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紫陽花屋敷の噂
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*
「さて、じゃあみんなで帰ろうか」
刀の声掛けで皆が屋敷に背を向ける。
記念に写真を撮るものや紫陽花の花を拝借する人もいた。
「アリーセ、歌ってほしいのだ!」
小麗がぱたぱたとアリーセに寄りおねだりする。
そんな小麗に微笑んでアリーセは鎮魂の意を込めながら、しかし少し楽しそうに歌を口ずさんだ。
――花を濡らし 葉を滑り 頬伝うのは 哀しみ?
赤と青の 狭間揺れ 移ろうのは 戸惑い?
零れ落ちて 刹那咲く 雫の花 映し出す
振り返って 手を繋ぐ 温かな 優しさを
忘れない 雨の屋敷 赤く咲く 紫陽花を――
「ゆ、幽霊なんていなかった。そう、俺はなにも見てねぇからな……」
先ほどの光景を頭から追い出そうと、黒子は首を振りながら呟いていた。
そんな黒子にいい笑顔で近づく人物がいる。
はやぶさを手にしたひびきだった。
ひびきは黒子の耳元でそっと囁く。
「黒子先輩! ……先輩の投げたカラーボール、あれを綺麗にするまで先輩の枕元に立つって紫さんが言ってましたよ?」
「っ!?」
見る間に血の気が引いて行く黒子と、爽やかな笑顔のひびき。
黒子は当分、紫陽花屋敷に通うことになりそうだ。
「命に価値はない価値が付くなら死んでからになる……歴史の偉人は価値を得られる者もいれば、死んで価値を残す奴も……
姉に価値があったとすれば後者だな。行動をしたから価値がある。まぁ、生きてる奴は皆無価値……殺したとしても罪悪感などないが……」
ハッピーエンドの空気の中で龍八が呟いた一言が斗南の耳に入る。
反応こそしなかったものの、龍八が自分のフツウを脅かす存在になるかもしれないと斗南は感じ取っていた。
「格好よく登場した割に、残念な結果でしたねぇ」
「い、言わないでくれ加瀬……」
「ぬーん……恥ずかしいんだよー……」
推理ミスをしたことを未だに恥ずかしがっているのか、伸幸と天野は顔を赤らめたままふらふらと歩いていた。
礼二やいいなにからかわれては少し早足で逃げる。
「あ、そのあたりはあぶないのだ」
「「えっ」」
どさっという音共に伸幸と天野が姿を消す。紫とその父親が消えた瞬間を連想し、伸幸と天野も召されたのかと驚いていると、真央が走り寄ってきた。
「そのあたりはがおーが掘り起こしているから地面が緩いのだ。さながら落とし穴なのだ」
礼二の足元にどろどろになった2人の腕が出てくる。
「穴があったら入りたいとは思ってたけど」
「どろどろなんだよぉ。ぬーん……」
どろだらけになりながら落とし穴から出ようともがく2人を見ながら周りに笑いが起こる。
緊張が解け、紫陽花屋敷に笑顔が戻ったのだ。
礼二は一度お屋敷の方を振り向いて、小さく手を振った。
不思議な現象とはいえ、自分を導いてくれた縁に感謝しようと、そう感じたのだった。
「あ、危ないのだ」
「はっ?」
どちゃり。
いいムードでしめようとした礼二だったが、足元にできた落とし穴に気付かなかったようだ。
ふかふかの泥にしりもちをついて、最初は驚きで目を見開いていたがやがておかしそうに吹きだした。
紫陽花屋敷に、彼らの笑い声が響いていた。
*
「うわー本当に紫陽花ばっかりだー!」
紫陽花屋敷での一件があった後、
椿 美咲紀
は1人で紫陽花屋敷を訪ねていた。
ガーデニング好きの彼女にとって、紫陽花が1年中咲いているというのが気になって仕方がなかったのだ。
「晴れてるのにこんなにみずみずしい紫陽花ちゃんに会えるなんて幸せだなー!」
持参したカメラで紫陽花の写真を収める美咲紀。
やがて裏庭に回ると、一際存在感を放つ赤い紫陽花に目を向けた。
「うわぁ……どうやってこんな綺麗な赤色を作り出したんだろう……」
写真を収めながら様々な角度から観察する。
紫陽花の花びらを撫でながら、美咲紀は紫陽花に話しかけた。
「とっても装いが綺麗ね、紫陽花ちゃん。どうやってこの色纏ったの?」
「知りたい?」
紫陽花が返事をした! と驚く美咲紀の肩をひびきがちいさくつつく。
「もしよかったら、このお屋敷であったこと、お話してあげようか? そうしてこの紫陽花がこんなに赤いのかも」
「いいですか? 私お花がすごく好きなんです! ぜひお願いします!」
春の晴れた昼下がり。
雨に濡れるだけが紫陽花じゃない。
今は涙ではなく、笑顔に囲まれる紫陽花屋敷。
ああ、麗しの紫陽花屋敷へようこそ。
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あとがき
担当マスター:
時織椎
ファンレターはマスターページから!
おつかれさまでございました。時織でございます。
この度はシナリオへのご参加、ありがとうございました。
この紫陽花屋敷のお話の結末が、ハッピーエンドになるとは思っていませんでした。
もっとどろどろしたホラーになるはずだったのになあ、と書きあがってからの感想です。
特に「紫陽花を掘ろうとしている人を止める」アクションのおかげでハッピーエンドにたどり着けたかな、と思っています。
桃川さん、ありがとうございました。
それ以外にも、採用しきれなかったアクション、小ネタ的に使いたかった持ち物や台詞など、すべて詰め込み切れず何度か床を転げまわりました。
次こそは、必ず。
それでは、次は球技大会にてお会いいたしましょう。
時織椎
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月05日
参加申し込みの期限
2013年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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