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フツウ*ランチタイム
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◆屋上
ドアを開けると、屋上には気持ちのいい風が吹いていた。
「よーし。飯にすっか」
「いい、天気……」
桜花寮で同室の
追分 義一
と
志波 拓郎
がフェンスの近くに腰掛ける。手にはそれぞれ購買で買った昼食が。義一は焼きそばパンとねこーひー牛乳。拓郎はタラコおにぎりとサンマさんパン、ジャスミンティーだ。
「ご機嫌よう。君とは屋上でよく会うね」
同じようにフェンス近くで読書をしていた生徒が文庫本から顔をあげた。
畑生 言嗣
である。拓郎がちらりと表紙を見ると妖怪の絵と、サブタイトルに民俗学の文字が見えた。
「こんにちは。畑生さん……も、お昼?」
「そんなところさ。そこの彼はお友達かい」
言嗣が義一と目を合わせる。義一は言嗣を見た瞬間、自分とは縁のない人間だと思った。言嗣はよく言えば貴族の様な、悪く言えば少し上から目線な態度である。
……つっても、第一印象だけで判断すんのもな。
義一はいかつい外見の割にそういった部分が繊細だった。人として大事なことを漫画から教わっているのだろう。
「こっちは……
追分 義一
……。俺と……同室」
「うす」
義一が仏頂面で挨拶をする。
「
畑生 言嗣
だ。よろしく頼むよ、義一君。君のことは図書室で見かけたことがあるな。図書委員なのかい?」
「あ? ああ、そだな。本は読むし。ラノベや漫画が多いが……あんたの持ってる本も一応知ってる」
言嗣の読んでいた日本民俗学の説話集は妖怪が出てくるアニメや漫画で参考にされることが非常に多く、義一も名前は知っていたらしい。二次元に詳しくなると自然と神話や歴史の要点や名著を覚えていくものだ。
「せっかくだし……みんなで……食べよう」
おにぎりのセロファンをはがしながら拓郎がのんびりと話した。空を眺めると飛行機雲。雨の気配が微塵もない青空。フェンスによりかかりながら3人で食事を始めた。
サイドテールを揺らしながら
夢宮 瑠奈
が中庭を歩いている。普段、瑠奈は中庭で昼食をとることが多かった。今日のお弁当はバターロールサンドが2つと付け合せのフルーツ。かわいらしい女の子のお弁当だ。
「……あれ? あの子、どうしたんだろう」
ひざまで届くほど長い髪の女の子・
穂積 通
がしょんぼりとしゃがんで地面に「の」の字を書いている。背後にはどんよりとした人魂が見えた。激しく落ち込んでいる。
「あうぅ……また失敗してしまいました。……今日も隠れながらお弁当です」
どうやら残念な事態になっているらしい。もしかして、クラスでうまくいっていないのだろうか……。心配になった瑠奈はその子に「ねえ」と話しかけた。
「えと。どうしたのかな。困っているの?」
ふわりと微笑みながら尋ねる。通は背中に声を受けるとびくりとはねるように驚いた。軽く涙を浮かべた目で瑠奈を見上げる。
「うぅ。お弁当、また失敗してしまったのです……」
「そうなんだ。あ、もしかして、それでどこで食べるか迷っていたのかな?」
失敗したものを人目があるところで食べるのが恥ずかしかったのかもしれない。瑠奈の推理は当たっていたようで、通はこくりと頷いた。
「天気がいいので外で食事したいのですが……中庭は目立ってしまいそうで」
確かに中庭は天気がいいこともあり人が多かった。何かいい方法はないかな? と考える。
「そうだ。屋上は? 一緒に屋上で食べたら、ちょっと失敗しちゃったお弁当でもきっとおいしいよ」
「へ? い、いいんですか?」
「うん。私も屋上で食べたいって思っていたの」
瑠奈が誘うと通は嬉しそうにえへへーと笑った。
通の笑顔を見て安心する。いつだって、ひとりは寂しい。笑顔が自然に出るようになれば大丈夫。新しい友達と屋上への階段を上った。
「あっ。畑生さん……!
瑠奈がドアを開けた先、読書中の言嗣と目があった。屋上で静かに本を読む……なんてクール!
