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☆27日
早朝の魚市場。いつもより早く、4時起きした
御剣 刀
の姿があった。
「美味しい魚を教えて欲しいんだ。友人の誕生日に振舞おうと思って」
漁港のおじさんは、刀の問いに親切に答えてくれた。
「今日は秋刀魚と甘鯛のいいのがあるよ」
「ありがとう。それじゃそれと、海苔をもらおう」
秋刀魚は塩焼きと刺身に、甘鯛は適当な大きさに切って鱗ごと素揚げに。
海苔は味噌汁とかき揚げにしよう、と考える。
(後は飲み物とバースデーケーキだな。三人分だ)
11月27日は
橘 千歳
の誕生日、という事は双子の姉の
橘 舞
の誕生日でもあるのだ。
昼近く、印象は違うがよく見ると似ている二人の少女が刀の家へ向かった。
「今日はお招きありがとうございます。御剣さんから誕生日をお祝いしてもらえるとは思っておりませんでした」
柔和な印象のロングの少女が姉の舞。
人当たりもよく世話好きで情に厚い。おまけにどんな状況でもいい方に考えられるポジティブシンキングを持つ完全無欠のお嬢様だ。
「ああ、よく来てくれたな。上がってくれ」
「今日は御剣さんが手料理を用意してくださるとか。とても楽しみですね」
「ああ、口に合うと嬉しいけど」
会話は姉に任せて、眼光鋭いポニーテールの少女、妹の千歳は刀の様子を気にしていた。
(刀君と姉さん………なんかずいぶん親しそう………)
千歳は完璧すぎる姉と比較される不遇な幼少期を過ごした為、姉に対してコンプレックスを持っている。
(あ、でも姉さんは誰に対しても友好的だし、刀君も……特に女子にはだいたいあんな感じだよね?
それに、私の誕生日は姉さんの誕生日でもあるのだから、二人一緒に招かれるのは不思議じゃない)
そう考えて自分を納得させようとした。
「二人とも、誕生日おめでとう」
「ありがとうございます。御剣さんも料理が上手だとは知りませんでしたよ。いただきます」
テーブルに並べられた料理に感心しながら舞が食べ始める。
(刀君の料理は前にも食べたことはあるけど、今回はどうかなぁ)
千歳もそう思いながら食べ始めた。
「料理はどうだ?」
尋ねる刀に舞が上品な笑みで答える。
「秋刀魚と、これは甘鯛ですね。塩焼きは辛すぎず素材の良さもいきてますし……」
(塩焼きは塩加減がいいわね……って言おうと思ったんだけど)
姉に先を越され、相槌を打つこともできずに千歳は沈黙してしまう。
「甘鯛の素揚げは……鱗のパリパリとした食感と柔らかい身のコントラストが絶妙ですよ。私は素揚げは作ったことはないですけど、こういうのも面白いですね。お味噌汁も……いい出汁が出てます」
なおも舞は料理を褒める。
(同じこと言えないし……姉さんみたいに私も上手く表現できれば……だめだわ、姉さんと刀君の二人の会話ばかり気になって……)
「気に入ってもらえて良かった」
刀と談笑していた舞が、千歳の顔を見る。
「千歳? あなた、さっきからあまり喋らないけど、どこか具合が悪いの?」
「いえ……そんなことないわ」
「違う? それならばいいけど……」
心配されるような顔をしていたのだろうか。これじゃいけない、と思うけれど、はしゃいでみせることができるほど器用な千歳ではない。
「そうそう、御剣さん、以前お約束していた
イタリアンの件
……もう少し待っていてくださいね」
舞の一言に千歳はさらに疑心を募らせる。
(約束? イタリアンって何?)
「イタリアン? ああ、舞の都合に合わせるよ」
(どういうことなんだろう? 刀君と姉さんって二人で食事に行くぐらいの仲ってこと?)
せっかくの美味しい料理だというのに上の空で、もはや二人の会話も思い悩む千歳の耳には入らなかった。
「楽しい時間はすぐに過ぎてしまいますね」
(後半ほとんど覚えてなくて、気づいたら終わってた……)
食事を済ませ駅に向かう橘姉妹の表情は対照的だった。
刀も千歳と共に舞を寝子島駅まで見送る。
「御剣さん、今日はとっても素敵な誕生日プレゼントをありがとうございました。それでは御機嫌よう」
笑顔で手を振る舞に、千歳はなんとか手を上げて見送った。
改札に背を向けると、刀が囁いた。
「話がある」
今更何を言われても驚かないかな……と千歳は思った。
(そうよね、姉さんの方が私より……)
「千歳、誕生日おめでとう」
刀が手に持ったカバンから包みを取り出し、千歳に手渡した。
「って、え? これって……」
「君の生誕に感謝を、会えてよかった。これからもよろしくな」
隣にいるのが当たり前になっていた。だけど、いやだからこそ、ちゃんと感謝を伝えたい。
「プレゼント? 私だけに……」
思ってもみなかったことに、千歳は目を見開いた。
開けてみると、猫のプリントが入った可愛いエプロンとリボンだった。
(千歳は猫が好きだからな。舞は『猫が好きでない女の子はいないと思いますよ?』と言ってたが)
「毎朝お弁当作って来てくれるから料理してるよなって思って、エプロンを。リボンはいつも身に着けてもらいたいからさ。千歳とはよく一緒にいるだろう? 弁当作ってもらったり、勉強教えてもらったりって世話になってる。だから……特別なんだよ」
ちゃんと、刀は自分のことを考えていてくれていたのだ。それなのに。
(最低だわ、私。勝手に二人のこと勘ぐって……なんて嫌な子なんだろう)
恥ずかしさと情けなさと嬉しさが入り混じって泣けてくる。
「千歳……? どうしたんだ」
「ごめんなさい……それと、ありがとうね、刀君、大事にするね」
涙をぬぐい、千歳は輝くばかりの笑みを見せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月11日
参加申し込みの期限
2015年10月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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