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【お三夜】子ナマズおもてなし作戦じゃけえ!
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【恐怖のおいてけ堀】
「……これがそうなの?」
目の前にどっしり、鎮座しておりますのはまさしく、注連縄をぐるりと巻かれたでっかい岩。要石です。
「ああ、そうだ。以前に九夜山が浮上した事件のことは……知っているんだったな」
「ええ。私は例の大鯰には、直接会っていないけど」
いつもの無口、無表情と比べて、どこか興味深げな顔で見上げた
大天使 天吏
。ちなみに彼女が今、肩に羽織っている制服の上着は、紳士な
八神 修
がスッとさりげなくかけて差し上げたものです……あんまりにもこう、目に毒な恰好でしたもので。
そんな修が、諸々見越した上で持参していたものは、簡素な握り飯。それに、楚々とした白いとっくりに入った、お神酒です。
「あの時、彼は言っていた。『そのうちまた起きてきてもいいか』、と……今がその時だ」
大石の前に平らな小石を置いて台座にし、修は握り飯と、おちょこへとくとくとお神酒を注いでから、念じます。
「俺の声が聞こえたら……目覚めてくれ。ピエール!」
途端に。ずずずずず……足元に、小さな揺れ。
にわかに見開かれた天吏の瞳が、期待の色を宿します。
ずずずずず……ごごごごご!
そんなことを知ってか知らずか、子ナマズくん。今、彼は、猛烈な逆風にさらされておりました……まぁ先ほどまでのアレやコレやを考えますと、自業自得ではありましたけれど。
「茶ァがヌルいッ!!」
「ッひィ……!?」
上座にふんぞり返った
骨削 瓢
、いえ今は主賓の瓢様とお呼びすべきでしょうか。彼の一喝に、役割交換を経てしぶしぶ給仕などしております子ナマズは、慌ててお茶を淹れ直したりなんだり。
「な、なんでワシがこがぁな目に……ワシ、エラーイナマズ一族じゃのに、こんならちょーしに乗りよって……」
「はいィ? 何か言った?」
「いっいいえー!!」
もひとつ、びっくん! と彼を跳ねさせたのは、じろりと睨みつけた
深倉 理紗子
さん。りさちんブチギレモードの恐ろしさは先ほど存分に味わったばかりであり、そのストッパー役たる
深林 真瞭
さんことまーちゃんにも、もはや頭が上がりません。
「いい? おもてなしっていうのは、相手を思いやることが大事なの。誰かを脅して無理やり要求して、それで気持ち良くおもてなしできると思う? あなたも薄々感じてたんじゃないの、私たちの『やらされてる感』。そんなんじゃあなただって、白けちゃうんじゃない?」
「は、はァ……ほーゆうもんじゃろか……」
なんて真瞭のお言葉はすこぶるごもっともでありまして、立場が逆転した今、彼は気の抜けた返事を返すよりありません。
しゅん、と縮こまったような子ナマズくんに、瓢様はけれど容赦なく、かっかっかと笑います。
「いやいや、楽しいねぇ。好き放題飲んで食って、カワイイ子侍らせて、こりゃあ愉快な役だよぃ。ほれナマズ、茶ァお代わり! 早く!」
「……のー、あんなあ本当にワシのこと、真似る気あるんなら? ただ好き放題しよるだけと違うんか!?」
見れば主賓は、子ナマズのために用意されたはずのお菓子をバリバリと食べ放題、がぶがぶとお茶にジュースは飲み放題……おまけに、
「ああっ、綾花ちゃんに丸美ちゃん、優子ちゃん……まみさんまで! さっきまでワシのこと、あがーにちやほやしてくれよったじゃーないかぁ!」
「ごめんなさい、大丈夫ですか……? 本当に辛い時は、言ってくださいね……?」
「ごめんねーナマズちゃん、でも頑張って! 後でいっぱい慰めてあげるからねっ」
と、優しい
綾辻 綾花
や
岡野 丸美
は心配そうながら、座っているのは主賓の隣。いささか荒っぽくも、これが子ナマズの意識改革に繋がるのならと、今は不本意ながらも涙を呑んで見守っております。
「が、頑張って、ナマズちゃん……! で、でもできれば、噴火は堪えてね……?」
もはや癇癪持ちの子どもを見守るような眼差しの
中村 優子
に、
「大丈夫、魚体に傷が付くようなら止めるから」
いまひとつアヤシイ『まみ』さんは、もはや貼り付けていた接待スマイルも放り出して、静かにじーっと子ナマズを見つめています。まるで、狙った獲物を横取りされることを危惧する釣り師か何かのように、ぎらついた瞳で……。
心理即興劇の発案者たる
森 蓮
などは、彼の受けております扱いについて、
