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フツウ*ランチタイム
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今日は天気がいい。
食堂で飲み物を買うと、
御剣 刀
は日の光に誘われるようにしてテラスへ向かった。だれかと食べる約束はしていない。ひとりで食べるのもアレだし……と考え知った顔を探す。
「あ、御剣くん……」
光村 日向
と目が合った。日向の肩に乗ったコトラもにゃあと鳴いて挨拶をする。
「やあ、光村。この前はありがとう」
刀と日向は遠足で築地市場を一緒に回った仲だった。あのとき、日向は築地の人の多さに驚いていたんだっけ。
「御剣くんも……お弁当なんだ。僕もお昼……一緒にいいかな?」
「勿論。ん、あそこの4人席が空いてるな。あそこで食べよう」
「うん……♪」
ふたりで席に向かう。途中、ひとりで弁当を食べようとしている白髪の後ろ姿を見つけた。
夏神 零
だ。ちょうど小ぶりの重箱に入った弁当をつつこうと箸を持ち上げたところだった。
「む、この気配……刀殿」
「夏神もいたんだな。よかったら一緒に食べないか?」
「ふむ。そうだな、みなで食べたほうが美味しいでござろう」
カガミが なかま に くわわった!
「ふふ。ひとが増えると……嬉しいね」
日向が肩のコトラに小さく話しかける。コトラは聞いているのかいないのか、首を小さくかしげていた。おなかが空いているのかもしれない。3人で縦一列になってぞろぞろ歩く。目的の席は目の前。座ろうとして背もたれに手をかけると、「あっ」と小さな声が聞こえた。
「あちゃー。この席、あんたたち使う?」
ヘアピンを付けた活動的な印象の女の子、
猫村 翡翠
が苦笑しながら刀に話しかける。翡翠と刀は肉屋しののゐで何度か会ったことがあった。
「ああ、そのつもりだった……猫村も一緒にどうだ? 男しかいなくて悪いけど」
「ボッチでさびしかったから嬉しい。ありがと!」
少し申し訳なさそうな刀の誘いに翡翠は笑顔で応じた。翡翠の1年前の事情を考えれば男グループの中で食べるほうが気は楽なのかもしれない。
それぞれが席に着いて弁当を広げる。この4人で食べるのは初めて。互いの弁当の中身が自然と気になった。
「わぁ。夏神のお弁当って豪華だね。これ、自分で作ってるの?」
「左様。毎日献立を考えるのはもう慣れたでござる。1日30品目が目標じゃのう」
翡翠が感心した様子で零の弁当を褒める。零は口調と同じく和風の弁当で、ちくわのきゅうり詰めやひじきの煮物、そして好物のゆで卵などが栄養バランスよく詰められていた。店で売られていてもおかしくない出来栄えである。
「猫村さんのお弁当箱……かわいいね。初夏、って感じ……」
日向が翡翠におっとりと話しかける。翡翠のお弁当はライム色の真空断熱ランチボックス。三段構造で、今日は和風のおかずが中心だった。
「ありがと。あたしも大体自炊しているんだ。居候だから、叔母さんと分担してるんだけどね」
「みんな……料理できてすごい」
「いやぁ。お弁当は夕食の残りを使っているから、そんなたいしたものでも」
それでもすごいと思うよ。と褒める日向に照れ隠しするように、翡翠はパタパタと手を振った。
翡翠のお弁当はたけのこご飯のおにぎり、ぶりの照り焼き、小松菜と厚揚げの煮びたし、しらす和え、新じゃがのコロッケ、そして専用のポットに入れた筍の味噌汁――。
「多いな」
思わず刀が突っ込みを入れた。
「よく食べる女子はいいよな」
反射的にフォローを入れる。刀は気がつかえる系男子だった。夏神も猫村も細い見た目の割によく食べる……と感心しながら自分の弁当に手を伸ばす。
「刀殿も手製か。ふむ、食材がなかなかだのう」
「わかるか? 俺も夕飯の残りが中心だけどな」
刀の弁当はおにぎりと鮭、卵焼き、鶏のから揚げとほうれん草のおひたしにきゅうりの浅漬け。シンプルな日本人のお弁当だ。鮭は参道商店街の魚新、肉は肉屋のしののゐ、野菜は八百屋の白菜で購入している。どうやら刀は商店街のお得意様のようだ。
