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寝子島☆飛行船の浪漫譚?!
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転:その均衡を壊す刃
――飛行船内・操縦席
放送を聞いた
五十嵐 尚輝
は、強く歯を食いしばった後、ゆっくりと立ち上がった。
「……今の放送を撤回してください」
「あら、貴方から殺されたいのかしら?」
尚輝がいつになく冷たい表情でファントム・レディ――
添木 牡丹
と向き合う。牡丹はゆっくり歩み寄ると、うっとりとした表情で尚輝の首筋にメスをあてがう。
「! 駄目ですっ!」
瞬時に雀から乙女へと変化した
御巫 時子
が牡丹を突き飛ばし、銃を素早く打つ。その震えた手で引かれた筈の引き金。けれども願いが通り牡丹の手にあったメスをたたき落した。
「話を聞いていなかったようね、お嬢さん。死んでもらおうかしら?」
「死にません! 私は、尚輝さんを守るためにここにいるんですっ!」
チャキ、と音を立てて引き金に指をかける時子。牡丹は包帯を時子の手首に投げて巻き付けると、己の傷へと巻き付け、移す。瞬時に噛まれた後が時子の手首に移り、銃と血の雫を床に落とした。それでも、時子はうめき声つ漏らさず立ちはだかる。
(無理をしてはいけないわ)
三宅 葉月
が時子を見つめ、首を振る。今はその時ではない、と。しかし、牡丹は時子へと平手打ちをかまそうとした。
鈍い音が空間に響く。時子が目を開くと尚輝の頬が、赤くはれていた。庇われたことに気付いた時子は、息を飲み彼を見つめる。
「なお、き、さん……?」
「君たちの狙いは、僕なのだろう? これ以上は、やめてくれ。僕が、君たちに従おう」
「! 五十嵐博士……」
リッカルドが、震えた声で尚輝に呼びかける。だが、彼は苦しげな表情で言った。
「大切な人たちが、危機にさらされるのは、もう御免です」
悲しみと、今後飛行船が悪用されるという苦しみが、尚輝の目に滲んでいる。それがわかって、時子は涙を流した。
「もう遅いわ。貴方を得ても、足りない。レディへの償いに足りない。あの時の失敗を、拭いきれない!」
牡丹は尚輝へ何度も平手打ちをする。時子が庇おうとするのを、尚輝は腕で制し、首を振った。
(何故ですか!)
(……君を、傷つけたくはない)
2人の無言の会話に、牡丹は腹立たしげにメスを閃かせた。
「貴方は、レディがご所望です。殺しはしません。が……、婚約者でしょうか? こちらの女性には痛い目にあってもらいます。これ以上逆らうような真似をするならば」
牡丹は時子の手首をつかみ、にたり、と嗤った。時子はそれでも、鋭い目で彼女を睨んでいた。
「お姉さま、気をお静めになって」
可憐な声がし、出入口の方をみると……モダンな婦人服を纏った
鬼崎 あやめ
が、
島岡 雪乃
を伴って現れた。
「まぁ! 雨宮公爵の一人娘、雪乃をよく連れてきてくれたわね」
「うふふ、私にかかればこれぐらいは」
牡丹が嬉しそうに瞳を細め、あやめは僅かにはにかむ。
この2人は浮浪児として街中をさまよっていたころからの義姉妹であり、二人そろって
鷲尾 礼美
への忠誠が篤かった。その2人がそろったのだ。
(雪乃さん……どうして……?)
葉月がわずかに困惑したような眼差しを向ける。雪乃はたおやかな笑みであやめの傍におり、自分がどんな状態なのか、わかっているかも怪しかった。
「あの、椿さん。私は、囮、なのですよね?」
「ええ。こうして、操縦席までこれたでしょう? 大丈夫、貴女は私がまもりますから、なにもご心配なく」
あやめはそっと雪乃の手を取ってほほ笑む。そして、どこからともなく取り出した書類を、牡丹に渡した。
「お姉さま、今死なれたら礼美様も私も悲しいのです。それにこうして……」
牡丹はそれを受け取り、嬉しそうにほほ笑む。それでも時子の手を放さず、用心深く周囲を見渡していた。
(油断してはいけない。あの虫たちは、いや、彼らならば着てもおかしくはない)
「でも、五十嵐博士は来てくれないのでしょう? ならば、彼女ぐらいいただけません事?」
ゆっくりと時子を引き寄せ、その首元にメスをそっと這わせる。身を強張らせつつも凛とした表情の時子は、歯を食いしばり、痛みに耐える。
「時子さん!!」
尚輝が助けようとするのをあやめが笑顔で止める。
「お姉さま、いかがいたしましょう? 少しばかり博士も痛めつけてよろしいのでは?」
あやめの言葉に、牡丹が頷こうとした……その時だった。場の静寂を奪った者がいる。
がたん、ごとん、と音を立てて通気口の蓋が落ちたかと思えば、ふわり、とドレスが広がって花を咲かせる。肩に猫型計算機を乗せた
桜庭 円
である。
「あ、なんかちょうどいいトコに来たみたいだね?」
「邪魔者が増えても、私の行動は変わらないわ!」
牡丹が時子の首にメスを突き立てようとする。が、それよりも早く円の手甲が電気を発っする。避けることのできなかった牡丹は悲鳴を上げて崩れ落ち、それを見計らって一人の窃盗団員が操縦士に銃を向けた同胞に殴り掛かった。時子は尚輝へと向かい、手首のロープを解こうとする。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
前回シナリオ
寝子島☆蒸気と帝都の浪漫譚!
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年08月14日
参加申し込みの期限
2018年08月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年08月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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