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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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どうもゲームにバグが混入しているのだろうか。
それともこれは野上歩の趣味なのか。
なぜかマジックハンドを握ったホブゴブリンが今、床にうずくまる北条冬華に迫りつつあった。
すでに彼女は短剣を胸の前に構えるばかり。服はあちこちが破れ、白い肌があらわになっている。肩で息をしており目立った外傷はないものの、もう戦況を逆転できる望みは薄そうだ。
「うう……私、やられ役っぽいですか……?」
冬華が覚悟を決めた、そのときである。
ざくっ、と、ホブゴブリンが両断された。
ホブゴブリンといってもイービルな外見ではなく、茶色いビーチボールに丸い目がついたような愛嬌ある姿なので悲壮感はない。
「ヤー?」
かぱっ、と口を開けたまま、くす玉みたいに割れた。
そして得点が表示される。『1000pts』。これ、たくさん稼いだらなにかになるのか。
「月さん? 助かりました」
冬華は貌を輝かせ、そこに桜月が立っていることを期待したが、
「俺だ。北条、無事なようで何よりだ……!」
そこにいたのは長い日本刀を構えた剣士、
御剣 刀
なのだった。
もともと剣豪として知られる彼であるから、真剣を握った姿も実に実に絵になる。ホブゴブを一刀のもとに切り捨てるや彼は、剣を立てて八相の構えとなり、そこからは阿修羅のごとく、斬って払って断って絶つ。わずか一人の人間の行動とは、思えぬほどの活躍を見せた。
ゴブリンが斃れる。
斃れた上にまた別のが、まっぷたつにされて積み重なる。
飛び道具を弾き、繰り出された斬撃をその剣ごと切り捨て、突き出された盾すら、紙のように貫いてしまう。
スコアがどんどん破裂する。破裂して上昇していく。
彼が握るは妖刀『ムラマサブレード』、震うたびに剣鬼の哭き声か、空気が震える音が立つのである。
かくして、
「立てるか」
と刀が冬華に手を差し出したとき、フロアは綺麗さっぱり掃除されていた。
ゴブリンは倒すと消えてしまうので、残されているのは冬華が落とした弓だけだ。
「御剣さん、お見事……です。ありがとうございました」
「どうしたしまして。まあ、ゴブリンは刀で斬ればあっさりと倒せるから、実はそれほど困難じゃなかったんだけどな。けれど俺強い感が気持ちいい、ストレス解消にいいんじゃないかな、このゲーム」
ときとしてむっつりスケベと言われる刀であるが、今日の彼はとてつもなく頼もしく、そして格好良く見えた。笑みも爽やかで、まなざしも……。
「……えと、見えてます……?」
刀の目線の先が、自分の服の破れた場所だと気がつき、冬華はそっと破れ目を手で押さえた。
「いや、そんなことは……ある、かも」
コホンと空咳して刀は彼女に背を向けた。そして自分の剣を、くるっと一閃して鞘に戻したのである。
常在戦場という言葉があるが、言うなれば響タルトの場合は常在薄本、すなわち、どんな状況であれ薄い本のことを考えている。そちらに脳のリソースを割く。むしろ彼女の場合そのほうが頭の回転が速まり、他の活動もしやすかったりするのかもしれない。
だから、今、タルトは大剣をぐるぐると振り回し、縦横無尽に暴れながらも、
「薄い本だとオークが人気だけど、ゴブリンも何かジャンルを確立したいよね。美少年ゴブリンいないかなー」
と、そんなことをつぶやいているのだった。けれどもちゃんと活躍している。彼女が大振りするたびゴブリンが「ヤー!」と言いながら消し飛ぶ。風が巻き起こる。レオタードが健康美を飾る。そしてポニーテールが……揺れる!
もちろんそれが鎌八まもるにとって、至福の光景であることは言うまでもない。
だがまもるはただ恍惚とするのではなく、きっちりとタルトを戦闘でフォローし、きっちりとタルトの発言にも指摘を入れるのであった。
「でもあの丸っこいのが『ゴブリン』だとすると、『美少年ゴブリン』っていうのは実現できないと思うなー」
「……僕が思ってたゴブリンと違うー」
それを聞くと不服げに、タルトは口を尖らせていた。
派手に戦うのはもっぱらタルトだ。彼女の暴れぶりはまるで夏の夜の花火、光を放って炸裂する、輝く。もはや芸術のレベルであり、閃く白刃は空間を満たし、支配するのだった。
一方でまもるはタルトのサポート役に徹していた。八本手でナイフや蹄鉄投げを決めるばかりか、ちょっと大型の敵は蜘蛛糸で捕まえてタルトにとどめをささせたりと、あくまでタルトを主役にしつつも自分のつとめを果たしていた。
「あ、でもポニテゴブリンならできるかも!」
「ポニテならゴブリンでもいいのか……うーん、馬ならまだわかるけどね」
などと苦笑いするタルトの背後に、じわりじわりと近づくホブゴブリンがあった。
しかしそれを見逃すまもるではない。
「おっとこのゴブ野郎、にゃんこたんを後ろから襲うとは不届き千万!」
電光石火、まもるはホブゴブリンという名の大きめのボール頭を、ナイフで左右に切り裂いた。
「ヤー!」
ボールは破裂して消える。1000pts。
「まったく、油断も隙もあったもんじゃない。彼女を後ろから襲っていいのはこのムッシュ様だけだぜ」
上記台詞心の中では『彼女』の部分を『彼女のポニテ』と置き換えてお読みいただきたい。
けれども0.5秒もせずして、すぐにタルトは反論するのである。
「いや、君も襲っちゃダメだよ」
「えー、にゃんこたんつれねぇなー。オレとポニテの仲じゃないかー」
「『オレとキミ』じゃなくて、『オレとポニテ』と来た!」
「はは、そう誉めないでくれよ」
と軽やかに笑い声を上げながら、まもるは魔法の言葉「スパイダースパイダー」を口にする。
「誉めてるというか感心してるというか……ま、さすがムッシュくんと言っておくよー」
同時にタルトも、持参した水筒の水を頭からかぶった。こちらはタルトの魔法だ。
このとき、さらにゴブリンの大群が押し寄せていたのである。
ところが彼らは、
「ヤー!?」
戸惑った様子で右往左往しはじめた。
それは致し方ないことだろう。まもるが言葉を、タルトが水を使ったとたん、まもるとタルトの姿はそこから消えて、ただ一匹の蜘蛛と一匹の猫がいるのみとなっていたのだから。
さあはじめようか。今度は、蜘蛛と猫のダンスを!
壁にのぼり天井まで達すると、まもる(蜘蛛)は太い糸を発射する。ゲーム世界だからかその勢いは普段よりずっと上だ。
すると糸にじゃれつくようにして、しゅるしゅるとこれをよじ登ったタルト(猫)が、その途上から
ワイルドキャットなアクションを披露するのである。すなわち、空中から飛びかかったのだ。
これが蜘蛛と猫の織りなすダンス。
踊る踊るよタルトはまるで空飛ぶ猫だ。まもるがせわしなく移動し次々垂らす銀糸を使って、自由に強烈にそして美しく、ゴブリンたちを倒していく。
ただでさえ身軽な彼らがより小さく、より身軽な姿に変じたことで、もうゴブリンは対応しきれない。
うっとりとした目でタルトを眺めながら、まもるは祝杯をあげたい気分なのである。
美しきポニテに乾杯だ。
――ポニテとレオタードのマリアージュも堪能できたしオレは満足だよ。
こんな日もあっていい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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