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黒い人形
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【3】調査
その同じころ。
非公認オカルト研究会の部屋では、
鬼久保 美桜
と
黒依 アリーセ
が、それぞれ持ち込んだノートパソコンに向かっていた。
「私は……みんなの味方……。黒い人形の噂……謎を、調べるね……。呪いを解かないと……また、黒い人形を使う人が出て来る……。イタチごっこ……だから」
里美から話を聞いて、そう言ったのは美桜だった。
彼女は、呪いの歴史は神話の時代から存在しているぐらいだから、人が人を恨むのはしかたがないと考えてはいた。人間のそういうところも、好きだとも思う。だが、『人を呪わば穴二つ』と言うとおり、呪いはいずれは自分自身にも返って来る。それを悲しいと感じる彼女は、この人形から力を消して、普通の人形に戻せないかと考えていた。なので、人形について調べることにしたのだ。
一方、アリーセもこの人形の性質に危惧を抱いていた。
(目と口が縫い留められているなんて、まるで干し首ね)
人形の姿をねこったーで知って最初に彼女が連想したのは、それだった。
干し首は、いわゆる『首狩り族』が倒した敵の首を干して作ったもので、目と口を縫い止めるのは敵の霊魂をそこに拘束して、強制的に使役するためだったと言われる。
また、シャーマンの首で干し首を作ると強力な呪いの道具になるとも言われていた。
(でも……まさか、違うわよね?)
いくらなんでも、とアリーセは自分で自分の連想を否定する。
とはいえ、人形のことが気になるのは本当のところだ。里美から話を聞いて、オークションの出品者を特定し、警告ぐらいは与えておくべきではないかと考えた。
そこで、そうしたことを調べることにしたのだ。
(……なかなか、必要な情報は見つからないわね……)
彼女が吐息をついて画面から顔を上げたところに、ドアが開いて
小刀祢 切奈
が入って来た。
彼女は里美からだけでなく、『何でも屋』からも「黒い人形の調査及び回収、または破壊」という依頼を受けて、動いている。人形について調べるのと並行して、森山 尚子のいじめの件を調べるため、関係者に会いに出かけていたのだった。
「お疲れ様なのです~。何か収穫はありましたか~?」
二人の方に歩み寄って尋ねる彼女に、アリーセが肩をすくめて返す。
「森山さんが人形を落札した相手は、すでにアカウントを消しているみたいね」
彼女は先程から、里美から聞いたオークションサイトを覗いていたのだった。
「他のオークションサイトも覗いて、ネット全体でも検索をかけてみたけれど……それらしい人は見つからないわ」
「そうなのですか~。私も、オークションサイトの管理会社に電話してみたのです~。でも、アカウントを消した人のことは、わからないと言われました~」
彼女の言葉に、切奈もうなずいて自分の調査の成果を告げる。
「人形を誰かに手渡すための……確信犯だった、ということ……?」
美桜もモニターから顔を上げて言った。
「かもしれないわね……」
うなずいて、アリーセはもう一度、吐息をつく。どちらにしろ、これではどうしようもない。
それへ、切奈が移動の合間にスマホで調べたことを思い出し、言った。
「ところで、黒い人形はたくさん出回っているのです~」
「……そうなの。黒い人形で検索すると、たくさん出て来るよ……」
美桜もうなずいた。
「そうなのよね……」
アリーセはみたび吐息をついて、画面に目を落とす。
そうなのだ。『黒い人形』で検索すると、かなりの数がヒットする。ただ、ほとんどはオカルトショップなどで売っている商品だった。
『黒い人形』は、もともとはブードゥー教の呪い人形らしい。つまりは、彼女たちが追っている人形も、そこから派生したもののようだ。
ちなみに、人形がマイナス感情を増幅して、特殊な力を与えるという噂は、けっこう昔からあったようだ。
都市伝説やネットの怖い噂などを集めているサイトにも、この噂を載せているところがいくつかあった。
「らっかみ様が落ちて来る前から……この噂、あったんだね……」
「みたいね。それで思ったんだけど、人形によって与えられるろっこんって、神魂とは関係がないんじゃないかしら」
美桜の呟きにうなずいて、アリーセが言う。
「噂は、寝子島だけのものではないようだし、かなり昔からあったとなると……むしろ、人形によって与えられる力が不思議なものだから、ろっこんと結びつけられて、『ろっこんを与える』って言われるようになったのかも」
「私も、そう思うのです~」
切奈もうなずく。それへ、アリーセは更に続けた。
「ところで私、調べていて気になった書き込みがあるのよ。いくつかの大きな掲示板に、昨日から今日にかけて、同じような書き込みがあるんだけど……えっと、これね」
彼女は自分のノートパソコンを操作して、ある掲示板の書き込みを開いてみせる。
そこには、昨日の日付で黒い人形は複数あって自分もそれを手に入れたから、明日、恨みのある相手に復讐に行くといった意味のことが書かれていた。
