雅な仕草でハットを持ち上げ一礼し、去って行くオーデンを見送ると、残った三人もまた歩き始めます。
ぱしゃぱしゃという水音、真央や五月、凛や動物たちのはしゃぐ声が、明るくあたりへ響くと、三人もつられて、くすりと笑顔を浮かべました。
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墨谷幽
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さまよいアルク 第二章~太陽と月を孕む鏡面湖へ至る荒野
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月25日
参加申し込みの期限
2015年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月01日 11時00分
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