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紫陽花屋敷の噂
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*桃色悪魔
草薙 龍八
は探索の手を止めて廊下を見やる。
「……誰か来たな」
「なになに龍ちゃん、美人なおねぇさんいた?」
何人かがエレノアのいる客間に移動した音に反応したようだ。
横嶋 下心
は外の気配よりも目の前のクローゼットの中身に夢中のようだが。
「部屋を移動するぞ、下心」
「あいさー! 次はおねぇさんのお部屋だといいねぇ!」
エレノアたちのいる部屋の前を、なるべく音をたてないように移動する。
見つかっても構わない、最終的には合流する予定だが、先にお目当ての部屋の探索を終えておきたかった。
「彼我花紫の自室とみて間違いじゃないな」
部屋の中に無造作に置かれた教科書を捲りながら龍八は呟いた。
「よし、じゃあ俺はクローゼット中心に探索を進めるね!」
下心の行動は清々しいまでに自身の欲求に忠実であった。
「パンティ~ららららー♪ブラジャ~るるるるー♪」
品のない歌を口ずさみながら下着の入っているであろう場所を探る。
しばらくして下心の顔から笑顔が消えた。
「……龍ちゃん、ここは本当に俺たちのおっぱいさんの部屋なのかい?」
「どうした下心」
笑みが消えたどころか泣き出しそうな顔をして、下心は龍八に縋る。
「ないんだ! 一枚も! 日常からつけているであろう装飾が控えめの大人しいパンティも、ちょっと気になるあいつとのデートで
思い切ってつけていくはずのエロ可愛いブラジャーも、少し背伸びして買ってみた透け感のあるエロいパンティも
なんてことのない普通の日に着けていたであろうシンプルなリボンのブラジャーも、一枚もないんだ!」
ちなみに、女性ものの下着はリボンがついている方が売り上げが伸びるそうです。統計的に。
「一枚もないのか?」
「一枚もないの。そんなのってあんまりだよ……」
とうとう涙を流し始めたソウルメイトの肩を抱きながら、龍八は考える。
クローゼットの中身はびっくりするぐらい服が少なく、制服らしきものも見当たらない。
あれば、どこの高校に通っていたのかが特定できると思っていたのに。あてが外れたな、と龍八は心の中で舌打ちをした。
制服は着用したままどこかへ行ってしまったと考えるのが自然だろう。
しかし、替えの下着がない、などという事があるだろうか。
「……おい、下心。脱衣所へいくぞ」
「へっ?」
「替えの下着は無くても、洗濯物があるかもしれない」
龍八の一言にめそめそと泣いていた下心の表情がぱっと明るくなる。
「脱ぎたてのパンティ!!!」
誰もそこまでは言っていない、と喉まで出かかったつっこみを龍八はそっと飲み込んだ。
「ないねえ」
「ないな」
場所は移って1階のお風呂場前。
洗面台や洗濯機などに囲まれた空間で、下心は絶望に打ちひしがれていた。
「どうして……!? 俺たちはおっぱいさんのおっぱいを、美尻を包んでいたあの素晴らしい衣服に出会うことは許されないの……?」
下心の嘆きに生返事を返したまま、龍八はそれまで見てきた部屋の中身を思い出していた。
家主の寝室や誰かの自室と思わしき場所を中心に見て回っていた中で、アルバムの存在しそうな場所を思い出していた。
「下心、寝室に戻るぞ。あそこのキャビネットに確かアルバムが入っていたはずだ」
「ふぇ?」
「ふぇ、じゃない。行くぞ。お前にそんなあざとい反応はされたくない」
ソウルメイトを一蹴して2階への階段を急ぐ。
寝室は、エレノアたちの待機している客間のすぐ隣にあった。
広くとられた窓の前にダブルベッドが置かれ、品のいいシーツがかかっていた。
龍八は壁際のキャビネットから「家族」と背表紙に書かれたアルバムを取り出す。
表紙にはひまわりの絵が描かれていた。
「紫陽花じゃないんだねー。意外」
下心が素直に漏らした感想は、龍八も同じように感じているところだった。
これだけ紫陽花ばかりのこの屋敷の中で、なぜこのアルバムはひまわりの絵を選んだのだろうか。
表紙をめくる。
そこには日に焼けた父親と思わしき人物、目鼻立ちのはっきりした母親と思わしき人物。
それに小学生くらいで黒髪を伸ばした少女と、活発そうな笑顔の少年の姉弟が一緒に写っていた。
場所は紫陽花屋敷の玄関の前だろう。
ただ、今とは圧倒的に違うものがあった。
「ひまわり、だな」
「ひまわりだねぇ」
今、屋敷を彩っているのは色とりどりの紫陽花だが、この写真に写っているのは大輪のひまわりたちだった。
龍八はページを捲る。
小学生の姉弟を中心に運動会や学芸会、ピクニックで遊園地へ、などと几帳面な文字で写真とメッセージが書き込まれていた。
やがて姉弟は成長し、姉の身体の発達がよく見て取れた。
「これが俺たちのおっぱいさんかぁ」
写真の中の少女を見ながら、下心がため息をつく。
母親似のはっきりとした顔立ちに、服の上からでもわかる形の綺麗な胸元。下心は心底残念そうにもういちどため息をついた。
「触りたかった」
セクハラは犯罪です。
アルバムの後半に行くにつれ、写真の頻度がどんどんと減ってきている。
姉弟の成長でアルバムに収めるような写真が撮られなくなったのかもしれない。
そう思いながらぱらぱらと捲っていくと、一番最後のページに1枚の写真と茶封筒が挟まれていた。
「龍ちゃん、これって」
下心の問いに龍八は黙ってうなずく。
写真は本土の家庭裁判所前で取られた姉弟の写真。
茶封筒の中身は、離婚調停の呼出状であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月05日
参加申し込みの期限
2013年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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