「森山さんの書き込みじゃないですか~?」
画面を覗き込んで、切奈が言う。
「かもしれないけど……早川さんから聞いた限りでは、こういうことをするようには思えないのよね。復讐のことは、早川さんにだけ話したみたいな印象だったし」
アリーセは考え込みつつ、返した。
「……誰かが、私たちを攪乱するために流した情報では……ないの?」
美桜がポツリと言った。
「誰かって、誰が?」
「……たとえば、人形を欲しい人……。森山 尚子と同じことを考える人が……他にいないとは、限らない……」
美桜の言葉に、アリーセと切奈は目を見張る。
だが、そういう人物の存在は、考えられなくはなかった。人形は、ひとにはろっこんを与え、もれいびのろっこんをゆがめることができると噂は伝える。人形を欲しいと思う者は、ひとかもれいびかを問わず、いくらもいるだろう。
「つまり……復讐を止める以外の目的で、森山さんに近づく人もいるかもしれないってことね」
小さく唇を噛んで、アリーセが呟く。
それから気づいたように、彼女は切奈をふり返った。
「ところで、いじめ事件のことについては、何かわかった?」
「はい。いろいろわかったのです~」
切奈はうなずく。彼女は、里美に教えてもらったいじめに加担した人物たちに、直接会って話して来たのだ。むろん、普通に「いじめについて話してくれ」と言っても加害者側が大人しく話をするはずもないので、ねこったーの情報を見せつつ、このままでは大変なことになると大袈裟なほど話を盛って伝えたところが、なんとか協力してもらえたのだった。
それによれば。
「森山さんに対するいじめは、二年の二学期ごろから始まったんだそうです~」
言って、切奈は語り出した。
発端は、夏目 麻衣の元カレが別れる理由に「他に好きな相手ができた」と告げたその相手を、麻衣が尚子だと勝手に思い込んだことからだという。なんでも、その時、彼がふいと顔を背けたその先に、たまたま尚子の姿があったのだそうだ。
最初は、麻衣の友人や取り巻きが無視するぐらいだったのだが、それは徐々にクラス中に広まって行き、次第に持ち物を隠したり捨てたり、足を引っかけて転ばしたりといった形にエスカレートして行った。三年に進級した際はクラス替えがなかったので、尚子は更にいじめられ続け――やがて二学期最後の日、それは起こった。
「夏目さんの持ち物を森山さんが盗んだと言いがかりをつけられて、夏目さんとその友人合わせて六人から、殴る蹴るのリンチを受けたんだそうです~。そのうち、一人がたまたまカバンに入れていたライターを持ち出して――」
脅かすだけのつもりで、ライターに火をつけた仲間の手から、それを奪ったのは麻衣だった。彼女はそれを尚子の髪に向けた。対して尚子は、炎から逃れようと抵抗し、髪や顔を焼く惨事となったのだ。
だが、学校側は事件をもみ消すため、尚子が麻衣の持ち物を盗んだために起こった騒ぎだとして、尚子の両親には見舞金と称した口封じのための金を渡したのだという。
とはいえ、その金も当座の治療費や入院費用などで消え、整形手術は受けられないままだった。
結局、森山一家は尚子の中学卒業と共に逃げるように寝子島に引っ越して来た、というわけだった。
「……とんでもなく理不尽な話ね。いくら大事にしたくなかったとはいえ、学校の対応はひどすぎるわ」
話を聞き終え、アリーセが痛ましげな顔で呟く。
「夏目さんの家はお金持ちで、中学校に多額の寄付をしていた上、父親と校長が友人だったそうなのです~」
「なるほどね。……結局は、そういうことなのね」
切奈の言葉に、アリーセは怒りを含んだ声でうなずいた。
それでも彼女は気を取り直して、知り得た情報を、ここで一緒に里美の話を聞いた面々に教えるため、メールを立ち上げ、文章を綴り始める。
それを一斉送信してしまうと、彼女は立ち上がった。
「私、鎌倉へ行くわ。森山さんに会って、話したいのよ」
「復讐を、止めるのですか~?」
「止めるというより、再考を促したいと思うの」
切奈に問われて、アリーセは答える。
「私も……行く……」
それへ、美桜も言って立ち上がった。
「私たちが追っている人形に詳しい人が……鎌倉駅の近くに住んでいて……さっき、メールで連絡を入れたら会ってくれると……。会って、人形のこれまでの持ち主のこととか……わかる範囲で聞きたい……」
「小刀祢さんは、どうするの?」
それを聞いて、アリーセが切奈をふり返って問う。
「もちろん、行くのです~」
切奈が答えた。
復讐についてはどうでもいいと考えている彼女だが、『何でも屋』で請けた依頼が人形の調査だけでなく回収または破壊である以上、ここで大人しくしているわけにはいかない。
そんなわけで、三人は鎌倉へと向かったのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月26日
参加申し込みの期限
2015年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月03日 11時00分
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