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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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青い空だ。青い青い、目に眩しいほどのスカイブルーだ。けれどもその青に濃淡はなくて均一の青、16進表記にすると
『#a0d8ef』
になりそうなくらいの色加減がずっとつづいていた。
立っているフィールドもベタっと平板で、凹凸というものがまるでない。そこに『草原』を意味するような緑がわさわさと生えてはいるものの、これもまたペラペラしていて、まるでコンビニ弁当のバランだ。
こんな世界を懐かしいと表現するか初体験と表現するかで、その人の世代がばれてしまいそうなところがあるが、誰であろうと『チープ』と思うのは共通していようか。
そんな空間に投げ込まれても、意外と落ち着いている自分を発見した。
こういう唐突な展開には慣れてきた気がする。
それがいいことなのか悪いことなのかはわからない。ともかく、体のほうが先に慣れた。
もっと前なら戸惑ったし、さらにもっと前なら体が凍り付いていたと思うのだけれど、今の
佐藤 英二
はもうすっかり寝子島のペースに適応してしまって、驚いたり狼狽することもなく、すっと頭を切り換えて行動に移ることができていた。
すなわち、『ぶきや』を入り口をくぐったのだ。行きつけの定食屋ののれんをくぐるみたいにして。
もともと英二はゲーム好きであり、RPGも割とプレイするほうだ、こういう定番フォーマットはむしろ落ち着く。カランとドアを押し開けて、
「武器下さい」
「いらっしゃいませ ここは ぶきや です」
店の奥に用意されたカウンターはポリゴンで『木製』らしさを表現しているのだが、それでもやっぱり爪を立てれば、ちリっと剥がれそうな薄い見てくれである。店内もまた、90年代感にあふれた武器防具にあふれていた。
しかれども「いらっしゃいませ」の主すなわち武器屋の店員は、一人だけ21世紀型のゲームになったようというか、ゲーム世界内のチープ感とはまるっきり無縁で、息づかいが感じられるくらいのリアル造形であった。栗色の髪のさらさら具合、肌の色つや、瞳の深み、すべてがまるで、実在の人間のように先端のグラフィックなのである。カーボン製外科手術用メスですっと引いたような一重まぶたには、男性なのに匂い立つような色気すら感じる。
……ていうか現実の人間だ。それも
八神 修
ではないか、英二の級友の。
「どうしてここに?」
「やあ おれ も ……失礼」
こほんと咳払いして、修は無機質な口調を改める。
「俺も『QOD3』
(※)
組だ。やっと時間を作って来た映画を、あの上野公園だか野上歩(のがみ・てくる)だかなんだかいう妙な人物に潰されたといった次第でな」
「どうやらそうみたいだね。でも、なんでそっち側にいるんだい?」
「はりきっていち早く映画館に来てしまったせいか、俺には野上氏と交渉する時間があった。彼、このカウンターのところに座っていたから、『その役代わりますよ』って言ってみたんだ。そうしてこのポジションを得たというわけさ」
楽しげにそう告げる修の口調は、文化祭で模擬店をやっているようなノリである。
「俺、この前の魔王をやったばかりなんで、今日は地味な役回りもやってみたくなって」
「あら魔王? おっかないわね?」
という声に英二が振り向くと、そこに立っていたのは服の上からでも、すぐそれとわかるアポロ神像のごとき肉体美、それでいて赤い唇と、涼やかな笑みが眩しい好漢、やはり同級生の
尾鎌 蛇那伊
の姿だったのである。
「違う違う」
修は手を振る。
「演じたって意味だ。ハロウィンのコンテストで」
「うふふ、それはそれは」
と含み笑いして、蛇那伊は黒豹のような足取りで英二の隣に立った。
「ひょんなところで会ったわね、英二ちゃん」
ちゃん付けで呼ばれることはそうないので、英二はやや照れくさげに、
「いやまったく」
と言いながら、棚に並ぶスリングショットを手にしてその弾力を確かめる。
「それ強力なパチンコってやつね。距離を取って戦えるからいいわよね」
「うん。尾鎌君は武器をどうするの?」
武器をどうするの――言っていて、つい英二は笑ってしまった。なかなか日常では使わない言い回しではないか。
「アタシ? 無手がメインウェポンのアタシに武器は必要ないわ。ただ、脛当てと籠手くらいはもらっておきましょうか」
「お目が高い。ちょうどいいのが入荷したばかりでね……まあ、この武器屋の棚、ファンタジー世界のイメージを壊さない武器ならなんでも出てくるみたいだが」
プログラムなのか『ろっこん』なのか……と呟きながら修は、蛇那伊の希望するものを手渡す。身につけるやたちまち、蛇那伊はローマの拳闘士風の姿へと変わったのである。
シュシュッと蛇那伊はシャドーボクシング的なデモンストレーションを演じた。
「いいじゃない。じゃ、行ってくるわ」
「一緒に行かない? 初級コース」
英二は声をかけるも、蛇那伊は首を振った。
「ごめんね、アタシ『上級コース:ゴブリン女王の魔神殿』に行くつもりなの。魔の神殿なんて血湧き肉躍るじゃない?」
と五月の風のように笑う蛇那伊の白い歯が、なんともきらりと眩しいのである。
※『QOD3』……『クイーン・オブ・デストロイヤー3』のこと。ファンはこう略すという
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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