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フツウ*ランチタイム
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◆学食編
4限終了の鐘が鳴る。
桜庭 円
は教室から出ると鼻歌を歌いながら保健室に向かった。
「こんにちはー。にゃーくん迎えに来たよ」
円が呼びかけると、赤いリボンを付けた子猫が嬉しそうな足取りでかけよってくる。細い鳴き声を出しながら円の足にすりよった。
「よーしよし。おなかへったねー」
円は子猫のやわらかい脇の下に手を入れてそのまま抱き上げると、お邪魔しました。と言って保健室を出て行った。これからご飯の時間だ。今日はボクシング部の
笠原 ひびき
、
北条 冬華
と、友達の
ブリジット・アーチャー
の4人でお昼を食べる約束だった。
「あ。部長」
「やあ。ひびきちゃん」
学食に向かう途中でひびきと合流する。ひびきはピンと姿勢を正して歩いていた。表情も少々張りつめている……彼女は緊張しているのだ。
部長や北条と昼飯食べるのは初めてか。いつもはひとりだったからな……。
猫を頭に乗せて遊んでいる小柄な部長を横目で見ながら考える。先に部長と合流できたのは人見知りなひびきには幸運なことだった。
「まどか、待ってたわよ」
「今日の中庭は天気がいいです」
待ち合わせ場所の中庭に向かうと、先についていたブリジットと冬華が席を座って待っていた。ブリジットと冬華は初対面だが待っている間に自己紹介は簡単にすませたようだ。
「こんにちは、あなたがひびきね。私はミステリ研究会会長の
ブリジット・アーチャー
。よろしくね」
「そっちの金髪の子、あんたが部長の知り合いなのか。学校で見かけたことがある……あたしは
笠原 ひびき
。よろしく」
ひびきは冬華の隣、円はブリジットの隣に席を決めた。ひびきの正面には円がいる。
「自己紹介も大事ですがお昼をとりに行きましょうか」
「そだね! ぼくも、にゃーくんもおなかペコペコ!」
「じゃ、携帯置いて……今日のデザートも確認しないとね」
ブリジットが自分の席に携帯を置く。冬華と円もそれにならった。ここは自分の席、というサインなのだろう。いつも空いてる席に適当に座っていたひびきはちょっと感心した。あの金髪、頭いいな……。そして、にゃーくんは学食に来ても怒られないのか。おおらかな学校だ……。
「みんな、何食べるー? ぼくはスタミナ丼! お肉! あと牛乳!」
「私もお肉にします。日替わり定食Aですね。あとは日替わりのデザートを」
「お。冬華ちゃん、結構食べるね!」
「ボクシング部ですから、カロリーは少し高めの方がいいと思って」
円と冬華がメニューをトレーに乗せながら談笑している。似たようなものを食べているのにどうしてバストに差があるのだろう。
「ひびきはどうする?」
前を歩いていたブリジットが、一番後ろを歩いていたひびきに尋ねた。
「あたしはいつも通りサンマ丼にしようかな」
「いつも通りなの? よほど好きなのね」
「家だと肉食べろって言われるから。魚が食べたいんだ」
そう、とブリジットは小さく微笑んだ。
「えっと、あんた……アーチャーは」
「ひびき。私のことはブリジットでいいわ。アーチャーって言われるとなんか弓兵みたいだし。初対面でいきなりぶりちゃんって呼んでくれた誰かさんもいるけどね」
「わかった。ブリジットは何にする?」
「私は、そうね、寝子まんまを頼もうかしら。あと、アイスティーとデザートも」
人見知りのあるひびきでも、ブリジットとは話題に困らずに喋ることができた。それぞれが昼食を確保して席に戻る。
円が子猫用のキャットフードを皿に入れ、水を水筒のコップに注いでやる。お留守番のにゃーくんが、待っていました! と嬉しそうな顔をした。
「にゃーくん、どうぞ。腹八分目だよ」
にゃー。にゃー。もぐもぐ!
