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*
八神 修
は暗躍する
「三ヶ島からのメールには寝子島中学バスケ部のユニフォームが添付されていたが……」
修は寝子島中学校の体育館前に来ていた。多くの中学生が屋内での部活に励んでいる。
一部、外種目の部員たちが筋力トレーニングをしながら、通りかかった修に元気のいい挨拶をしてくれていた。
「どうやら、デザインが違うみたいだな」
バスケットボールを持った中学生が体育館から出てきたのを見て、修は確信する。
三ヶ島のメールに添付されていたものはおそらく過去に使用されていたものなのだろう。
そうすると、彼我花陽は既に卒業したと考えて間違いないようだ。
「あとは本当に在籍していたという証拠が必要だな」
そう考え、職員室への道を探す修に、どうやらバスケ部の顧問らしき人物が話しかけてきた。
「こらこら、関係者以外は入っちゃだめだよ」
ドリンクを片手に汗を拭くのは30代後半になろうかという男性教員。頭部が汗に濡れてきらりと光っていた。
「あ、すみません。実は人を探していまして」
「なんだ、それはうちの中学の奴か?」
「たぶん、そうです。えーと……姉の想い人を」
口から咄嗟に出た理由は、なんとも言い難い出来だった。
「お姉さんの想い人? きみが? なんでまた」
「じ……実は、姉が中学生の頃その方によく保健室まで連れいて行ってもらってたそうで。
病弱な姉だったんですが、最近特にそのことを気にしているようだったので、代わりに自分が探してあげようと……」
「へぇーそりゃまたずいぶんと姉思いの子だね。そういう事なら私が手伝ってあげようか」
ずいぶんとあっさりした返答に修はむしろ危機感を覚える。
この中学校には個人情報という概念がないのか、それともこの教師だけなのか。
どちらにしてもこの場合は好都合とばかりに、修は演技を続けた。
「ちなみに、彼我花、という苗字に覚えはありませんか?」
「ヒガハナ……んー知らないなあ。私はここにきて3年目だし、もう少し古株の先生に聞いてみるよ。少し待っててもらえるかな」
「あ、はい、ありがとうございます」
校舎に入って行く光る頭部を見つめながら、修は降り続く雨音に澄ます。
もしかしたらそこに、彼我花姉弟のメッセージが隠されているのではないか、と思うくらいに。
「お待たせ。図書室に卒業生の資料があるから行ってみるといい。司書の先生は30年くらい務めている人だから、そのヒガハナさんについても知っているかもな」
「すみません、わざわざ。ありがとうございます」
光る頭部から視線を避け頭を下げる。
図書館の場所を教えてもらい体育館を後にする。
雨の休日にも関わらず、吹奏楽部の練習が響いている。
「中学校って、こんなかんじだったなぁ」
しみじみと思い出に浸りながら図書館の扉をひく。
「いらっしゃい。卒業生の資料が見たいんだって?」
修を迎え入れてくれたのは初老の女性教員だった。
柔らかな外見のその女性は既に過去数年分の卒業アルバムを机に並べてくれていた。
「いきなり押しかけたのにここまでしてもらって……。ありがとうございます」
「いいのよー。お姉さんの恋敵探してるんでしょー?」
「え、は?」
話がおかしな方向に絡まっているような気がするが、いい笑顔の女性に修は曖昧に頷くことしかできなかった。
「終わったら呼んでね」と言って資料室のような場所に戻って行った司書教員を見送り、修は改めて卒業アルバムに向かった。
毎年同じ色合いで統一されているのか、若葉色の背表紙のそれは、年が古くなるほど日焼けでセピア色になっている。
「とりあえず一番若いものから見ていくか」
アルバムを捲り、部活動紹介のページに飛ぶ。
男子バスケットボール部の部員紹介に彼我花の名前をさがす。
「いない、な」
次の年に移り同じようにページをめくる。いない。
「あ、そうだユニフォーム」
葵からきたメールに添付されていたユニフォームの写真を取り出し、アルバムと見比べる。
形はほとんど変わらないが、色合いやデザインが今まで見ていたアルバムのものとは異なっていた。
「ってことは、もっと前か」
用意されていたアルバムのページを次々にめくり、同じユニフォームを探す。
たどり着いたのは5年前の卒業アルバムだった。
「この年には彼我花の名前はないな」
そう言ってさらに数年遡る。
しかし、15年分遡っても彼我花の名前を見つけることはできなかった。
「おかしいな……。寝子島の中学校に通っていたんだろ?」
見つからない名前に頭を悩ませていると、資料室から司書教員が再び姿を現した。
「探し人は見つかったかしら?」
「いえ、それが……」
と言いかけて口をつぐむ。
そして、言いかけた言葉とは別の言葉を口にした。
「先生、彼我花という苗字をご存知ですか?」
「ヒガ……ハナ? ちょっとわからないわ」
「そう、ですか」
困惑を胸に抱きながら携帯の画面を閉じようとした、その時。
司書教員が目ざとく画面に表示されたユニフォームの画像を指差した。
「あら、記念ユニフォームじゃない。懐かしいわね」
「えっ?」
「これね、創立記念に作ったバスケ部のユニフォームなの。古いユニフォームとそんなに変わらないんだけど、ほら見て」
そう言って司書教員は裏面の校名ロゴを指し示す。
「寝子島anv.っていうロゴになってるでしょ? 古いユニフォームはふつうに寝子島だけなの」
「あ、本当ですね」
「これが作られたのは今から5年前。ちょうど翌年には新しいユニフォームにデザインが変わったはずね」
4年前のアルバムを開くと、確かにデザインが一新されていた。
「4番ユニフォームの子はアルバムにはいないわね。この年は確か4番は2年生だったかしら」
「2年生……えっと、その子の名前ってわかりますか?」
「ちょっと待っててねー」
資料室に一度戻ると、大量の紙の束を持って戻ってくる。
それをぺらぺらとめくりながら文字を順に目で追っていく。
「その年のバスケ部……確か2年生の、日向陽(ひむかい よう)くんね。その年に家庭の事情で転校してるわね」
「日向……?」
名前は聞いていた通りだが、苗字が違う。
これが何を示しているのか、修にはすぐにはぴんとこなかった。
「あっ……」
ほどなくして達した結論は「親の離婚」であった。
それならば寝子島から離れてしまう理由にもなる。
そこまで考えて、修は司書教員に何度も頭を下げた後紫陽花屋敷に向かっている葵に電話をかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月05日
参加申し込みの期限
2013年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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