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クリスマスのあしおと
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門松……?
純和風の言葉に一瞬の沈黙が落ちて、ロベルトがなんとも言えない顔で可哀想なイリヤの悪戯な二人の兄を見つめ、皆に真実を教えた。
「クリスマスツリーのことだよ」
「Christmas tree!? 英語と同じですか? レーナとリーセは、また僕に嘘教えたの!?」
「先輩……」
英二に呆れた顔を向けられたエリセイは、「間違ってないよ」と弁解を口にする。
「ёлкаはクリスマスから正月まで飾るんだもん。正月飾りの木だから門松でしょ?」
「期間が違うんですか?」
時子の疑問に、レナートが口を開く。
「ロシアは正教徒が多いから。ロシア正教会はユリウス暦で、暦法がグレゴリオ暦になるから1月7日がイイスス・ハリストス様の降誕記念日。
12月のはカトリックのクリスマス。1月1日はプレゼント貰う日」
飲み込めたのか分からない周囲の反応を受け取って、エリセイが
「なんやかんやあって大体3回お祝いがある」と雑に噛み砕いた。
そんな話しを特に聞き入っていたのは、師呉だった。高校入学前は家庭内の事情で、祖母と一緒に暮らしていた事が由来している。
「うちはさ、ばあちゃんが仏教徒ってかんじだったから、クリスマスってクリスマスやったことないんだよ。
そんなのクリスチャンがすることだって言われてさ」
一理ある意見だが、エリセイとレナートが言うロシアの話のように実際の降誕祭などとは別に、或いは日本のようにそれにかこつけて12月25日にパーティーをする国は徐々に増えている。彼のような人は珍しい部類だ。
「今年は参加するんですか?」
イリヤに問われて、師呉は口角を上げた。
「クリスマスにどんな楽しみがあるのか、楽しみなんだ」
「僕も特別なイベントって程でもないけど、あの浮かれた雰囲気自体はとても好きだな」
英二がそう反応を示していると、ロベルトが双子へ顔を向けた。
「二人はこっちでのクリスマスはどうしてたんだい? こっちに合わせてた?」
「康子おばさんがこっちのしか知らないからね。俺らもガキだから熱心に信仰してるものなかったし、なんでもいいやーって感じで」
「でかいケーキ作ってくれんだよね毎年。あの人忙しいのにさ」
二人が零した珍しく柔らかい微笑みに、皆がつられていた時だ。直治が「あ」と声を漏らして話題は彼にとって重要な方向へ転換した。
「みんなは、サンタさんになんてお願いするの?」
伝説を事実として前提する直治の真剣な顔つきに、皆一瞬目配せしあっていた。
「俺はサンタさんに何かもらえるなら、それだけで十分かなとは思っているんだけど……」
「僕は毎年家族の健康と幸せをお祈りするんだ」
イリヤがにっこりしながら答えると、エリセイとレーナートも「俺も」と手を挙げる。三兄弟の模範的回答に、物理的なものをイメージしていた直治が納得しきれず小首を傾げていると、時子がやはり微笑んで彼に答えた。
「私は早く寝てたのでサンタさんに会ったことが無いですね。一度はお会いしてみたかったです」
「みた『かった』って事は……センパイのところには、もうサンタさん来ないんだ」
二歳年上の人の元へサンタクロースが来なくなっているのでは、と気づいて少しショックを隠せない直治の眉間の皺に、時子は曖昧な笑みを見せてどう返したものか迷っているようだ。
しかし沈黙が来る前に、ロベルトが割って入ってくれた。
「知ってるかな? イーリャ、なんとこっちのマロース爺さんは単身赴任なんだ」
「たんしん、ふにん?」
「一人でプレゼント配りの任務に来てるんだ」
エリセイは表情も変えずにロベルトが慌てて適当に上げた話しにのっかった。
「“Снегурочка”が居ないの?」
「日本はあったかいから、彼女溶けちゃうんだよ。ね、ロビ」
レナートに戻されて、ロベルトは「雪の女の子だからね」とコクコク頷いた。聞きなれない単語の連発に、皆の興味は一気に逸れている。
「まろーすじい? ってサンタクロースのロシア語ですか?」
英二に見上げられたエリセイは、レナートとロベルトと顔を見合わせて首を傾げた。伝説というのは往々にして曖昧なものだし、何となくしか知らないものだからだ。
「Дед-Мороз(ジェド・マロース)て、サンタクロース……のような? 青っぽいし、別人?」
「杖持ってるよあれ」
「杖って何? そこからプレゼント出すの?」と、師呉が聞く。
「いや、プレゼントの袋は別に持ってて、底がなくて——」
「じゃあその杖は何に使うんですか?」
「嘘つきの悪い子が凍死する」
双子が声を揃えた物騒な伝説に一同が「は!?」と声を揃えて反応している。
「そう言えばイリヤさん、手作りのエプロンや三角巾をして初めての調理実習はどうでしたか?」
時子に質問されて、イリヤがこの間初体験したばかりの日本の学校の授業について話し始めた。
道中の会話は尽きない——。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月23日
参加申し込みの期限
2015年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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