「人間もご飯にしましょう。いただきます」
「そだね。いっただっきまーす!」
「いただきます」
「いただきますって言葉。日本らしいわよね」
冬華が行儀よく、落ち着いた速度で箸を口に運んでいる。円はにゃーくんに話しかけながら食べていた。
「ひびきちゃんって食べ方綺麗だね。日本人! って感じ」
「え、な、何かおかしかったか? 小さい頃からうるさく言われてて、これで慣れちゃってるんだけど……」
ひびきは背筋を伸ばし、昼食をよく噛んで食べていた。円の感心した声を聞くとギクリと箸を止める。
「素晴らしいと思います。笠原さんとご一緒するのは初めてですが、マナーのいい人は一緒に食べていて気持ちがいいです」
「あ、ありがと」
冬華も微笑んでひびきの食べ方を褒めた。
中学では友達ができなかったひびき。友達と一緒にお昼を食べるというフツウのことも、彼女にとっては大きなイベントだった。
話しているといつもより食事に時間がかかるけど……こういうのも楽しいな。
今日はどう動けばいいか分からなくて、みんなの一番後ろを歩いてちょっとまごまごしていた。ひとりだと緊張しないけど、思い出はできない。一緒にご飯を食べてくれる友達も、いいな。
「ね。なにかトレードしようよ! お肉あげる、少しだけど。デザートは相談次第だね!」
丼を半分ほど食べた円がブリジットに話しかける。ブリジットは自分と相手の昼食を比べながら軽く眉根をよせた。
「トレード? どう見ても、私の寝子まんまと、まどかの肉じゃ割に合わないんじゃないの?」
「まあまあ。いつもはぶりちゃん、お弁当でしょ」
「それはそうだけど……。もう、私はこのサンマとシラスをちょっとあげる。あなただじゃなくて、にゃーくんによ」
くれるの? とにゃーくんが首をかしげた。
ブリジットが魚をほぐして手に乗せて与えると、にゃーくんは嬉しそうに魚を食べる。食べ終わると名残惜しそうにブリジットの手をなめた。
「冬華ちゃんもー」
「では肉と……定食についていた小さな杏仁豆腐を交換ですね」
「やっほーい」
冬華と交換をすませると、続いて円はひびきにサンマのかば焼きと肉を交換してもらった。
ブリジットと冬華は円を見ながら食後のデザートを食べ始める。ブリジットはティラミス、冬華はくずもち、円はプリンを買っていた。
「冬華は良家の箱入り娘って感じね。あんまりボクシングやりそうなタイプには見えないけど」
「私はマネージャーです。笠原さんや部長はシャドーボクシングやスパーを頑張っていますね」
冬華が温かい緑茶をのみながら答える。肉料理の後に飲むと口の中がさっぱりとした。
「マネージャーなんだ、なるほどね。ひびきはいかにも体育会系って感じがするわ。動きにひとつも隙がないもの」
「そうか? 自分ではよくわからないな」
突然自分に話の矛先がむいて戸惑うひびき。話にどう乗ればいいかわからず、具が豪華になった丼を食べる部長を眺めた。
「ふぅ、食べたー。にゃーくんもおなかいっぱい?」
にゃー。
全員が満腹になったので、ごちそうさまを言い食器を下げる。食堂におばちゃんにもごちそうさまと伝えて授業に向かった。クラスが分かれるときに自然と「またね」の言葉が飛び出す。みんなで食べるご飯はおいしい。
きょうは、いろんなおねーさんとごはんをたべたよ。
おねーさんいっぱい。
いっしょにすんでるおねーさんは、なんてよべばいい?
なまえ、まどか? まどかおねーさん?
ぶちょーって、しゃちょーよりえらい?
おさかなもらってうれしいな。
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担当ゲームマスター
相馬 円
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月19日
参加申し込みの期限
2013年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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