this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
中学生の僕がハジメテのオツカイをするので手伝ってくれませんか
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
15
つぎへ >>
シーサイドアウトレットへ向けて歩き出そうとしていると、自転車を押し歩いている少女が声をかけてきた。
「ねえ——。
あたし
篠原 翠響
、もしかして昨日SNSで買い物行くって言ってたイリヤ?」
「Я.そうです……?」
イリヤは彼女に覚えが無いようで、つくしと時子と衿花に、知り合い? と目配せしながら曖昧に返事をしている。
「手伝いするって返信したの見てた?
今丁度、新体操の練習で寝子島スポーツセンターから帰ってきたところだったのよ」
「——あなたが」
そう言いながらイリヤが出していたSNSの画面を見て、少女たちは目の前の翠響と彼女の書き込みを見比べていた。顔を合わせた事もない相手の買い物の手伝いを申し出るとは、お人好しな人も居たものである。
「アウトレットに行くの?」
「はい、靴とか、他のものも買いに」
「そうね。あそこなら安くていい靴が手に入るはず」
そう言って翠響は予定通りアウトレットへ同行すると申し出てくれた為、そのまま靴屋へ一直線することとなった。
ショッピングモールとあって靴を取り扱う店は多かったが、入り口にあった店舗の案内板を皆で見上げて、無難そうな有名シューズメーカーの店へ向かう事に決めた。
エスカレーターで上階へ登っていく一行はごくごく普通の同年代の少年少女の集団で、変わった部分を挙げるとすれば少年が一人しかいないというくらいであったが、それだと言うのに彼らを妙に気にした少女が居た。
否、
後木 真央
が気にしていたのはイリヤと友人達の一行とではなく、彼らを離れた位置から追いかける二人組のほうである。
サングラスにマスクにキャップの三点セットは不審過ぎて、きっと隠れているつもりなんだろうが、逆に目立っている男たちだ。
(中学生を遠く見守る、あれは大学生? 高校生……? 見守ってるのは誰なのだ?)
彼らが一行を追っているのは分かっても、真央には少年の方を追い掛けているのか少女の方を追い掛けているのかは判別がつかなかった。兎に角通報をすべきかどうかと迷いつつ、彼らに感づかれないように横目で様子を見ていると、二人の間に妙な空気を察知する。
(あの二人……妙に距離が近いのだ)
そう、普通の仲間の間柄ならばあり得ない家族の距離を、真央は別の何かと捉え始めていたのだ。更に二人が目立たないようにと気を使うが故に、耳打ちする姿などは、フィルターがかかり始めると更に怪しく見えてしまう。
そして悶々としてきた感覚にトドメを打つように、一行を追いかけようとした片方が、ぼんやりしていた片方の手を引いた。
(ああっ! 手を、手をつないでいるのだ!?)
「これはタルトちゃんの得意な掛け算っ……もしや真央ちゃんガチ現場に遭遇なのだ!?」
思わず声に出してしまいながら、しかし手際よくスマートフォンを取り出して、滾る状況をタイムラインに流しかけ——、送信ボタンを押す直前に冷静になって両手でぐっと握りしめた。
(恋愛は自由だけどストーキングはご法度なのだお巡りさんにしょっ引かれちゃうのだ……)
直前まで通報すべきかどうか迷っていたというのに、欲望とは恐ろしいものである。
「くぅぅ、今目の前にぱらいその扉が開かれようとしているのに、芥子粒ほどの理性が邪魔をするのだ~」
ぐぬぬぬっと手の震えを伝えているスマートフォンを鞄に戻し、真央は——欲望を切り捨てる——勇気をもって、二人組の肩をぽんっと叩いたのである。
「おにぃさんたち……
いかに愛があっても相手がされているの知らないと、ストーキングで軽犯罪じゃないかと思うのだよろしくないと思うのだ?」
「——はい?」
振り返った二人は声を揃えて、全く同じ向き角度で首をかしげ、同じリズムで互いの顔を見合わせた。
「愛はあるしストーキングなのには違いないけれど——」
「捕まるようなことをしているかと言うと、違うと思うよ」
何故なら自分達が追いかけているのは弟だから、とエリセイとレナートはマスクを脱ぎながら言った。慣れない土地で初めての買い物に出た家族が、どうしても心配で仕方なかったとの説明の途中で、真央はスライディングするように前につるんっと土下座する。
「も、申し訳ないのだそんな事とは露知らずうっかり心のBLシャッターきりまくりだったのだ!」
「えっ!? ちょっと君!」
「なんか分かんないけど落ち着いてよ」
真央は焦っていたが、もっと焦ったのはエリセイとレナートの方である。目の前で少女に土下座され、二人は彼女を周囲から隠すように囲んで起こすも、真央は相手の様子も周囲の空気も無視する勢いで叫んだ。
「1年9組後木真央、誠心誠意おにぃさまずの見守りに協力させていただくのだっ!!」
「あの、話を……」
困り果てたレナートが、話しを聞かない相手とどうコミュニケーションをとれば良いのか図りかねていると、その腕が後ろに引かれる。
「レーナ、レーナ!」
「何だよリーセ、今——」
振り返ったレナートは示された方向——ゲームコーナーの店先を見て、エリセイと同じ顔をした。
「みかん宇宙人だッ!!」
二人が注目しているのは、ゲームコーナーのある台に入っている、みかんを模した? ゆるキャラ——もといグロキャラとも言えるくらい禍々しい笑顔をしている——のフィギアである。
レナートはエリセイが何も言わずともあれを欲しがっていると通じていたが、真央と話している間にイリヤ達との距離はどんどん離れているのだ。
「でもイーリャが——」
言い淀んだレナートだったが、ここでエリセイはワザとらしいノリでがばっと弟の肩に抱き付いた。真央が「ほぁ!?」と奇声を上げたのは言うまでもない。
「Рена,Давай! Давай!」
行こう行こうと急かして、それでもレナートが迷った素振りを見せるや、エリセイは肩に額をぐりぐり押し付けながら弟に甘えまくった。
「あれラックに飾ろうよぉ〜。レーナからも見えるように横向きにしてあげるからさー、なんなら俺の方にケツ向けて飾ってもいいからー、ねえねえねえねえ」
と、エリセイがウザいのギリギリでも、押しのけたり嫌がったりしないのがレナートである。そればかりか「仕方ないな」と流されているのを見て、真央は『双子BLのガチ現場』を目の当たりにしている——と、少なくとも彼女は思った——事へ声にならない興奮の悲鳴を上げるのだった。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
中学生の僕がハジメテのオツカイをするので手伝ってくれませんか
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月14日
参加申し込みの期限
2015年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!