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フツウ*ランチタイム
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◆中庭
中庭の噴水近く。黒髪のポニーテールを揺らしながら、
椿 美咲紀
が花壇に面したベンチに腰を下ろした。
「いいお天気。花たちも喜んでるね!」
可憐に咲き誇るマーガレットとペチュニアを眺める。天気のいい日は花を見るためよく中庭に足を運んでいた。
「あの。お隣、いいですか?」
控えめな声。
綾辻 綾花
が小さく微笑みながら美咲紀に話しかけた。
「どうぞ♪ あ、いつの間にかほかのベンチもいっぱいなんだね」
「そうみたいです。私は普段、5組で食べることが多いんですが……今日はなんとなくこっちに」
本当は、綾花は5組の友達と昼食を一緒に食べるつもりだった。が、何か用事があったのだろう。その友達が見つからなかったので、ぶらりと中庭に寄ったところだった。
美咲紀と綾花は弁当を食べながら互いのことを話しはじめた。美咲紀は花が好きで美化委員、綾花は本が好きで図書委員に所属している。互いの委員会のことが話題の中心だ。
「美咲紀さんのお弁当、おいしそうです。自分で作ったの?」
「そうだよ。占いを参考にして作ってみたの」
美咲紀の弁当はチキンライスだ。いつも見ているテレビの占いによるとラッキーカラーがオレンジだったので、食べるものからお弁当ポーチ・水筒までオレンジでそろえてみたそうだ。ケチャップのオレンジにパセリの緑が映えている。お弁当のすみにはかぼちゃとブロッコリーのサラダもあった。
「綾辻さんのお弁当も手作り? かわいいおかずがいっぱいね」
「ありがとう。料理は小さいころから手伝ってたから慣れてるんです」
綾香の弁当はタコさんウィンナーや、花の形に切られたニンジンなどひと手間かけた女の子らしいおかずが多い。あとは白いご飯と、アスパラのベーコン巻、もやしのカレー炒めが入っている。
「お花のにんじんかわいい!」
「よかったら食べてますか? ゆでただけだけど、味がついてるから美味しいですよ」
「いいの? じゃ、私のサラダもどうぞ!」
「ありがとう。……ん、おいしい♪」
にんじんのグラッセは野菜の甘みもよく出ており、噛むほどに味が染みだした。美咲紀のサラダはマヨネーズで味付けがされており、ご飯と相性抜群である。
「そよ風が気持ちいいな。よしっ、ご飯も食べ終わったし少し花達の様子を見てくるね」
「え? ええ」
美咲紀は弁当箱を鞄にしまうと近くの花壇の前にしゃがみこんだ。綾香は昼食を食べながら、美咲紀の様子を不思議そうに見ている。
「今日も元気に咲いてるね~」
笑顔で語りかけながら花の世話を始めた美咲紀。
終わりかけの花を摘んで綺麗な花が映えるようにしたり、葉っぱに妙な斑点が浮いていないかを確かめる。水や栄養は足りているか。つぼみが付き始めた植物はあるかをチェックする。
「桔梗ちゃんはつぼみが可愛いんだよ。紫色の袋みたいになっていてね、花が咲くときにパチッと割れるの」
「詳しいんですね。私も見てみようかな」
「どうぞ! 私でよければいろいろ質問してね。この学校の花達のこと、紹介するよっ」
今日はひとりでご飯かな……って思っていたけど。
勿論、ひとりで食べて残りの時間で面白い小説を読むのも悪くない。が。
「ホタルブクロっていう桔梗に似た子もいてね。この子は梅雨前くらいまで花が楽しめるかな」
好きなことを楽しそうに語る声に、耳を傾けるのも悪くない……と思った。
「がばばばばっ!」
昼休み開始のチャイムと同時に
後木 真央
が教室を飛び出した。スカートがひるがえってもハーフパンツをはいているから大丈夫! 階段の手すりを滑り降りて学食へ突撃していった。
「おばちゃんっ。日替わり定食A!」
出てきた定食は5分で胃の中に消えた。食後はゆっくりなんて真央の辞書にはないらしく、猛烈ダッシュで購買室へ向かった。
「おばひゃん、寝子島パン残り何個? 3個以下なら全買いなのだ! あとサンマさんパンと焼きそばパンとねこーひー牛乳ふたつ!」
寝子島パンを最後のひとつと、サンマさんパンと焼きそばパン、ねこーひー牛乳をふたつ買って中庭に走る。タタタタッ、キキーッ! 目的の場所までたどり着くと片足を横にして急ブレーキをかけた。
「ぬんっ。真央ちゃん、今日は中庭でにゃんこさまに会いたい気分なのだ!」
学校を抜け出して旧市街まで走ろうかと思ったがやめた。大きな声で決意を叫ぶと、中庭のベンチで弁当を食べようとした
上條 暦
が驚いたように動きを止める。
「ど、どうしたんだ……?」
「にゃっ。ごめんなのだっ。びっくりさせてしまったのだ!?」
人に話しかけられてテンションの少し戻った真央。目を糸のように細くしている。天気もいいし、日替わり定食も美味しかったのでご機嫌のようだ。
「あーっ。永田先生の授業で一緒だった暦ちゃんなのだ! お弁当食べていたのだ?」
「そうだ。後木はもう終わったのか?」
「えっへん。真央ちゃんは定食を食べたけど、まだまだおなかに余裕があるのだ!」
暦と真央は、以前永田先生の古典講座を一緒に受けたことがある。知った顔だったので暦の表情が先ほどより少し砕けた。
「購買の袋を持っているじゃないか。それを食べればいいのに」