「洋風は僕だけ……かな?」
「今日はそうみたい。あっ、ケチャップのついたハンバーグ! 光村のお弁当かわいいね」
「お母さんが……こういうの好きみたい。あ、ごめんねコトラ。はい……ご飯だよ」
日向は自分の鮭おにぎりを半分割るとコトラに食べさせてやった。コトラは元気に食べきると、眠くなったようでその場に丸くなる。ぽかぽかと温かい日。昼寝がしたくなるのもうなずけた。
「御剣くん……。遠足では……ありがとう。お礼に自慢の卵焼き……おすそわけ。感謝の気持ち」
日向の弁当は鮭おにぎり、ハンバーグ、サラダ、甘い卵焼きである。カラフルで見た目も楽しい弁当だ。日向は卵焼きをひとつ、刀の弁当箱にプレゼントした。
「おいしそうだな。いいのか?」
「うん……。僕、迷子にならずにすんだし……楽しかったから」
「そうか。でも、どうせなら俺の卵焼きトレードしよう。うちは出汁巻きだ」
互いの卵焼きを交換する。日向の卵焼きは甘くしっとりとしており、刀の卵焼きはねぎのみじん切りと、隠し味にみりんが入っていた。
「おいしい……腕いいね」
「そっちのもな。美味しかったってお母さんに伝えておいてくれ」
「ん……」
同じ料理でも家庭によって味付けがだいぶ違うものだ。和風のお弁当も美味しいな、と日向は考えた。
一方、零は自分の弁当をよく噛んでのんびりと食べていた。食による健康管理には拘りがあるのだ。昼食で15品目、夕食で15品目。お米は多すぎず、全体量は腹八分目ですむように。
「翡翠殿、どうされた?」
向かいに座っている翡翠の箸が止まっている。別の席を見ているようだ。ぼんやりとしている?
「ん? あ、ああ。なんでもない」
零が翡翠の視線を辿る。恋人同士で弁当を食べている生徒がいた。離れていてもわかるくらいに仲睦まじい。
「……幸せそうなつがいを見ていると、なんていうか、むかついてくるんだ。あたしだって、彼女欲しいのにさぁ」
何を見ているかばれてしまった翡翠は、水筒に入れたマテ茶を飲みながら呟いた。呟きは零の耳にしか届かなかったようだ。日向と刀は談笑を続けている。
「ふむ。お主は同性に心が惹かれるでござるか」
「いや、百合とかそういうんじゃないけど……あーでも、そういうのも悪くないかな? って、あたし何言ってんだろ。ごめん忘れて!」
えへへ、と笑う翡翠。その笑顔は何かをごまかしているようにも見えた。む、と一考すると零は自分のレンコンのきんぴらを翡翠の弁当箱に贈った。
「翡翠殿、おせち料理には意味があるのをご存知でござるか?」
「へ? 何? いきなり」
「昆布巻きは『よろこぶ』にかけて、海老は腰が曲がるまで長生きできるように……という意味でござる。そしてレンコンは――」
唐突な話題に目を丸くする翡翠。零は自分のレンコンを持ち上げて穴を翡翠に向ける。
「穴の空いたレンコンは、先を見通せるように。で、ござるよ。困りごとがあれば学生支援部に来るといいでござる」
「……」
あたし、お先真っ暗って顔をしていたのかな。……にしても夏神って、変なやつ。
もらったきんぴらはごま油が効いていて美味しかった。今度、家でも作ってみようかな。
「ごちそうさまでした。僕は授業まで……走ってくる。皆……またね」
「うむ、またお会いしよう。日向殿」
「またね!」
「またな」
日向が眠っているコトラの頭を優しくなでて駆け出して行った。その様子を見て、刀は円とにゃーくんの関係を思い出す。そういえば、さっき円やブリジットたちをちらっと見たような。昼休み終了まではまだ時間がある。もう少しここで過ごして、その後は授業に行こう。
いたってフツウの、平和な昼休み。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月19日
参加申し込みの期限
2013年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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