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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
寝子島☆飛行船の浪漫譚？！
「人質は操縦室と、近くの倉庫。うーん、整備士さんっぽい人２人とお嬢様が一緒に入れられてない？」
「ともかく、統率の取れた隊を相手にするには如何に戦力を分散させるかが重要っすねぇ」
小声で相談しあった２人は見張りに見つからぬよう秘密の経路へと身をひそめる。だが、ここで思わぬ事態が発生した。
「ねー、どうするのー？」
「「へっ？！」」
トイレに行きたい、とごねて部屋に戻ろうと考えていた桜庭 円である。彼女は２人が騒ぎに乗じて抜け出したのを見、こっそり追いかけたのだ。彼女は普段腕に蒸気により雷を生み出し操る籠手をつけており、肩にはこれまた籠手とチューブでつながっている歯車仕立ての猫型計算機のにゃーくん（蒸気も生み出し動力源となる）も付けていた。それを装備していたら目立っていたが、今は部屋に置いてきていた為、一見、普通のお嬢様だ。
「うーん、ちょっとねー。お嬢さんはどうしたいんだい？」
「お部屋に戻って、大切なものを取りに行きたいの。行動はその後」
陽太の問いに、円がウインク１つ。なるほど、と頷いた。客室は少ないものの、それがあてがわれているという事はそれなりに重要な客人という事である。そして、今いる場所から客室は近い。
「とりあえず、護衛していく？」
蒼志の言葉に陽太は「そうだねぇ」と１つ頷いた。
彼らとともに行きながらも、円はそれとなくお世話になっている海軍兵の名を出す。と、２人は首を振った。
「あー、今回はお留守番だね。色々あるみたい」
そう陽太は言ったが、彼ら２人にとっては諜報部の上司である。その事を伝えられないが、心配させないようにしなくちゃな、と陽太と蒼志は思うのだった。
そんな会話をする３人の近く。
「……とんでもないことになってしまったな」
「ハイジャック、ね」
偶然にも居合わせた陸軍の北里 雅樹少尉と海軍の椎井 莉鳥少尉は互いに見合わせる。
元は恋仲であった２人ではあったが、現在は別れ、それぞれ仕事に専念している。今回は偶然にも廊下で出会い、雅樹が微妙で適当なかみ合わない事を言って莉鳥が突っ込みを入れていた訳だが、【ファルコ窃盗団】の放送に表情が引き締まる。
「恐らく、船に乗った軍部も動くだろう。……ただ、状況的にむこうも隙のない動きを見せているようだ。……窃盗団の誰かを倒して、入れ替わってみるか？」
「向こうも対策をしているでしょうし、簡単にはいかないんじゃないかしら」
雅樹がそれとなく案を出すも、莉鳥は首を振る。と、雅樹が「そうだよなぁ」めんどくさそうに相槌を打ち……２人はどちらからともなく、提案した。
「「ならば、シンプルな方法でいかない？」」
同時に言った言葉に、二人は吹き出しそうになりながらも行動を開始した。その合間に莉鳥が永田准将に確認を取れば、海軍・陸軍が手を組むことになったことを知った。
（まだ、向こうは抑えられていない。まだ、自由に動ける）
莉鳥は食堂にいた軍人たちの様子など雅樹につたえると、ひとまず船の中を慎重にすすむことにした。
一方、運のよかった者もいる。研究員でありこの飛行船の整備を担当していた神薙 焔は控えにいた為すぐに物陰に隠れることができた。
「！ お父様はたしか客室にいた筈。大丈夫かしら……」
食堂での会食に参加していた父親を心配しつつも、彼女はどう動くべきかすでに考察していた。五十嵐博士と研究員たちの汗と努力の結晶ともいえる飛行船。だが、この処女航海で不具合が発生しないとも限らない。それ故に、緊急時のためのメンテナンスハッチや内部機関へのアクセス手段が関係者の間に伝わっていた。もちろん、整備員として携わった遥斗にもである。
「あとは、どう動くべきか……よね。大規模な破壊はしたくないのだけれども」
焔はため息交じりに動き出そうとした。が、人の気配を覚え物陰の奥に隠れる。だが、その正体は由貴奈であった。
「あぁ、よかった壬生ちゃんで。窃盗団だったらどうしようかと……」
「それはうちも考えたよ。ところで、機関室ってどこかな？ ちょっとほしいものがあるんだけど」
由貴奈の問いに、焔は頷いて黙って案内を買って出た。
（機関室……窃盗団の人間がいないことを祈りましょう）
雀となった時子は、心の中で呟き由貴奈の肩でピチュッ、と鳴いた。
修たちについていったあやめ。だか、彼女は途中で窃盗団のメンバーから符丁で反乱者の話を聞いた。そして、最初は泳がせておく事、とも言われる。
（……予想通り、ですね。ただレディの命令で見逃されてる事にも気づかない愚かな乗客たち……。その顔が恐怖でゆがむと思うと、少しわくわくするかもしれません）
そんなことを思っていたあやめだったが、この後、身内によって予定を狂わせられる事になる。
「ともかく、統率の取れた隊を相手にするには如何に戦力を分散させるかが重要っすねぇ」
小声で相談しあった２人は見張りに見つからぬよう秘密の経路へと身をひそめる。だが、ここで思わぬ事態が発生した。
「ねー、どうするのー？」
