ハロウィンのお祭り騒ぎが終わると、次はいよいよ一年を締めくくるイベント——クリスマスがやってくる。
11月の終わりが近づいてきたある日、
ミルクホールの事務所のボードには、こんなインフォメーションが貼り出されていた。
『クリスマスメニュー案 選考会のお知らせ』
平日の夕方の放課後にあたる時間に、定休日のミルクホール内で12月に販売するクリスマスメニューを決めようと言う内容だ。
「アルバイトの皆にも、参加して貰えたらなーと思ったのよ。あ、友達が居たら誘ってもいいわよ。
——限定メニューってのもねー、毎度毎度のことだからマンネリ化しちゃうのよね。かと言ってうちの子たちに聞くと肉とか肉とか肉しか出さないもんだから!」
店長の
寺島 康子はそう言って笑い、
「あ、先に材料買う場合は領収書切っておいて。経費で落とすから。あんまり高いものはダメよー」と付け足した。
そこへ
エリセイ・ジュラヴリョフが顔を出す。
「当日の放課後に、俺たちと買い物行って、まとめて買っちゃってもいいよ」
「スーパーにあるものだけだけどね」
双子の
レナート・ジュラヴリョフが続く隣では、末弟の
イリヤ・ジュラヴリョフが「楽しみだね」と微笑む。
すると、康子が緩んだイリヤの頬をつついた。
「あなたが楽しみなのは試食の方じゃないの?」
伯母に人差し指でプニプニされながら、イリヤは真面目な顔で頷き、それからもうダメだ! と噴き出してしまう。
「実はそうなんだ。皆が何を作るのか楽しみで仕方ないよ!」
皆さんこんにちは、東安曇です。
今回のシナリオの目的は、『ミルクホールのクリスマス時期の特別メニューを作ろう』というものです。
シナリオの舞台は定休日のミルクホールになっており、今回も新規のアルバイトは募集しませんが、アルバイトをしていないPCも「話を聞いて手伝いにきた」などの理由で参加が可能です。
こちらのシナリオでは主に以下の行動から、1つのアクションをかけることができます。複数に渡るアクションはどこかがカットされてしまう可能性が高いのでご注意下さい。
・エリセイ、レナート、イリヤと学校でクリスマスやクリスマス(の食事)について話をする
・エリセイ、レナート、イリヤとスーパーに買い出しに出かける
・特別メニューを提案して作る
PCの皆さんが作ったメニューは、該当シーンに参加しているPCたちが試食を行います。なお、採用されるかどうかはマスターの判定です。
【NPC】
以下のキャラクターと関わるアクションが可能です。(関わらなくても問題は有りません)
『寺島 康子』
ミルクホールの店長で三兄弟の伯母。試作料理についてアドバイスなどはしますが、買い出しには出ません。
『エリセイ』
寝子島高校2年3組所属。三兄弟の長男。買い出しの他、試作料理の手伝いも可能です。
『レナート』
寝子島高校2年2組所属。三兄弟の次男。買い出しの他、試作料理の手伝いも可能です。
*双子は違うクラスに所属していますが、二人にアクションをかけた場合、出てくる事もあるかもしれません。
『イリヤ』
寝子島中学3年1組所属。三兄弟の三男。買い出しの他、試作料理の手伝いも可能ですが、料理の腕は並以下です。
この他、『大道寺 紅緒』と『伊橋 陽毬』もミルクホールに現れるかもしれません。