this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
20
つぎへ >>
上級コースには戦闘だけが用意されているわけではない。
ダンジョンらしくトラップの数々が、冒険者たちを待ち構えていた。
なかでも次々とその洗礼を浴びたのは、齋藤智照たちのグループだ。選ぶ道選ぶ道、次々と死の罠が待ち受けていたのである。
「さすがに奥まで来ると難易度厳しいな……危険なアスレチックといったところか」
炎の海を眼下ににらみ、サキリ・デイジーカッターは額の汗を拭った。
熱風が吹き上がってくるが、汗の原因はむしろ、緊張がもたらしたものであろう。
サキリが渡っているのは石柱だ。正しくは、石柱の頂点である。柱は炎の海に何本もつき立っており、その頂点となる平らな部分が、飛び石のように並んでいる。炎の海を渡るには、この飛び石を順序よく踏んでいかなければならない。
ここまでの途上、落とし穴や飛び出す槍といった古典的なトラップにも手を焼かされたが、この炎の海のアスレチックは緊張感もひとしおだ。
「デイジーカッターさん、もうすぐですよ」
先に渡り終えた智照が呼びかけてくる。
「この海には投網を投げてみたくはないな……」
同じく脇に渡り終えた握利平は、智照の隣で呟くのである。まあゲームだから、炎の魚くらいかかるかもしれないが。
このとき、落ち着いてサキリを見守っていた智照が、急に険しい顔つきになった。
「ヤ-!」
サキリの背後から、ゴブリンたちがやってくるのである。身軽な様子でぴょんぴょん、石柱の飛び石を踏んでやってくる。
「急げ!」
利平も身を乗り出してサキリを呼ぶ。けれども利平の足元からも、わらわらとゴブリンたちが這い上がってくるではないか。
「どこから来たんだこいつら!」
利平は網をばさっと投じてゴブリンたちをとらえ、引き寄せてオールでぶん殴っている。この攻撃は有効で、あっという間に数匹のゴブリンがぷちぷち潰れた。
「どきやがれ! おっぱいの前に立ち塞がるヤツは容赦しねえ!」
「おっぱい……ですか?」
智照は小首をかしげるも、生じた疑問を追求するより仲間を助けるほうを選んでいた。
不安定な足場にいるサキリを狙うホブゴブリンに対しては、
「はい、軽く投げさせていただきますよ」
と、襟……はないので腕をつかんで、合気道の要領でポーンと投げ飛ばす。相手の抵抗する力は強いほどいい。強くあらがうほど、軽々と投げ飛ばすことができた。
ところがなかなか、智照はサキリのところまで行けない。どうもこちらの意図を見抜いたのか、智照を狙うゴブリンも現れ始めたのである。おまけに、炎の海の両岸は狭い足場だ。
「どけってんだこいつら!」
利平も同様の状況に置かれていた。ゴブリンたちは『小さい』という特性を活かして、狭い足場を埋め尽くそうとする。
ならばとばかりに利平は強行手段に出た。片手を上方に向けぐっと握りこむと、究極的な握力で、そこに囲んだ空気を圧縮する。そして手のひらを開くと、『ろっこん』が生み出した奇跡の圧縮弾が出現するのだ。
「喰らえっ! にぎりっぺゼロ!」
名称は少々アレだが威力はお墨付きだ。空気の塊が、これほどの威力を持つとは! どんとぶつけた敵を中心として、その周囲のゴブリンたちはたまらずバラバラと、炎の滝壺に落下していった。
しかしこのときサキリはもう、ある柱の一つに追い詰められていたのである。
足の踏み場は、わずか30センチ四方程度であろうか。いうなれば、広げたハンカチの上につま先立ちしているようなものだ。落ちれば火の海に真っ逆さま、しかしここから別の柱を望もうにも、それを阻止しようというのか、飛び移ることが可能な距離にある柱はそれぞれ、四匹程度のゴブリンが占拠しているのだ。一か八か飛び乗ってもいいが、ゴブリンのあのつるつる頭を踏んで滑ってしまうおそれがある。
「絶体絶命……! いや、まだ!」
活路を見出すべくサキリは、ぐるりと周辺を見回した。
すると思わぬ援軍が、サキリ一行が入ってきた側の対岸から現れたのである。
「ホーキで掃き掃除デスヨー!」
最初サキリは、新手のモンスターがあらわれたのかと錯覚した。
それほどに奇妙な姿だった。
魔法使い風のローブをまとった小柄な姿だが、その人は、カボチャ製のマスクを被っていて素顔はわからない。まるで季節外れのハロウィンコスチュームではないか、頭に乗ったとんがり帽子も実に10月末だぜという雰囲気、ややオレンジ風味のハイトーン声からすると、マスクの下にあるのは少女の顔だと思われた。
しかれども彼女は敵ではなかった。
味方だ。
それも、頼もしい味方だ!
季節外れのハロウィンコスチューム? それは間違い、彼女にとっては365日がハロウィンなのだから! キュルビス・ラムズイヤーのおでましだ!
