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クリスマスのあしおと
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11月も下旬に入った、とある日の午後。
寝子島高校の二年芸術科に所属する
三宅 葉月
は、校内の廊下を歩いていた。時刻的に生徒たちは昼食を終え、休み時間を過ごそうとまばらに外へ出始めた頃合いで、図書室へ向かう葉月の隣を幾人の生徒が擦れ違っていく。そんな折だ——。
「холодно.Рена,холодно!」
「Пожалуйста.」
聞きなれない音にふと視線を向けると、廊下の向こう側に同じ顔が並んで立っていた。
エリセイ・ジュラヴリョフ
と
レナート・ジュラヴリョフ
の双子の兄弟だ。会話の内容は分からなかったが、レナートが鞄から出したマフラーをエリセイの首にかけてる辺りで察しはつく。外はどんよりした曇り空で何時もより気温が低く、誰が開けたのか高い位置にある窓から吹き込む風で、廊下がすっかり冷え切っていたのだ。
「Хорошо! 流石オカン」
「誰がオカンだ」
レナートが予定を変更してマフラーをエリセイの頭にほっかむりにしていた所で、足を止めずにいた葉月と二人が丁度向き合う形になった。
「こんにちは」
「こんにちは」と返してきたのはレナートだけで、エリセイはほっかむりをしたまま「こんな可愛い子知り合いいたっけ?」と笑っている。双子とは二度程面識はあるが、まともに会話もない、覚えていないのも頷ける間柄だ。
「多分夢で会ったんだ」
こちらに向き直ったレナートの女の子なら7割は殺せそうな笑顔に動じない葉月の唇からは、吐息が溢れていた。
「その通りなのよね……」
双子があの『悪夢』を忘れているのかは分からないが、葉月がこれ以上夢の話題を口に出すことは無かった。代わりに視覚から得た情報で会話の糸口を紡ぐ。
「制服姿も違和感はないわね。ほっかむりはどうかと思うけれど」
「有難う、君も綺麗だよ」
「うん。オーラあるよね。制服なのになんでか強キャラっぽい」
葉月の独特の雰囲気をエリセイが微妙な表現力で評したところで、レナートは「ごめんね」と軽い笑顔だ。謝りながら実際はなんとも思っていない表情だったが、二人に悪意は感じられ無かったので葉月も軽く流してやった。
「芸術科の方に用事かしら」
「ウチ喫茶店みたいなのやってるんだけどね。今日バイトさん集まってクリスマスの相談やる予定で」
「6組の奴も来てくれるってゆーから、放課後ん待ち合わせしてそのまま買い出し行こうと思って」
「そう言えばもうそんな時期ね」
これだけ寒くなってきたのも頷ける。葉月は一年の終わりを意識して、それから家でのクリスマスのことを思い起こしていた。
「クリスマスは……食べることより作ることに夢中だったわね。料理じゃなくて、飾りつけとか。
私の家では飾り付けは、主に私の仕事」
「へー、珍しい?」
「よね?」
双子が互いに確認し合っているのにふっと笑みを見せ、葉月は続けた。
「小学校の頃から、絵を描いたり手芸や細工をするのが好きなのよ。クリスマスの飾り付けは、創造性を自由に発揮出来る機会だから」
「すげー、流石芸術科じゃん」
「そういや器用っぽい感じするね。つかアートやる人なんだから、そうか。俺らそういうセンスないし、創造性とかないない」
「料理の盛り付けも、おばさんが作ったやつそのまんまだしね」
葉月からすれば、一番楽しい作業なのに勿体ないと首を横に振る。
「自分で着る服をデザインして縫製技術まで身に付けた時には、パーティに着るドレスも自分で作ったの。
中学生……13歳の時よ」
「えー、服とか自分で作んの?」
「着てるところ見てみたいね」
双子の口からは終始こんな風に軽薄ギリギリの上手な相槌が返ってくるので、あまり饒舌でない葉月も、珍しく昼休みの会話を楽しんだ。
数分後、用事を済ませなければいけないエリセイとレナートと挨拶で別れた葉月は、窓の外から吹き付けた冷たい風に髪を抑えて、やってくる季節に想いを馳せていた。
(クリスマスか……。
私にとっては、自分の指先で何かを紡ぎ出すことの喜びを再確認するためのものかもしれないわね)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月23日
参加申し込みの期限
2015年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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