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黒い人形
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【1】鎌倉へ
その日の夕方、森山 尚子はシーサイドタウン駅にいた。
斜め掛けしたバッグの中には、件の『黒い人形』がしっかりと納められている。
隣にはもう一人――
葉利沢 倫理子
の姿がある。
ネットで『黒い人形』と尚子の噂を知った時、倫理子の脳裏に鮮明に浮かび上がったのは、二年前に彼女を襲った凄惨な暴力の記憶だった。
(この人形があれば……私にも、不思議な能力が授かる……?)
その記憶の奔流に、目を閉じ、歯を食いしばって耐えたあと、彼女は思う。
人形は、使ったあとどうなるのだろう? 消滅するのだろうか。それとも、別の人間に譲っても問題ないのだろうか。
そんなことをも、考えた。
ネットで噂を検索してみても、そのあたりのことはわからなかったが、ただ、彼女の心は決まった。
尚子の協力者として、復讐を成功させ、そのあと彼女から人形をもらおう――と。
心が決まれば、行動は早かった。
SNS上で尚子と接触を試み、夏目 麻衣の最新情報を餌にして、彼女を信用させ、復讐に同行する旨を申し出た。
尚子から了解の返事をもらったあと、倫理子は万が一に備えて、予防線を張った。
「『黒い人形』はいくつもあって、そのうちの一つは尚子とは別の人間が手に入れた。そしてその人物も、麻衣たちに恨みを持っている」
彼女は、そんな情報をネット上のいくつかの掲示板に書き込んだのだ。
そして、自分は『黒い人形』によく似た人形を手に入れると、それをショルダーバッグに忍ばせた。
二人は、踵を返して改札に向かう。
行く先は、鎌倉だ。
ホームに到着した列車は、大勢の客と共に二人を載せて、動き出す。
葛木 明日斗
が寝子電に乗ったのは、寝子島駅からだった。
ねこったーで尚子の復讐のことを知り、更には非公認オカルト研究会での早川 里美の話を聞いて、尚子の手伝いをしたいと考えたのだ。
里美から得た情報で、尚子の姿や乗る列車を知り、同じ列車に乗ろうと寝子島駅へと駆けつけた。
列車の中で、すぐに尚子を見つけたものの、倫理子の姿に、しばらく様子を見ることにする。
一方、
骨削 瓢
も、寝子島駅からこの列車へと乗り込んでいた。
とはいえ彼も、尚子を止めるのが目的ではない。
彼が興味を惹かれたのは、尚子よりも『黒い人形』の方だった。
(この噂が事実なら、人形はマイナス感情を増幅してろっこんを発現させるアイテムってことだねぇ。……それをより業の深いクズに持たせれば、世に混沌をまき散らす化け物を作れるかもしれないねぇ……)
ねこったーを眺めるうち、彼はそんなふうに思い至った。だが、そのためにはまず、人形を手に入れる必要がある。
というわけで、偽物の人形を懐に、尚子への接触を計画したのだった。
彼は、列車が動き出すと、尚子に近づき声をかけた。
「森山 尚子はん、だねぇ? あっしは、
骨削 瓢
。ネットの噂を聞いて、協力したいと駆けつけたよぃ」
「私に……協力、ですか?」
尚子は固い表情で、警戒したように問い返す。
「あっしも、いじめの被害者でねぇ。……ただ、加害者に復讐するような意気地はなくて……泣き寝入りだよぃ。だから、森山はんの勇気に感動してねぇ、ぜひ、協力したいと思ったよぃ」
うなずいて言う彼に、尚子は尋ねるように倫理子を見やった。
倫理子は、安心させるように尚子にうなずき返してから、瓢に視線を向ける。小柄で柔和そうな外見の彼は、いかにも無害そうに見えた。
(……もし、もれいびなら、外見だけで無害だと判断するのは危険だわ。協力したいと言うのも、本当かどうかはわからない。それに、もし目的が人形なら……)
倫理子は胸の内に逡巡する。とはいえ、同行を断るだけの決め手にも欠けた。
しばし考えたあと、彼女は尚子をふり返る。
「一緒に来てもらって、いいと思うわ。……協力者は多い方が、成功する確率も上がるでしょうし」
「そうね」
尚子はうなずくと、瓢に同行してほしいと告げた。
「ありがとうだよぃ。……あと、これは最新情報だけどねぇ、おたくの従姉の早川 里美はんが、人を集めて復讐をやめさせようとしているよぃ」
「里美さんが……?」
瓢の言葉に、尚子は目を見張る。だがすぐに、小さく唇を噛むと、うなだれた。
「そう……。そうね、電話でも、復讐なんてやめろって、ずいぶん言っていたものね」
呟くように言って、彼女は顔を上げる。
「でも、復讐はやめないわ。……阻止しようとする人たちは、迎え撃つまでよ。私は、今までの私とは違うんだから」
言って彼女は、バッグをきつく握りしめた。
(ふうん。人形は、あのバッグの中ってことだねぇ)
それを見て、瓢は内心ににんまりと笑う。
倫理子は、そんな彼を軽く眉をひそめて見やるのだった。
やがて列車は鎌倉駅に到着した。
列車を降り、改札を抜けたところで、明日斗が声をかけて来た。
「やあ、はじめまして。僕は『喧嘩屋』
葛木 明日斗
。君の『復讐』の手伝いに来たよ」
面食らったふうの尚子に、明日斗は笑って続ける。
「僕はね……『弱者』であった君が、『復讐』という名の信念でもって『強者』となる瞬間……その一瞬の輝きを見たい。ただの『人助け』と思ってくれればいい。報酬は、ことが終わったあとに、デートにでも付き合ってくれればいい」
「デ、デート、ですか?」
尚子が仰天して問い返すのも道理、彼は桃色の髪の少女にしか見えなかった。
「あ、僕、これでも男だから。若い女の子とデートするのは、好きだよ」
「え……。男の人、なんですか?」
笑って返す明日斗に、尚子は再度目を見張る。そして、おずおずと問うた。
「あ……でも、いいんですか、私……」
「顔の傷? そんなモノ関係ない。信念を持っている君は、誰よりも美しい……。僕が肯定してあげるよ、『君は何も悪くない』とね」
肩をすくめて即座に返す彼に、尚子の目が潤む。
「この人も、仲間に入れて、いいわよね?」
彼女は、倫理子と瓢をふり返って言った。口調は問いだが、その顔を見れば、彼を仲間にするのは決定事項だと知れる。
「ええ、味方は多い方がいいわ」
本当は、これ以上得体の知れない人間を同行したくなかったが、尚子からの信頼も失いたくないと、倫理子はうなずいた。
「葉利沢はんの言うとおりだねぇ」
瓢も、とりあえず今は賛成しておくかと、倫理子に同調する。
「じゃ、晴れて僕も仲間だ。……ではそろそろ、ターゲットの元に向かおうじゃないか」
調子良く言って、明日斗が踵を返した。
「はい」
なんとなくうれしそうにうなずいて歩き出す尚子の後に、倫理子と瓢は黙って従うのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月26日
参加申し込みの期限
2015年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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