「瓢さんの振る舞いが腑に落ちないのでしたら、それもまたご自身を客観的に見る材料ともなりますね。良い傾向と言えるのではないでしょうか」
と冷静なコメント。もちろん、大マジメです。
「ナマズゥ! 菓子が足りんぞ、はよ持ってこんかァ! そのあとはそうさね、芸でも見せてもらおうかい? あんだけ偉そうに人に要求してたんだ、本人はよっぽど高度な芸をお持ちなんだろうねぇ? あァ~ん!?」
「はっはィィィ、って芸ィ!? ワシがァ!?」
なんて、瓢様にとっては単純かつ純粋なる彼のタノシミであるところの理不尽要求は、しばし子ナマズを振り回しました。
「……あーっ、もーっ! ヤメじゃあ、ヤメヤメ!」
ふてくされたように、やや投げやりに子ナマズがそう言ったのは、30分ほども右往左往しまくった頃でしょうか。
「こんな遊び、つまらん! もーヤメじゃっ」
「ほほう?」
ぎらり、鋭い視線を向けた
桜崎 巴
姐さん。
「ということは、あたしらの誠意は伝わったということかい?」
「はいはい、伝わりましたー。ワシがわるーございました、これでえーじゃろ? ふんっ、なーんでワシがこがーな目に……ワシ偉いナマズ一家の子どもなんど、ぶつぶつ、ぶちぶちぶち……」
まぁ、ええ……あ、コイツ全然懲りてないな。というのは、その場の誰しも思ったわけでありまして。
ぎぎぎぎぎ。グツグツ大鍋をかき混ぜていた
後木 真央
ちゃん、ゆっくりゆっくり振り返って、言いました。
「……じゃあ、真央ちゃんたちのおもてなしにはご満足いただけたとゆーわけなのだ?」
「はいはいほーゆうことにしといたらー、よいよ、これ以上ゆーたら何されよるか分かったもんじゃないけえ……ッひィ!?」
しゃりーん、しゅらーん。何の音かと思いましたら、猫鳴館常備の大振りな鉈と、ここまでに出番の無かった出刃包丁。お魚用のそれを、真央がしゃりーんしゅらーんと擦りつけております……やっぱりもう、この上なくイイ笑顔で!
「おもてなしにはもてなし返しが基本なのだ。身でもしっぽでも、肝でもいいから置いてけなのだ♪」
「えっ……」
「冬はナマズ鍋の季節なのだその身置いてけなのだ♪」
真央ちゃんが先ほどからかき混ぜておりました、グツグツグツと煮立つ大鍋。野菜各種は既に投入済み……あとはメインの具材をぶち込むのみ!
「ああ、それは良いね。温まりそうだ」
メイドさんがしゅぱんっと脱ぎ去ったのは、そのアイデンティティたるメイド服。
「さ……サキリン? わ、わりゃー、おと、おと、おとこ……」
「そうさ。今までお前が鼻の下伸ばしてた相手は、男だよ!」
ぽむぽむっと地に転がったふたつの柔らかクッションは胸の詰め物、颯爽と正体表し両手に構えるは、ぎらつく刃。
サキリ・デイジーカッター
!
「ああ、男にベタベタされて喜んでたなんて。名家だとかいう君の家の誰かにバレたら……恥ずかしいよね?」
「だからしっぽ置いてくのだ、寝子島置いてけ堀の始まりなのだ♪」
「っひィ、ひィィィーーー!!」
泡を食って逃げ出した子ナマズ……今さらながらお魚なので足は無いもので、地面をくねくねと這って脇目もふらず、しゅばばばば! 意外と逃げ足は速かったりしますけれど。
さすがにこれはちょっと……と綾花や丸美、それにまみさん等の抗議には、巴姐さんがひらひらと手を振りまして、
「なーに大丈夫、真央もサキリも本気じゃあないさ。それに、ちょいとくらいは怖いメでも見ないと、あのワガママ放題は直りゃしないだろ……」
「北の大地ではクマを大事に大事に育ててから天に返すのだ、寝子島では大事に大事におもてなししたナマズをいただいて天に返すのは基本中の基本なのだ~♪」
「いいね、気に入ったよその風習。さーて、お前はどのブレードで切り裂いてやろうかなァ……!?」
「ひっひィーーーお助けェーーーッ!!」
逃げる子ナマズ、手に手に刃物を携え追うふたり。響き渡る悲鳴。
「……本気じゃあない、と思うよ。多分。きっと、恐らくは。ね」
「どっちでも良いさあ、さーてたんともてなしてやったからには、どんな報酬をいただこうかねぇ?」
仮初の主賓、にんまり口元を歪めた瓢様。その隣では蓮が、良い仕事をしたとばかりに、にっこりと誠実そうな微笑みを浮かべておりました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月13日
参加申し込みの期限
2015年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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