「今日は知った顔によく会うね。こんにちは、瑠奈君。そして、小柄な君」
「は、はいぃ。はじめまして、
穂積 通
と申します……」
「人……増えた」
通が慌ててぺこりと頭を下げるのを、拓郎が微笑みながら見ている。どうせならみんなで食べようということになり、瑠奈たちもフェンスを壁にして座ることにした。通が一番目立たないはじっこに座る。
「じゃ、私たちも食べようか」
「はいー」
通がしゅるしゅるとお弁当の包みをほどいた。中から出てきたのは少し焼きすぎて茶色くなった卵焼きや、色にムラのある鳥そぼろ。
「よーく焼こうとしたら、こうなっちゃいました……」
鳥そぼろはクマの形に盛りつけられている。見た目を少しでもかわいく……という健気な努力が見えた。
「おいしそうなにおいがするよ」
瑠奈はさりげなく通の弁当を褒め、自分のバターロールサンドを食べた。中身はハム卵とサーモンの2種類。それほど量はないのですぐに食べ終わった。
「言嗣さんもサンドイッチなんだ。おそろいね」
言嗣は読みながら食事できる、という理由でサンドイッチだ。卵とトマト、ハムとレタスのサンドイッチを食べている。読みながら食べるとパン屑がページの上に落ちそうなものだが、器用に無駄のない動作で食事をしていた。
「料理は私も研究中だが、卵料理は余熱を使うことでふんわりと仕上がるそうだ。通君も、次回試してみてはいかがかな」
「は、はいっ! ありがとござ……ますっ」
まさか自分に話しかけてくれると思っていなかったので通は少し噛んでしまった。
「みんな……これ、よかったら……」
拓郎が購買で買った菓子を配る。キャンディのような包み方をされたチョコレートだ。
「わあ。ありがとう。私もお紅茶とクッキーを持ってきているの。おすそわけするね!」
「あり、がと……」
紅茶とクッキーをわけてもらう拓郎。ひとつクッキーをかじる。市松模様のクッキーは甘めに作られていた。紅茶と一緒に食べるためだろうか。甘党の拓郎はクッキー単体でも十分おいしいと思った。
「おっ。うめえ」
強面の義一も無表情で味を褒めた。……やはり、男子高校生はパンひとつでは足りなかったのだろう。クッキーを食べた瞬間、おなかがグーっとわかりやすく鳴る。
「おなか……すいているの?」
「今月、使いすぎちまったからな」
瑠奈の質問に、義一は気まずそうに目を反らした。何に使ったんだろう? と無意識に義一のカバンをちらっと見ると、今月発売したアニメのムックの表紙が見えた。
「あっ。魔法少女☆ネッコロガリーナ!」
説明させてください。魔法少女☆ネッコロガリーナとは、歩くのも面倒くさいと豪語する無気力ひきこもり美少女が、布団の国の力を借りて後半15分だけ本気出す新感覚アニメです。
「お前……知ってんのか、ネッコロガリーナ」
「うん。衣装かわいいし、オープニングの曲も好き」
「あっ、あのそのアニメならつーも知ってます。昨日、テレビでちょうど見ましたっ」
女子と自然にアニメの話ができて、義一は不覚にもじーんとしてしまった。今はメディアミックス化が盛んだから、ひとつの作品にドはまりするだけでも出費が大変なのだ。ほら、漫画も買わなきゃだし。設定資料集だって欲しいときがあるじゃん。でも、どれだけ作品が好きでも学校じゃ話題に出すのは難しい。だから、同士が見つかると嬉しいよね。キラッ☆
「追分君、だよね? よかったらクッキーあげる」
「あのっ。私のでよければお弁当もどうぞ……!」
次の仕送りまで焼きそばパンで食いつながねばと思っていたのだが……。
今日はアニメの話を通じて女の子と仲良くなれたのでいい日でした。
「つっても、バイト探さねえとなー。ずっとこれじゃもたねえし」
「どんな……バイト……?」
義一の呟きに拓郎が応える。
「299 COFFEE……なら、募集……してた」
「あー。接客は無理だろ。日曜はイベント行ったりで無理そうだし、平日土曜で探さねえとなぁ」
義一の希望を聞いて、言嗣が『そういえば』と顎に手を当てて思い出す。
「シマリス書店でも高校生のアルバイトを募集していたな。君は本が好きらしいし、悪くないんじゃないか?」
「シーサイドタウンとこのか」
本屋は喫茶店よりは向いている気はする。どうしたもんか、と義一はバイト情報誌を見ながら考えた
「通ちゃんはやってみたいバイトってある?」
「つーですか? えーと、あっ。お弁当屋さんで働けば、お弁当上手になるかもです」
「……!」
義一は通の意見を聞いて、少し感心した。
そうか、バイトをしながら苦手を直すって考え方もあんだな。おっ、ここ、まかないある。まかないもらえるバイトもアリだ。
バイトの話でほのぼのと盛り上がりながら、楽しい昼休みが過ぎて行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月19日
参加申し込みの期限
2013年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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