「にゃっ。それは名案なのだ。真央ちゃん、これをいつ食べるかはまだ決めていなかったのだ!」
いつ食べるの? 今でしょー。
「焼きそばパンと、サンマさんパン、あとはひとつ目のねこーひー牛乳っ。いっただっきまーす!」
「おい。よく噛んで食べないと危ないぞ」
「もぐもぐごっくん! だいじょーぶっ。真央ちゃんは食べた後、すぐ走ってもおなか痛くならない子なのだっ」
元気な子だ……。
良くも悪くも優等生な自分とは違う。真央の天真爛漫な笑顔を見て、同じ年齢でこうも違うのだな。と謎の感想を持った。
暦の昼食は自分で作った弁当である。中学までは母が兄の分と一緒に作ってくれたが、高校からは自分で作るようにと言われた。花嫁修業の一環らしい。
「食事は味わって食べるものだ。作った人が残念な気持ちになる」
押し付けがましくない程度に言い添えた。
例えばの話だが……自分の作った弁当を彼氏が味わって食べてくれなかったら悲しいと思ったから。
「見つけたわ。上條さん、少しいいかしら」
「今日は落ち着いて食べることができないな。どうした、桃川? ずいぶん殺気立っているようだ」
暦と同じクラスの
桃川 圭花
が腕組みをして仁王立ちしている。ふたつにくくった髪やメガネ、という単語を並べればおとなしそうな外見なのに、本人には弱弱しい雰囲気が感じられない。
どうみても、肉食よりの人間である。
「私、今日ね。学校に来る前にコンビニでモンブランを買ったの。食べようと思ったらなくなっていて……今、だれが持っていったのかを調査中なのよ」
「で。私を疑っているというわけか」
「話が早くて助かるわ。教室に残っている生徒にアリバイを聞いて回っているの」
やれやれ。と、暦は内心肩をすくめた。
「暦ちゃんー? 探偵ごっこなのだ?」
「ごっこならいいんだが……。私は全ての授業を真面目に受けていたし、昼休みは中庭に来て弁当を食べていた。そのことは隣の後木が証言してくれる。これで満足か?」
あら、そうなの……?
少し残念そうな表情をしながら圭花が証言を手帳に書いていく。食べ物の恨みは恐ろしいと言うが……。犯人にはお詫びの品を持って、早く自首してほしいところだ。きっと、それが本人の命のためになる。
「怒った顔だとよくないよー! 真央ちゃんが元気出るもの見せてあげるのだっ」
真央はぴょんっとベンチから立ち上がると両手を伸ばすようにして大きく叫ぶ。
「にゃにゃにゃがおー! がおー、この辺のネコちゃん呼んできて、お願いっ! かつぶしと釜揚げシラスあるよって!」
「なっ。ね、猫が寄ってくる~!?」
非常識なことに弱い暦がひっくりかえった声を出した。三毛、白、黒、ぶち。様々な模様の猫が四方八方から真央に向かって集まってくる。
「キター! にゃんこさまっ! かつぶしと釜揚げシラスがござりますなのだ♪」
真央が持っていたエサを景気よく猫に配りだす。
「はいっ。暦ちゃんと圭花ちゃんもっ」
「あり、がとう……」
「だからー。私が欲しいのはモンブランなんだってば」
「にゃははっ」
すっかり真央のペースになってしまった。はあ、と額に手を当てて、圭花はため息をはいた。
「まあ……その。これでも食べたらどうだ。その様子では昼はまだなんだろう?」
暦が自分の弁当から卵焼きを取り出す。暦の弁当はしょうが焼き、出汁巻き卵、パプリカの炒め物。
「今日は部活があるから、あまり女子らしくはない弁当だ」
「あら。ぶりっこよりはいいんじゃない? 卵、好物なの。いただくわ」
圭花は卵焼きを貰うと考え事をするように視線を遠くにやった。
「出しは昆布とかつお。隠し味に牛乳ってとこね」
「正解だ」
圭花は攻撃的なところがあるが、味わって食べるところは嫌いじゃなかった。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
こんにちは。相馬です。
普通のランチタイム、お楽しみいただけたでしょうか?
今回は自由度の高いシナリオだったため、
NPCとの絡みを希望されている方が複数いらっしゃいました。
ご期待に沿えず申し訳ありませんが、
ガイドに登場していないNPCと絡むアクションは基本的に採用されません。
マスターによって対応には差がありますがご了承下さい。
(参考・公式サイト:はじめての方へ >シナリオの参加と利用(2))
余談ですが、アクションはキャラ口調で書いていただくと
そのキャラの性格がつかみやすくて助かります♪
過去のシナリオをリアクションに反映希望の場合は
「○○シナの△ページ」と教えていただけると嬉しいです。
あとは……基本的に、
前回が「おまかせ」で今回も「おまかせ」のような指示だった場合、
「前回のような書き方でご満足いただけたのかな?」ととらえています。
もし、もっと恋愛描写を甘く! もっと強そうに書いて!
などあればアクション欄によろしくお願いしますー。
ではでは!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月19日
参加申し込みの期限
2013年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月26日 11時00分
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