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初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
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少年の主張! 魂の叫びを聞け!
「
っぅうおおおお! 俺の『クイーン・オブ・デストロイヤー3』を返せ!
」
憤怒が涙になるのなら、きっと今
握 利平
の両眼からは、熱いマグマのような涙が滝のごとく流れていたに違いない。
尖塔のドサクサに紛れて、ついでにこっちも叫んでおこう。
「
ボンテージ着こなしてメイスでモンスターを血祭りに上げるクイーンが超巨乳と噂のエロイ映画見せろおおお!
」
B級ファンタジー界のカルト作『QOD3』は、この手の映画にはよくあることだが、『クイーン・オブ・デストロイヤー』の『1』とも『2』ともストーリー上のつながりはない。そればかりか監督はもちろん世界観から設定まで含めて、まるきり連続性がない別個の話なのだ。そもそも『2』まではファンタジーどころか近未来SFだったというのだからメチャクチャである。
それもそのはず制作開始時『3』は、まったく別のタイトルだったのだという。それが、直前に公開された『2』の小ヒットに気をよくした映画会社が、後から勝手にシリーズに組み込んで改題、強引に『3』とナンバリングまでかましてこんなことになったのだ。
ところがそのヤケクソ具合が逆に、マニアの目には痛快に映った。内容もそれに見合うハイパーなものであったため、現在まで『QOD3』は、語り継がれる作品となったのだった。
利平がこの映画と出会ったのは小学生の頃だった。偶然テレビで観ただけなのだが、その濃い世界は彼に電撃的なショックを与えたという。以来この映画に魅了された利平は本日、念願かなってついに、平日夜の空いている大スクリーンで本作と向かいあうことができた……はずだった。
ところが野上歩なる無粋者が、彼を含む多数を異世界に拉致し、映画のかわりに直にゴブリンをデストロイしてこいと言った。映画に打ちのめされ、ある意味デストロイ
される
ことこそが利平の望みだったので、はっきり申してこれは話が違うというもの。
「面倒くせえ」
と一蹴して帰ろうかと思った彼だったが、たまたま近くにいたお坊さんが、何気なくつぶやいた言葉を聞いて足を止めたのだった。その言葉とは、
「ゴブリン女王、ですか。どんな方なんでしょうかねぇ……」
このとき利平の脳内で、記憶にある『クイーン・オブ・デストロイヤー3』のヒロイン像が、どんと大きくフューチャーされていた。
――ふむ、女王か。
女王というくらいだから、きっと露出多めなボンデージルックに違いあるまい。無論、それが似合うムチムチプリンボデーであるというのも想像に難くない。
少年の想像の翼は、大鷲のように羽ばたいていた。
――倒したら衣装が破れてアハンな、流行りのアレだな? うん、きっとそうに違いねえぜ!
そうと決まればレッツデストロイ!
かくして利平は船のオールで武装して、投網を手にしてねじり鉢巻き、海の男こと漁師に扮し、冒険の旅へと踏み出したのだった。……って、漁師? マジ? なぜ?
このとき、カッ、と大きく目を見開いた利平の様子には気付かず、
齋藤 智照
は己の衣装を確認して微笑していた。
「私は、どうやら吟遊詩人(バード)のようですね」
武器屋で、「私に似合いそうなものを見繕って下さい」と振ってみたところ、住職に手渡された衣装は、ひらりとした長衣に羽根飾り付きの鍔広帽、そして弦楽器(リュート)という組み合わせだったのである。ちゃんと靴も、先端がとんがって上を向いていたりして雰囲気が出ている。
ハロウィンパレードに見間違われそうなこの扮装であるが、驚くほど智照には似合っていた。まるで彼の普段着のようですらある。僧として功徳を積み、身を清め己を高めてきた智照ゆえ、こうした神秘的な服装がフィットするのだろう。
それに吟遊詩人には、『流浪』『漂泊』といったキーワードもあることを忘れてはなるまい。
たしかに智照の家は代々僧職の家系であり、彼の最終学歴も仏教系の大学であったことは事実ではあるが、元々彼は仏門に入る気はなかった。むしろ、それとは正反対の生き様を選んでいた時期もあった。そんな智照が剃髪したきっかけについてはここでは語らないが、その劇的な生き様は、人生航路を流浪し流離してきたものとみなすこともできよう。
すなわち、智照の人生はまさしく放浪者(vagabond)のそれであり、たとえリュートを爪弾かずとも、すでに吟遊詩人となる素養は十分であったと言えるのだ。ゆえに智照には、驚異的なまでにこの装束が似合っていたのではあるまいか。
智照は衣装を確認すると、行く手に眼を細めた。どことなく鋭いが、その内側に柔らかいものを秘めた眼を。
「あの女王の神殿というのも、なんだか懐かしい雰囲気のビジュアルですねえ」
彼は在りし日を思いだしているのかもしれない。ポリゴンのカクカクした質感、閉じていない面……いずれもコンピュータゲームの世界が、かつて経てやがて忘れた、歴史の一部ではあろう。
「懐かしい? あまり見慣れないっすけど」
「はは、握さんとおっしゃいましたか? そうですねぇ。あなたが生まれる前くらいには、こういう画面のゲームがよくあったものですよ」
彼らはたまたま近い場所に出現したこともあり、こうしてパーティを組んでいるのである。
吟遊詩人と漁師、そんな組み合わせのバランスを取るかのように、パーティにはもうひとりメンバーがあった。
その少年は、少女と見まがいそうなほどの端整な顔立ちをしている。口元には穏やかな笑みこそあれ、眼光は岩を貫くほどに鋭い。内に情熱を秘めた赤い瞳をもち、髪は冬空の銀色、肌は陶磁器のように白い。
少年……
サキリ・デイジーカッター
は両手のダガーを交互に宙に投げ上げ、くるくると回してまた柄をつかむというのを繰り返していた。こうやってバランスを見ているのである。なかなか理想的な具合だ。それに、みかわしの服も強度といい軽さといい申し分ない。もともと友人の八神修ゆえ、サキリの好みもよくわかっているということか。修は『ぶきや』としていい仕事をしてくれたようだ。
「なんでも……」
問わず語りにサキリは口を開いた。
「上級コースの奥には伝説の剣、『アイスソード』なる物が存在するそうだ……。僕は刃物に目が無くてね、これは是非手に入れたい」
冷凍剣ということだからきっと、炎属性のモンスターに高い効果を持つに違いない。このゲームにそんなものが出るかどうかは謎だが、ロマンあふれる話ではないか。
「ということは」
利平が言った。
「上級コースで決まりですね」
智照がこれを継いでうなずく。
アイスソードを求め、むちむち(?)な女王様を求め、そしてまた、懐かしい雰囲気を求めて一行はゆく。目指せ、ゴブリン女王。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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