「「へっ？！」」
トイレに行きたい、とごねて部屋に戻ろうと考えていた桜庭 円である。彼女は２人が騒ぎに乗じて抜け出したのを見、こっそり追いかけたのだ。彼女は普段腕に蒸気により雷を生み出し操る籠手をつけており、肩にはこれまた籠手とチューブでつながっている歯車仕立ての猫型計算機のにゃーくん（蒸気も生み出し動力源となる）も付けていた。それを装備していたら目立っていたが、今は部屋に置いてきていた為、一見、普通のお嬢様だ。
「うーん、ちょっとねー。お嬢さんはどうしたいんだい？」
「お部屋に戻って、大切なものを取りに行きたいの。行動はその後」
陽太の問いに、円がウインク１つ。なるほど、と頷いた。客室は少ないものの、それがあてがわれているという事はそれなりに重要な客人という事である。そして、今いる場所から客室は近い。
「とりあえず、護衛していく？」
蒼志の言葉に陽太は「そうだねぇ」と１つ頷いた。
彼らとともに行きながらも、円はそれとなくお世話になっている海軍兵の名を出す。と、２人は首を振った。
「あー、今回はお留守番だね。色々あるみたい」
そう陽太は言ったが、彼ら２人にとっては諜報部の上司である。その事を伝えられないが、心配させないようにしなくちゃな、と陽太と蒼志は思うのだった。
そんな会話をする３人の近く。
「……とんでもないことになってしまったな」
「ハイジャック、ね」
偶然にも居合わせた陸軍の北里 雅樹少尉と海軍の椎井 莉鳥少尉は互いに見合わせる。
元は恋仲であった２人ではあったが、現在は別れ、それぞれ仕事に専念している。今回は偶然にも廊下で出会い、雅樹が微妙で適当なかみ合わない事を言って莉鳥が突っ込みを入れていた訳だが、【ファルコ窃盗団】の放送に表情が引き締まる。
「恐らく、船に乗った軍部も動くだろう。……ただ、状況的にむこうも隙のない動きを見せているようだ。……窃盗団の誰かを倒して、入れ替わってみるか？」
「向こうも対策をしているでしょうし、簡単にはいかないんじゃないかしら」
雅樹がそれとなく案を出すも、莉鳥は首を振る。と、雅樹が「そうだよなぁ」めんどくさそうに相槌を打ち……２人はどちらからともなく、提案した。
「「ならば、シンプルな方法でいかない？」」
同時に言った言葉に、二人は吹き出しそうになりながらも行動を開始した。その合間に莉鳥が永田准将に確認を取れば、海軍・陸軍が手を組むことになったことを知った。
（まだ、向こうは抑えられていない。まだ、自由に動ける）
莉鳥は食堂にいた軍人たちの様子など雅樹につたえると、ひとまず船の中を慎重にすすむことにした。
一方、運のよかった者もいる。研究員でありこの飛行船の整備を担当していた神薙 焔は控えにいた為すぐに物陰に隠れることができた。
「！ お父様はたしか客室にいた筈。大丈夫かしら……」
食堂での会食に参加していた父親を心配しつつも、彼女はどう動くべきかすでに考察していた。五十嵐博士と研究員たちの汗と努力の結晶ともいえる飛行船。だが、この処女航海で不具合が発生しないとも限らない。それ故に、緊急時のためのメンテナンスハッチや内部機関へのアクセス手段が関係者の間に伝わっていた。もちろん、整備員として携わった遥斗にもである。
「あとは、どう動くべきか……よね。大規模な破壊はしたくないのだけれども」
焔はため息交じりに動き出そうとした。が、人の気配を覚え物陰の奥に隠れる。だが、その正体は由貴奈であった。
「あぁ、よかった壬生ちゃんで。窃盗団だったらどうしようかと……」
「それはうちも考えたよ。ところで、機関室ってどこかな？ ちょっとほしいものがあるんだけど」
由貴奈の問いに、焔は頷いて黙って案内を買って出た。
（機関室……窃盗団の人間がいないことを祈りましょう）
雀となった時子は、心の中で呟き由貴奈の肩でピチュッ、と鳴いた。
修たちについていったあやめ。だか、彼女は途中で窃盗団のメンバーから符丁で反乱者の話を聞いた。そして、最初は泳がせておく事、とも言われる。
（……予想通り、ですね。ただレディの命令で見逃されてる事にも気づかない愚かな乗客たち……。その顔が恐怖でゆがむと思うと、少しわくわくするかもしれません）
そんなことを思っていたあやめだったが、この後、身内によって予定を狂わせられる事になる。
シナリオ
シナリオデータ
- 担当ゲームマスター
- 前回シナリオ
- シナリオタイプ（らっポ）
-
- ブロンズシナリオ（100）
- グループ参加
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- 3人まで
- シナリオジャンル
-
- コメディ
- ＳＦ・ファンタジー
- バトル
- 定員
-
- 20人
- 参加キャラクター数
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年08月14日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年08月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年08月21日 11時00分
