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中学生の僕がハジメテのオツカイをするので手伝ってくれませんか
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「締め切り? 大道寺って何か……書いたりする人なのか?」
「実はしょうせ——世界の扉を見つけたばかりの申し子達の為に、幻想を紡いでいるわ」
言い直したことで割とガバガバな雰囲気を見せつつ紅緒が答えると、彼女の様子を何度も気にしてあげていた武道が、後ろから自然に声をかけた。
「どんなジャンル?」
「闇幻想の世界にて、牢獄の少年と少女が繰り広げし魂の葛藤と血塗られた戦い……それは乙女の鮮血より創られし悪夢!」
ちょっと意味がわからなかった。
まあ、文章を書いている事には変わりないだろうと、麗音が助け舟のように聞く。
「本とかあるんですか?」
するとここでドヤっとしていた紅緒が急に真っ赤になってしまった。
(……ガチッぽい同人誌が出てきたらどうしよう)とタルトは密かに思っていたのだが、そうではなかった。
「あ、あの……」
例の黒い鞄から紅緒がそろりと取り出したのは、掌に収まるサイズの——文庫本だった。
表紙には華やかなフォントでタイトルが浮かび上がり、漫画チックなイラストが描かれている。
「ああ、ラノベかぁ」
英二とタルトが頷きあう間、本を受け取った武道がパラパラページを捲ると、挿絵があるので何となくジャンルは察せられた。
学生服にマントの主人公らしき少年が、学校の校舎を背に手から魔法のような光を発している場面だ。
「ファンタジー? 学園、バトル物かな」
俯いたままもじもじしている紅緒こくんと頷くと、改めて表紙を覗き込んでいたタルトが声を上げる。
「これ! もしかしてアニメ化決定したやつじゃない?」
どこかでそんな話しを聞いた事があったのだ。
「すげー!」
武道や刀が素直に賞賛すると、柔らかい表情に戻っていた紅緒の顔がみるみる暗くなっていった。
その変化に気づいた武道は、紅緒の座る椅子の背にそっと手をかけ、「何か飲む?」と静かに声を掛ける。紅緒はふるふると首を横に振って息を吐き、漸く皆に話す気になったらしい。
「アニメって……、私とは関係ないところで、決まってたのよ」
「何か嫌な事でもあった? アニメ化ってなると原作者超忙しくなるもんね」
「それは——! 大丈夫。嬉しいの。特別な事に選ばれて、光栄だと思ったわ」
フォローしてくれようとしたタルトに微笑んだ紅緒だったが、唇を噛んで、複雑な表情で自分の本を見つめなおして続ける。
「最初は良く分かってなかったけど、この間制作会社の人たちと会ったら、お金とか、関わる人が沢山……、凄く大きな話なんだって気づいて……。
そしたら緊張して、何も——」
余りに大きなものの中心に自分が居る、そう気付いて萎縮してしまった——。
紅緒のスランプの原因は分かったが、高校生の領分では中々出会わない社会に出たものの悩みに、皆一旦口を閉じてしまう。
すると刀がスープのカップに口をつけたまま、先程と同じ軽い調子で「なるほどなー」と何でもないように相槌を打った。そしてカップをテーブルに戻すと、紅緒に向き直る。
「まず腹ごしらえしたらどうだ?」
ごく当たり前の提案をされて、紅緒は長い睫毛をしぱたかせ、一度テーブルを見た。
自分が注文したケーキも、麗音が出してくれた飲み物も既に片付いたそこは、何もない。まるで今パソコンの画面が真っさらなのと同じように。
指摘されてはじめて、そこに気づけたくらいに必死だったのだろう。
「そう言えば朝からケーキしか食べて無かった……」
思い出したままにするっと吐くと、武道が肩に手を置いて紅緒の顔を覗き込んだ。
「悩んだ時は、少しゆっくり飲みながら考えてみるのもいいんじゃないかな」
「うん、志波先輩の言う通り。
スペシャルメニュー頼んで食べよう。腹が膨れたらなんとかなるよ」
刀の提案を聞いた羽衣が「美味しいよ」とメニュー表を指すと、麗音がオーダーを取ろうとペンを取る。強制……と言うより背中を押してくれるような彼らに、紅緒は半テンポ遅れて頷いた。
それからカウンターは、いつになく和やかで楽しげな空気が流れていた。
「あ、ラノベなら男装の美少女とかどう? あ、双子ネタも使えそう。男女双子で、困ったときは入れ替わるからバレないとか——」
タルトが始めたネタ出しに、皆が口々にああでもないこうでもないと話してくれる。
そんな優しさに心を軽くして、紅緒は店にいる間じゅうずっと微笑んでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月14日
参加申し込みの期限
2015年09月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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