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紫陽花屋敷の噂
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*刀で語る
エヴァ、葵、圭花の3人と入れ違うように紫陽花屋敷にたどり着いたのは
御剣 刀
と
橘 千歳
の2人だった。
裏庭探索の準備中だった武道とラッセルが2人を迎える。
「庭を回るなら一緒に行動させてくれ」
武道の一言で4人は紫陽花の咲く庭を回り裏庭へと到達した。
冷たい色合いの紫陽花の咲きに、驚くほど鮮やかな赤い紫陽花が姿を現す。
「これは……みごとだな」
刀は思わず感嘆の声をあげた。
丁寧に調節された土壌が生み出す人工的な赤。
主人の執着心が見て取れた。
「本当、綺麗な赤色ね……」
木刀に手をかけながら千歳が同意する。
いつ敵が現れてもいいように、との配慮だった。
「……死体の影響で、花の色が変わる、なんてことは推理小説ではよくあることだ。案外この下にも死体が埋まっているかもしれない」
「し、死体とか言うなよ!」
ラッセルが表情をこわばらせる。
「怖いのが苦手なのについてきたのか。怖くなったらいつでも抱き着いていいからな!」
「志波兄! こんな時まで茶化すなよ!」
「はっはっは!」
陽気に笑う武道を見ながら、千歳の脳裏に「この人はシリアスには向かないんじゃないか」という考えがよぎる。
はっとすると、その失礼な考えを頭から追い出した。
「……俺は、この紫陽花を掘り返してみたいと思う。何かが埋まっていると思うんだ」
「そうか。なら、俺は周辺の警備にあたろうかな。噂の人影の正体を知りたいし」
「ありがたい」
武道と刀の間で互いの利害に一致した関係を築くと、持って来たシャベルを取り出した。
「ラッセルくん、俺たちは少し離れておこうか」
「え、ああ、おう」
――ざく、と土が掘り返される。
石灰の交じった土と泥がかき回される。
赤い赤い紫陽花の根元で、侵入者が思い出を汚す――
刀の土を掘る手が止まる。否、止めざるを得なくなる。
どこからか飛んできた水が、まるで接着剤のようにシャベルを地面に縫い付けてしまったのだ。
「これは、ろっこんか!」
人影がもれいびだと判断した刀は周囲を振り返る。
千歳を守るように背に隠すが、それらしい気配は感じられない。
代わりに頭上から冷ややかな声がかかった。
「それが誰かの大切なものだとは思わないの? あまり野蛮なことするもんじゃないわ」
声のする方を振り向くと、2階の窓から圭花とエレノアが2人を見下ろしていた。
圭花の後ろにはエヴァと葵も見える。
エレノアのろっこん「ネヴァー・パーツ・ラヴァーズ」で刀のシャベルを狙ったらしい。
「理想だけでは真実にたどり着けないと思うぞ」
「あら、あなたの言う真実は本当に真実なの? ひとりよがりの憶測は真実とは言わないわ」
皮肉交じりの圭花の言葉に、千歳がむっとした顔で言い返す。
「行動に変えてみないと真実かどうかなんてわからないじゃない!」
「何も考えずに起こした行動で真実が見つかるとでも?」
「何も考えずって……!」
「考えていないでしょう。じゃあ尋ねるわ。あなたたちはなぜ土を掘るの? そのあとの紫陽花はどうするの?
せっかく綺麗に花を咲かせているのに、あなたたちの気まぐれで枯らしてしまうの?
本当にそこを掘る必要があるの? 考えて考えて、本当にその必要があるという結論を出したの?」
「そ、それは……」
まくしたてる圭花に言葉を失う千歳。
刀は、見える敵から千歳をかばうように移動すると、その鋭い視線を圭花に向ける。
「必要があると判断した。しかし俺が行動を起こした後、紫陽花がどうなるかまでは考えていなかった。
そのあたりは浅はかだったと思う。だが、そこまで言う必要はないだろう?」
刀の言葉に圭花は呆れたように首を振る。
「私は私の考えを伝えただけよ。邪魔したいと思ったから邪魔しただけ。
あなたたちが私の言葉を聞いても考え方を変えないなら、私の言葉なんて無視したらいいだけよ」
冷たい視線を2人に投げながら、圭花はふんっと鼻をならした。
きぃん、と耳鳴りのようなノイズが走る。
睨み合っていた刀と圭花ははっとしたように周囲を確認する。
「おいでなすった!」
武道がそう叫びながら対峙するのは、剪定はさみを持った人影。
武道が挑発するような動きを見せるが、人影はただ一直線に刀に向かって進行していた。
「刀くん! そこから離れろ!」
「橘、こっちだ!」
赤い紫陽花の元を離れ、少し離れた場所に千歳をかくまう。
木刀を手に前へ出ようとした千歳をそっと手で制し、刀は小さく首を振った。
「女を守るのが男の見せ場の一つなんだ、だからここは大人しく守られてくれ」
千歳が応える前に武道の隣に行き木刀を構える。
雨で滑るのか、手拭いを挟んでいた。
「ひゅうっ かっこいい事言うねぇ!」
「からかってないで前見てくださいよ!」
人影の前に立ちはだかり、身構える2人。
剪定はさみは迷わず刀の方ばかりを狙う構えをとっていた。
「御剣くん……!」
一瞬人影の方向へ行きかけた千歳の目の前に黄色いカナリアが飛んできて邪魔をする。
首にかかった金色の鍵がきらりと光りを反射して、ラッセルが空中から現れる。
ろっこん「黄色いピヨコ」を解いて千歳を守るように背を向けた。
「桜井くん!?」
「悪いな、橘。せっかくかっこいいこと言ってんだ。今は御剣を信じてやれ」
人影が千歳を狙わないように、と千歳の傍に待機するラッセル。
千歳はそんな背中を見ながら、「御剣くんも桜井くんも、かっこいいな……」と感じていた。
人影は武道のことなど眼中にないかのように、刀ばかりに攻撃を与えようと動いていた。
刀の持つ木刀の先は、すでにはさみの刃によって少し削り取られている。
「おいおい、俺のことは無視ですかっ!」
人影の気をこちらに向けようと間に割って入ったりもするが、のらりくらりと躱されてしまう。
「うーん……脱ぐか」
ひとしきり人影の邪魔をしてみたものの、あまりの手ごたえのなさに武道は少し別のアプローチをしようと、
すでに濡れきっていた服を脱ぎはじめた。
「なにやってんだ志波兄!」
後ろからラッセルのつっこみが入るが、気にしない。
「濡れた服っていうのはねー」
にやり、と笑みを浮かべる武道。
大きく開いたはさみの刃に、一瞬で脱いだ服を絡ませると一気に引き倒した。
「こんな使い方もあるんだよ?」
はさみにつられて人影も地面に倒れこむ。
その隙を逃さないよう、刀ははさみを持つ腕の部分を踏みつけ動かないようにしようとした。
が、その考えは虚しく、踏みつけた途端にふっと影が散開し、剪定はさみのみをその場に残して跡形もなく消え去ってしまった。
「……志波兄、脱ぎたかっただけじゃねぇのな」
「脱ぎたかったっていうのもあるけどな」
「あんのかよ!」
一通りつっこみを入れた後、ひとまず屋内に戻ろうという事で裏庭にいた4人はエレノアのいる客間に移動することにした。
シャベルはエレノアのろっこんが解除されるまでその場に放置されることとなった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月05日
参加申し込みの期限
2013年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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