「ビンゴ! 敵が多くなればなるホド、核心に近づいてるってスンポーデスヨ。クライマックスにタダ乗り、タダノリ。ヘッヘッヘッ」
キュルビスはホウキを振り回し届く範囲の敵を、スイカ割りみたいにしてボコボコ砕いていく。これはゴブリンもたまらない。「ヤー!」と声を上げて大混乱だ。ゴッスンガッスンとピンボールマシンみたいな小気味いい音上げてゴブリンはどんどんはじけ、『pts』の文字がぱっぱと明滅した。
キュルビスの攻撃対象は、ホウキの届く相手にとどまらない。
「
出るデス!
キュルビスのカボチャ食らいやがれデスー!」
彼女が声を上げて指さした先に、オレンジ色した重そうなカボチャがズシンと落下して、その下の射手ゴブを叩きつぶした。ヤー!
キュルビスは力こぶを作るようなポーズとともに声を上げた。
「マホーデス! 物理デス!」
「
いやそれ魔法なんか物理なんかどっちやっ!
」
ああ忙しい、と不平を鳴らしながらもどことなく充実した様子で現れたのは、本日ここまで彼女とタッグを組んできた七枷陣であった。
「まったく、僕、組む相手間違ったんちゃうかな。心の休まる暇がない……」
「というワリにジン、楽しソーでやがりマスヨ?」
「遊んどんとちゃう! あんたにツッコミどころが多すぎるだけやっ!」
関西育ちの血か、それともDNAに『ツッコミ体質』とでも書いてあるのか、陣はここまでの道中、キュルビスの行動にツッコミつづけてきたのである。ゆえにか彼は、ここまでずーっと関西弁になっている。陣にその自覚があるのかどうかは、不明だ。
「エエヤナイデスノン? 旅は道連れ、余は情け無ぇ、と申しマスヤロ?」
「がーっ! イントネーションがちゃう! 関西モンはそういう嘘関西弁が一番嫌いなんや! ていうか『余は情けねえ』じゃないっつうの! ボケを複合すなっ! 忙しいわ!」
ツッコミパンチを入れるかわりに陣は瞬間的にキュルビスの背後に回り、彼女を狙っていたゴブリンを音もなく突き刺していた。毒針の本領発揮、殺人蜂のごとき鮮烈な動きである。針を抜くまでもなく、ゴブリンは「ヤー!」と弾けて消えた。
「ヤーじゃねえ氏ねっ。近畿圏やと『ヤー』は『ヤーさん』つまりヤクザの略なんだからな」
「意味わからねーデス」
「いやつまり『ヤクザ』とは日本のマフィアで……」
「チガウデス。『シネ』の発音がなんか変デスヨ?」
「ああこれは『氏(うじ)』と書いて『氏ね』でな……って説明さすなっ!」
作者の書き間違いではないので、あしからず。
その頃にはもう、陣は次のターゲットを仕留めていた。目にもとまらぬ毒針さばきである。
「毒針の効果が高いな……。普通のゲームなら確率で死ぬんだろうけど、僕達自身が動けるんならちゃんと狙ってぶっ刺せるってことか」
「そういうマジメな解説はいらんデスヨ」
「やかましいわ!」
と掛け合いながら四方の敵を一気に殲滅してしまう陣とキュルビスなのであった。いいコンビかもしれない。
彼ら賑やかな援軍のおかげもあってサキリは危地を脱した。
「ご無事ですか」
ゴブリンをリュートで撫で落とし、すぐそばの石柱に飛び移った智照が手をさしのべる。
「ええなんとか……」
不思議なもので智照には、そこにいるだけで人を落ち着かせる効果があるらしい。サキリはうなずいて彼の手を取ろうとした……が、
「これは……!」
その頭上からゆっくりと下りてきたものを代わりにつかんでいた。
「刀身の青い剣……そうかそれが」
マジであったのか、と利平は目を丸くする。敵を掃討したボーナスだというのだろうか、まるでサキリを待っていたかのように、魔法剣らしきものが下りてくるのである。伝説のアイスソードに違いあるまい。
「……なんだあれ?」
陣とキュルビスも見上げている。
「アイスキャンディーデスカネ?」
「なんでやねん!」
そんなやりとりを聞きながらも、智照は胸騒ぎを覚えていた。
「いけません……それは……」
だがもうこのとき、サキリは剣の柄を握りしめていたのだった。
「ついに念願のアイスソードを手に入れたぞ!」
殺してでも奪いたくなるような凄い剣だな……惚れ惚れしたように呟く。
これを耳にするや陣の表情が一変した。
「それアカンやつや!」
既に遅し、デロデロというダークな効果音がが聞こえたかと思いきや、サキリの全身は青白いオーラに包まれたのである。
「これ……呪われている……偽物……? いやまさかこれが……このゲームにおけるアイスソードの真の姿なのか……」
苦しそうに呟いたかと思いきや、サキリは剣を握ったまま炎の海へと頭から落ちていった。
「おいっ! 冗談きついぞ!」
利平が網を飛ばして回収しようとするも間に合わず、サキリは光に包まれたまま炎の水柱をひとつ上げ、姿を消した。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
初心者歓迎ゴブリン退治! オイ待てそういう話だったかこれっ?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
25人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月09日
参加申し込みの期限
2015年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!